正直に生きていますか? 2017/3/18

桜が待ち遠しい季節となりました。
お元気ですか?ようこそおたずねくださいました。

先日、大ファンでもある浜田省吾さんが、ファン倶楽部を通じてこんなメッセージをくださいました。

「仕事から帰り、夜中テレビをみると、地球の裏で今でも戦争が繰り返されている光景を知りました。なんとかしたい。チャリティーコンサートします」と。

こうして春だなと、のどかな気持ちになっている一方で、日々苦しんでいる方がいる。
もちろんこの日本でもそうです。

先輩僧侶の言葉です。

「戦争は正しい者同士が争う」

どきっとくる言葉ですね。

戦争というのは、何も悪い者同士が争うのではない、正しいもの同士が争っているのだ。

正しいと思っている者同士が、とても人間とは思えない残酷な事をしているのです。

それは、決して人ごとではありません。「戦争」を「ケンカ」という言葉に置き換えても、話がそれることにはならないでしょう。

腹が立つのは、お互いが自分だけ正しいと思っているからだ、
そのように聞こえてきます。

これは、人間の考える正しさを丸ごとひっくり返す、厳しい視点です。この前半の言葉は、僕は仏様の言葉だと受け取りました。

仏様というと、仏像のような方だと伝わりそうでためらわれますが、他に言葉を持ちません。

自分の正体をはっきり知らせて下さり、自分の闇を開いて下さるのは、自分を超えた働きによります。

言葉を換えて言えば、仏の眼で見た私の姿、仏の眼で見た人間のありさまということです。


『正信偈』には、「邪見慢悪衆生(じゃけんきょうまんあくしゅじょう)」と親鸞聖人はお示しくださいます。

邪見とは、よこしまな見方、つまり何が真実か見えているつもりで全く見えていないこと、慢とは、おごった見方、つまり自分を中心に置いて他人を見下したり見上げたりすること、悪衆生とは、お互いに傷付け合って生きている我々の姿のことです。

自分の目では、相手が悪い、先に手を出したのは相手だ、これは正当な報復だ、防衛だ、など、自分が正しいという見方から離れられない、なるほど言われてみればその通りです。

仮に自分の落ち度を認めたとしても、わずかな正当性にすがりつく自己弁護を抑えきれないでしょう。

報復心の噴出を抑えきれず、自爆テロを決行して自分も他人も傷付けることも、決して人ごとではありません。まさしく「邪見慢悪衆生」と言われるような姿だと、心から納得せずにはおれません。

「戦争は正しい者同士が争う」という言葉や「邪見慢悪衆生」という教えの言葉は、いったい何を私たちに呼びかけているのでしょうか。

人間はどうしようもない、お前はどうしようもない者だと、何か人間を見捨てるような冷たい響きに感じられますが、果たしてそうなのか、という問題です。

しかし、先輩方が伝えて下さった教えの言葉は、実は仏様の言葉だったと受け取るならば、そこには必ず、私に対する呼びかけ、働きかけがあるはずです。

大切なのは

「自分中心の世界に生きるのではなく、仏さまの願いに耳を傾けていけるのか」ということです。

自分の目や考え方を基準に人と接するのではなく、仏の目からの呼びかけを基準に人と接して欲しい。


まもなくお彼岸です
参ってやるのではなく仏の声を聞いていきましょう。


●4月11日 18時30分

中日文化センター栄 教室

妙慶の心が元気になる講座です

是非 お申し込みくださいね。


フリーダイヤル   0120−53−8164

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真宗大谷派僧侶・アナウンサー

京都在住(福岡県出身)
20歳で真宗大谷派(東本願寺)の僧侶となる。と同時に社会経験をと、関西を中心にアナウンサーとして活躍。

15年前から立ち上げたHPでは
2007年ヤフー人名検索1位になり話題になる。「川村妙慶の日替わり法話」は一日3万件のアクセス。

現在 中日文化センター「心が元気になる講座」講師。

NHK京都、大阪文化センター講師。FBS読売文化センター講師。KBSラジオ「ほっかほっかラジオ 妙慶のちょっといい話」レギュラー。

産経新聞「明日へのヒント」・京都新聞「暖流」日経ヘルスプルミエ
連載中。

全国へ講演で回る。また著書も多数出版。

近著に「女の覚悟」講談社・「大丈夫!何とかなるから 」KKベストセラーズ、「妙慶の怒りをおさめる35の話し」こう書房 他

☆川村妙慶のテレフォン法話
075-431-7603(なむあみ)

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