朝鮮半島の誇り、「高麗青磁」〜その3〜【前編】 2017/7/27

≪「朴」の部屋の「ちり紙」入れるとアッという間に「一万円札」に変わって出てくる「box」があったらいいな〜。そしたら、あのイタリア製ショート丈ジャケット買えるのになあ〜♪「欲しい物・願い事」唱えて振ると叶えてくれる「打ち出の小づち」拾えたらチョー嬉しいな〜。そしたら、日本産のあのマンゴいっぱい食べられるのになぁ〜♪≫

ちっとも研究はせず、暇さえあればこんな類いの事ばかり当てにしてる「朴」〜(((^_^;)

だって、全世界の「ベストセラー」+「ロングセラー」と言われる「バイブル(Bible)聖書」にも「おとぎ話」的な要素あるもん。

≪ある日、カナという村での婚礼式に「マリア(イエスの母親)+イエス+弟子」も出席していた。宴会の途中、用意してあった葡萄酒が底をついてしまった。マリアがイエスにそのことを知らせるや、イエスは宴会のヘルパーたちに「水がめに水を満たすように」と命じる。ヘルパーたちが水をかめのふちまで一杯にし、その水をすくい宴会主催者に持って行ったら、水は葡萄酒に変わっていた。この事により、弟子たちはイエスを信じるようになった。≫(ヨハネ2章1−11節。「朴」の抜粋和訳)

この話、ど〜解釈すればいい??

何もせず、結果が出ることばっかり期待してる「朴」に訊きゃ、

≪それは、マジック(手品)。≫

宗教をもたない日本の今風の若者に訊きゃ、

≪スティックタイプ粉末インスタントワインを水に溶かしたよん。≫

文学好きな人ならば、

≪葡萄酒の神「ディオニュソス(バッカス)」の弟子が杖で地面を掻いたら葡萄酒が湧き出る古代ギリシャ文学モチーフの変容。≫

教会の牧師さんは、

≪イエス様は不可能な事を可能にされる超自然的な神であり、この「奇跡」を信じる者は天国へ、疑う者は・・・・・・云々。≫

と、立場によって答えは様々。

朝鮮半島に「勧善懲悪」をテーマとする古典文学、わりと存在するの。

『방이설화(パンイソルワ)旁㐌說話』の粗筋

≪貧しい姉「방이(パンイ)旁㐌」は、金持ちの「妹」の家に(シルクを取る飼育用の)「蚕」と(栽培収穫用穀物の)「種」を貰いに行った。意地の悪い妹は「パンイ」に蒸した「蚕」と「種」を上げた。何とか、一匹の蚕だけが成長し超でっかくなり、沢山のシルクが取れたが、妹が殺してしまった。そして、なんとか、やっと一つの種から芽が出て実を結んだが、鳥が銜えて山中へ飛んで行ってしまった。鳥の後を追っかけて行った「パンイ」は森の中で赤い服を着た子供たちに出逢い、子供たちが持っていた欲しい物は何でも出てくる「打ち出の小づち」を手に入れ、金持ちになった。それを妬んだ妹も山に入ったが、子供たちに「打ち出の小づち」を持って行った人だと勘違いされ、ゾウの鼻みたいに鼻が引っ張られ、遂には死んでしまった。≫(「朴」の抜粋和訳)

日本にもあるでしょ。心の優しい人の無欲の行為には財宝が、悪意のある非道な人には罰が下るモチーフのおとぎ話!!ところでさ、昔話って何で「負け組=善人」、「勝ち組=悪人」パターン多い???

「打ち出の小づち」を持った子供たちにゾウの鼻みたいに鼻が引っ張られる男。 写真出典:韓国伝来童話

来日前、「朴」が勤めていた頃の話にチョイ逸れ、普段「ボス(男)」を随行するのは男性秘書。だけど、女性を対象とした「ボス」の演説会場へは「朴」が隋行したこともあったの。

≪俺の演説を聞き、傍聴女性の立場としての君の批評や意見を聞かせておくれ。≫

との「名分」から。でも、今になって振り返ってみると「内実」は、まだまだ「メンタル(mental)☆精神面」の弱かった「朴」に「過酷な社会」で強く生きる力を身に付けてもらいたいと思う「ボス」の計算された「教育の仕方」だったかも。

スピーチ内容の殆どはとっくに忘れてしまったけど、今でも覚えてる一節を記憶を辿ってチョイ紹介しますね。

≪イギリスでは結婚式の際、姑から嫁に真珠ネックレスを贈る習わしがあります。何故でしょう?≫(問いかけてから間をおく。← 重要)

≪私たちの目に異物が入るとチクチク、ゴロゴロとても痛く、涙が出ます。「アコヤ貝(真珠貝)」の中に偶然、砂や小石など異物が入り、それが柔らかい体を刺激しますと貝は痛みを感じ、異物を体外に出そうと身もだえします。「貝」には「貝殻」を作る成分が分泌されますが、この分泌物が偶々入り込んだ異物を包み貝殻と同じものを作ります。これが真珠になりますが、痛みが酷いほど貝の身もだえは激しくなり、真珠の照りが良く、円形状に近い真珠ができるそうです。

ラブラブだった恋愛時代を卒業、バラ色新婚生活もすぐ終わり。憧れだった結婚生活は想定通りにはいかず、無数の逆境が待ってます。「姑」からの小言やいびり、育児の大変さ、手のかかる大きな長男化する夫!!そればかりか、生活苦に喘ぐことになると、私の人生って何だったでしょうかと、絶望感に陥り・・・・・・

偉大な業績・輝く足跡を残した男性のことは言うまでもなく、平凡な日々の中で結んだ小さな実を生きがいとして生きる男性の後には「★女性★」の姿が…。苦しい時が上り坂。試練を乗り越えてこそ真の強さが得られ、苦労の先には自分への褒美が待ってます。真珠は「貝の涙」。女の一生は「真珠」を産む「貝」のように耐え忍ぶこと。真珠ネックレスは「一緒にいて辛かった」ハードルをクリアしてきた結婚生活の、先輩から後輩への強いメッセージ、「忍耐のシンボル」なのです。≫(スピーチの一節の概略)

韓国社会って「男尊女卑」から「男女同権」へと大きく変貌してきてるので、今の時代にこのスピーチならば「チッ、お嫁に行くもんか」と逆効果もたらすかも知れないけど、当時はかなり説得力ある、女性を前のめりにさせる「名スピーチ」。「朴」の「ボス」は女性を褒めて頑張らせる、いやいや「褒め殺し」の達人だったんだ〜(*^-^)

虹色に輝く真珠。とても美しいですね!! 写真出典:あなたの心が宝石。
アコヤ貝の痛々しい涙の跡です。真珠は!! 写真出典:あなたの心が宝石。

その後、「真珠生成」の研究が進み、貝の体内に自然に入り込んだ異物が真珠の成因ではなく、貝が貝殻を作り出すため「外套膜(ガイトウマク)」から分泌する炭酸カルシウムとタンパク質が長年の年月を掛けて交互に積層した結晶体が「天然真珠」だとか!?1万個の貝から数粒しか見つからないので「天然真珠」は希少価値あり。

天然真珠の「成因」はどうであれ、「養殖真珠」は人間が「アコヤ貝(真珠貝)」の生殖巣をメスで切開し、そこに「核(貝殻を真円形に削ったもの)」を挿入し、真珠を大量生産する。
人間の「奇行」って残酷だよね?!「真珠貝に合掌!!」なんて、きれいごと言っておきながら「朴」も養殖真珠愛用してるの。

「海の真珠」&「陸の貴石」は大自然が作り上げた美しい芸術品!!

≪「陸の貴石(宝石)」はどのようにして生み出される?≫

「東洋(中国)」の地理学「風水」では「竜脈の精気(一番良い気)」が最も集まってる地を「혈(ヒョル)☆穴(ケツ)」と言います。この「穴」の周りが「명당(ミョンダン)明堂☆吉地」とされ、「生者」の住む「家」を建てたり、「死者」の霊が宿る「墓」を造ったりします。

「明堂(吉地)」の特徴の一つは「혈토(ヒョルト)穴土」。吉地の「土(ツチ)」は粒子が細かいが硬く、まるで「玉」を挽いたが如し。その色は「★五色★」を揃うべし。まるで金・銀・象牙・珊瑚・琥珀・瑪瑙(メノウ)・紫水晶の如く・・・

韓国発「風水情報」によると、中国の詩人「陸機(261〜303年)」は、

≪石蘊玉而山輝水懷珠而川美≫(原文)

≪玉を抱いた岩山は輝き、真珠を抱いた川は美しい。≫(「朴」の和訳)

と謳ったが、このような地こそがまさに「吉地」であると。故に、「穴土」の色は美しいに決まってる。

「風水(地理説)」に依ると、「穴土」は「貴石」になる前の「可能態(dynamics; potentiality)☆可能的存在」であり、「可能態」から「現実態(energeia; actuality)☆現実的存在」である「貴石」へと発展していく可能性があるみたい。分かり易く言えば、「穴土」とは、「非石非土」(貴石でもなく、ただの土でもない)で、貴石への「転移過程」にある土。チョ−簡単に言えば、「貴石」とは「穴土」の純粋結晶体!!

≪「天然宝石(貴石)」ってどうやって誕生するの?≫

と、「西洋」の地質学や鉱物学を含む「地球科学」分野に詳しい者に尋ね、

全ての物質は元素又は原子で構成され、化合物が分解し溶液になると、その成分はイオン化し、プラスかマイナスの電荷をもち、反対電荷のイオンと結びつきあい、物質ができる。「貴石(宝石)」はマグマの高熱、高圧力、冷却過程において形成される。即ち、マグマが凝結したり、液体が蒸発したりする過程で、原子が規則正しく配列し、結晶へ成長し固体となったのが宝石!!

と説明されても、

≪これ、※)「星から来たあなた」の宇宙語??(@_@)≫

この説明、「理系」苦手な「朴」にはさっぱり理解できないの。「風水」的な原理がまだまし。
※)韓ドラのタイトル。(めちゃ面白いからまだ見てない方、必見だよん。)

「吉地(明堂)」についての詳しくは、こちらをお読み下さいなあ〜
「お墓」から韓国社会が見える!!(その6)2015/10/22
偶々目に入った韓国発情報だけど、

≪「玉」の産地で有名な雲南省のある店のショーケースに並べてあった「玉」のブレスレットを試着した女性観光客。その値段が30万元(約500万円)と聞き、元に戻そうとした折、うっかり落としてしまい真っ二つに・・・。自分が破損したブレスレットの弁償をしなければならなくなった女性は失神した。≫

とか?!

現地事情に詳しい人の話によると、「玉の文化」と言われる「中国」では500万円程度の玉なら普通のショーケースにディスプレーする大したことない品で、ビップ(V.I.P.)顧客向けの普段から金庫に入れてある数千万円を超える玉製品、チョットじゃないらしいわよ。

真っ二つに折れてしまった「玉」のブレスレッド。 コレ、30万元(約 500万円)だって。 写真出典Chinanews.com

≪ところでさあ〜、中国って何故「玉」の文化?≫

と、その手に詳しい者に訊きゃ、

≪その国で何が採れるかが「キー(key)」。中国では上質の「玉」が大量に採れる。中国でも玉以外の「貴石(宝石)」は採れるものの、その品質面から価値の高い「貴石」ではなく、やや価値の低い「半貴石」か、もっと低い「飾り石」程度のものしか採れないから…≫

と、中国の自然環境が玉文化を育んだと答えるかも。

「宝石学」に詳しい人に答えを求めりゃ、

≪「宝石(貴石)」の必須条件は「硬度が高いこと」「希少性があること」「外観が美しいこと」「価値があること」。その中、中国では「科学的・鉱物学的」に証明される「硬度」や「希少性」よりは「主観的」な概念の物差しとなる「美しさ」が重視される。よって、色目の美しい「硬玉」に比べ、無色・透明なダイヤモンドはみずぼらしいと感じ、硬度の高い上質のダイヤよりは上質の玉の方がウ〜ンと高価で取引される。≫

と、中国人の美意識が玉文化に影響してると説明するかも。

≪いやいや、「玉」が美しい色をもつカラーストーンだから中国人の心を捉えたのではない。中国文明発生初期と思われる「墳墓」に「遺体+玉」が共に埋葬された痕跡が発掘されたことから、「玉」は死者を永遠不滅の世界へ導く、崇めるべきもの。魔除けやお守りとしての機能を持つ信仰の対象だったから。≫

と、シャーマンの「巫女」は「玉」の「精神的・宗教的」価値を強調するかも。

「文化人類学」分野の人ならば、

≪中国の玉文化は「自然環境+美意識+信仰+その他」からなる「複合体」として捉え、より広い視点からそれを解釈せねばならぬ。≫

と、人間が作り上げた一つの「文化」は多くの要素が絡まってるので、色々な切り口で考えないと真の答えはなかなか得られないかと…

立場によって答えは様々。

紛らわしいかも知れないけど今回のテーマ、「宝石」ではなく、高麗青磁の「★色★」ね!!(^_−)ウィンク

朝鮮半島の誇り、「高麗青磁」〜その3〜【中編】」に続く

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韓国ソウル出身。韓国国会事務局退職後、1988年来日。大学で高等学校教諭1種免許(国語)取得。大学院で日本文化専攻。

名古屋市の官公庁などの翻訳・通訳人として活躍後、大学や名古屋市内の生涯学習センターなどで「コリア文化」に関する講座を担当。

現在は愛知大学、中京大学、中日文化センター、愛知大学オープンカレッジなどで韓国語講師をつとめる。

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