力を抜くと うまくいく 2017/6/4

先日、マッサージに行くと、「妙慶さん!力入りすぎ!肩も背中もこんなにに凝っているよ。」と言われました。私にしては、力が入っているという感覚がないので「力を抜く」といわれても方法がわからないのです。

講演会でお話しをさせていただくときに感じるのですが、いきなり腕を組んで聞いておられます。腕を組むのも力がはいっている証拠ですね。なぜ腕を組むかというと二つの心理があるそうです。

一つとしては「考えていることを他に邪魔されたくない」自分の殻に閉じこもっていたいという心理。もう一つは「警戒心が強くなっている」ということです。

私を見て「この人、どんな話しをするのか?」「騙されはしないか?」など防衛本能が出るときに腕を組むそうです。やはり力が入っているということなのですね。

皆さんはどうですか?私たちは、力を入れ頑張るということは習ってきたのですが、「抜く」ということは知りません。ではどうしたらいいのか?

なんでもない!はじめから力を入れすぎないということです。「今日は何を着ようか?」そう思うのは、誰かと会うときです。例えばそれが同窓会であれば、「みすぼらしい人になったと思われたくない」「老けたとおもわれたくない」と意識するからでしょう。

いつもの私らしいスタイルでいいのです。私もそうです。もう10年前でしたか、中学の同窓会に行きました。従姉いただいたブランドバッグをもっていきました。すると友人がいっせいに「川村!お前にブランドものは似合わん いつもの布のバッグに無地の着物の方がにあっているわ!」と一言でした。そうか!皆の方が私をよく知ってくれているのや!格好つけることもないのだと思ったのです。笑

力をはじめから入れないというのは、コップを持つ時もかるく持てばいいのです。はじめから力を入れてもつと、コップが重く感じます。パソコンのキーボードをパチパチたたいている人がいますが、軽くタッチしたらいいのでしょう。歯を磨くとき、力をいれる方がいますが、摩擦力でいいのです。そんな習慣があればいいですね。

では、どうしたら「うまくいく」のでしょうか。

●一生懸命になることを辞める

人間は「努力」すれば何とかなると思いがちです。しかし、その一生懸命さが身体と心に力がはいり、ストレスを与えるそうです。病気になれば一生懸命に治そうとしますが、むしろ、今まで頑張っていた力を最小限度にするということが治る秘訣なんだとか。

人生もそうです。実力以上の自分を出そうとするのではなく、今、与えられた年齢、立場、性格、このままの私を生かすことが大切なのです。

●無駄な反応をしない。
先日、友人僧侶がボランティアに行こうと準備していたら、妻から「また行くの?あなたも好きね。」と言われムカッときて一日イライラしたそうです。「また行くの?」という表現はまるで趣味の一つとしてとれますね。しかし友人にしては大切な施しです。
しかし、相手の言葉に反応するというのはこちらの力が入っているからです。そういうときは「ほんとだね。僕も好きなんだね」と軽く返せばいいのですね。

さて、ジムで水泳を習っていたときのことです。コーチは、「とにかく力を抜いて、大きく息を吸って浮くことを学びましょう」とおっしゃいます。頭で考えていますから、体がついていかないのです。なんでもない、大の字になれば体は、浮力という自然の道理で人間の体は浮くようになっているのです。

これから暑くなると、水遊びをする人が増えるでしょう。溺れそうになると、自分の力で何とかしょうと力任せにがむしゃらに泳ごうとして力つきて、水の中に沈んでいってしまうでしょう。

溺れている人は、自分が今溺れて死にそうである、自分の力で何とかしょうとします。しかし自分がパニックの状態であることに気づくことはありません。仏教でいうとこれを「自力」といいます。

私たちは人生のなかでも共通しますよね。悲しみや苦労を背負うと、自力で解決しょうとして頑張りますが、自分の思いではどうにもなりません。

例えば、自分が溺れているという事を、客観的にみているコーチに指導されてこそ、「ああ、そうだ、力をぬいていこう」と思えるのです。必ず自然と浮くのだからあわてないことです」ということを気づかせてもらえれば、なんとかなっていくのです。

阿弥陀さまの願いの中でこのままの私が救われていく。これが「他力の救い」です。

しかし、私は一度は「自力」も大切だと思っています。まず頑張る。努力します。うまくいけば「今回は、よかったね!ご縁ですね。」と思えばいい。しかし、うまくいかなかったら、力を抜いてみよう。おまかせしようと思えばいいのです。

私たち人間はながれがあるのに、そこには背中を向けて、「頑張ったらなんとかなる」と思い込むのです。そんな私たちは愚かな凡夫なのです。そのことに気がつかせていただきましょう。

この反抗する心が煩悩という我執の心なのです。自力の煩悩から本当の姿を見失うのではなく阿弥陀さんの呼びかけに、『ハイ』と返事ができ、頭が下がる時、私たちは救われたといえるのでしょう。

●頑張る⇒顔晴る

先日、友人が「顔晴ろうね」とメールがきました。いい言葉ですね。力が入った体を抜いていくと、顔の緊張も取れ、晴れやかな気持ちになれます。そこで、様々なご縁もいただけるのですね。あなたもステキ。しかし、この私も好き。そんな気持ちで生きていきましょう。

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プロフィール

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真宗大谷派僧侶・アナウンサー

京都在住(福岡県出身)
20歳で真宗大谷派(東本願寺)の僧侶となる。と同時に社会経験をと、関西を中心にアナウンサーとして活躍。

15年前から立ち上げたHPでは
2007年ヤフー人名検索1位になり話題になる。「川村妙慶の日替わり法話」は一日3万件のアクセス。

現在 中日文化センター「心が元気になる講座」講師。

NHK京都、大阪文化センター講師。FBS読売文化センター講師。KBSラジオ「ほっかほっかラジオ 妙慶のちょっといい話」レギュラー。

産経新聞「明日へのヒント」・京都新聞「暖流」日経ヘルスプルミエ
連載中。

全国へ講演で回る。また著書も多数出版。

近著に「女の覚悟」講談社・「大丈夫!何とかなるから 」KKベストセラーズ、「妙慶の怒りをおさめる35の話し」こう書房 他

☆川村妙慶のテレフォン法話
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