晴れるかな?明日7月7日は七夕です 2017/7/6

7月7日は、毎年恒例の七夕。伝説では織姫星と彦星が1年に一度逢える日だ

★もうすぐ七夕祭
現在は、七夕は7月7日にお祭りするのが当たり前になっているが、実は7月7日の七夕は言ってみればリハーサル。本番はその後にやってくる。

「いったいどういうことなの?」って不思議に思う。これは今と昔では使っているカレンダーが違うから起こること。現在私たちが使っているカレンダーは、太陽の運行を基準にした太陽暦(新暦)を採用しているが、明治5年までは月の運行を基準にした太陰暦つまり旧暦を採用していた。旧正月とか旧盆といわれるのがそれに当たる。そして七夕も本来は、旧暦の7月7日に行われるイベントなのだ。

それに、よくよく考えてみると、新暦の7月7日といえば梅雨の真っ最中。めったに晴れない。おまけに仮に晴れたとしてもこの時期はまだ天の川の高度が低くて、あまりはっきり見えない。1年に一度しか会えない貴重な日を、こんな時期に設定するなんて、いじめとしか思えない。

それに対して、新暦からおよそ1ヶ月遅れの旧暦の7月7日なら梅雨も明け、天の川も高く昇って、星の輝きにも磨きがかかって、七夕祭にふさわしい星空となるわけだ。ちなみに今年の旧暦7月7日は、8月28日にあたる。

旧暦の1年は354日。新暦より11日短い。なので2〜3年に一度閏月を入れて調整する

★今年の旧七夕は例年より遅い
一般的に旧暦は新暦に対しておよそ1ヶ月遅れているので、8月7日前後になるのが普通だ。しかし今年の旧七夕は、8月28日とさらに1ヶ月近くずれてやけに遅い。一体どういうことなの?

その訳は、旧暦の仕組みにある。旧暦は正しくは太陰太陽暦というカレンダーで、月の満ち欠けの周期を基準にしている。新月から次の新月までを1ヶ月としている。その周期はおよそ29.5日。29日の小の月と30日の大の月を交互に12回並べて1年とする。ところがこれでは1年の長さは354日にしかならない。

ところが現在のカレンダーである太陽暦の1年は365日。つまり11日の差がある。この差は、3年で33日、9年で99日となる。つまり9年たつと一季節ずれてしまうことになる。これではまずいということから、3年で33日、ほぼ1ヶ月のずれとなるので、2年から3年ごとに1年が13ヶ月の年を作ってずれを調整した。1ヶ月余分の月を閏月と呼んでいる。今年は旧暦ではこのウ閏月が5月に入り、5月が2回あったため、それ以降全体的に後ろに約1か月ずれてしまったからだ。

ちなみに庄内川の北名古屋市西区の星神社では8月7日に、庄内川の南名古屋市北区の多奈波太神社では7月7日に七夕祭りが開催される。

新暦7月7日は、0時ごろには織姫星・彦星が空高く昇る。梅雨の晴れ間を期待しよう

★7月7日晴れますように
とはいっても、最近は新暦の7月7日に七夕祭りを行うところが多い。梅雨の真っ最中ではあるが、絶対に晴れないわけではない。夜も更けてくれば織姫星・彦星も高く昇る。

また、梅雨のつかの間の晴れ間というのは意外に空気が澄んでいて、より星が輝いていてとてもドラマチックだ。きっと織姫星と彦星は、私たちが寝静まった深夜、雲に紛れながら1年に一度のデートを二人きりで楽しんでいるのだろう。二人のために晴天祈願をしたい。

ちなみに名古屋の七夕ゆかりの神社、庄内川の北名古屋市西区の星神社では8月7日に、庄内川の南名古屋市北区の多奈波太神社では7月7日に七夕祭りが開催される。

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天文研究家

1953年三重県四日市市に生まれる。学生時代は名古屋市科学館山田卓先生の下で天文普及活動に参加。天体望遠鏡メーカーに勤務の後、1992年にフリーとなり星を見上げる楽しさを広めるべく、あさだ考房を設立。

天文・科学雑誌に記事を連載、単行本・プラネタリウム番組シナリオ執筆のかたわら、天文宇宙関連の講演・講座、プラネタリウム解説を行っている。

最近は、生涯教育を意識した、プラネタリウム運営支援、プラネタリウム解説指導にもかかわっている。日本天文学会会員、NPO法人アイ・プラネッツ理事長。

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