椎骨を水平に回す「背骨でフラフープ」=ふぁんそんテクニック・その6= 2012/12/24

前回に引き続き、今週も「ふぁんそんテクニック」の基本的な理論の話をしておきましょう。

「ふぁんそん」というのは、副交感神経優位になっている体の中のゆるんだ状態のことです。その「ふぁんそん」の状態を体感できるのは、体性感覚という感覚で、運動感覚と体内感覚の二つがあります。

体性感覚は、体の中の情報を脳に伝える神経と、その感覚を受け止める脳の二つから出来ています。「ふぁんそん」の状態を体感するためには、これらの神経と脳の二つの働きを開発する訓練が必要なのですが、それが「ふぁんそんテクニック」なのです。

その訓練、即ち、体性感覚のための神経と脳の二つの訓練のためには、体性感覚の一つである運動感覚の中の、受動的運動を体感するという訓練が必要になります。私たちの運動感覚は、殆どの場合、能動的な「意識レベル」の運動(体の動き)を体感することに使われています。

しかし、「ふぁんそんテクニック」に必要な運動感覚は、その能動的な動きの体感ではなく、その能動的な動きによって受動的に動かされている運動(体のうごき)を体感する能力なのです。

「ハンガースワイショウ」においての腕の付け根や大胸筋の揺れ、「すわり金魚」や「すわりイルカ」においての動かす部位より上の高さの背骨の揺れ、「蝶の羽ばたき」においての体幹の前後の動きによる肩甲骨や大胸筋の揺れ等々は、この受動的運動感覚を体感する訓練だったのです。

もう一つの体性感覚である体内感覚の話は次回に回すことにします。さて、今回の「背骨でフラフープ」の実習に入りましょう。

【背骨でフラフープ】
この「背骨でフラフープ」は、「」すわり金魚 と「すわりイルカ」を併せて、首、背中、腰の椎骨を水平に回すことで、脊椎をゆるめる技です。

(1)ラクに坐ってから、第7頚椎を左回しに水平に回しましょう。体を前に倒しながら、アゴ先を前に突き出し、そのアゴを大きく左から回して、体重を尾骨側に掛けながらアゴを引き寄せ、更に、右から大きく回しながらアゴ先を前に突き出し、そのままアゴ先で円を描くように水平に回しましょう。

その動きが出来てきましたら、意念(気持ち)を第7頚椎(首の付け根)に移し、首の力を抜いて、頚椎のゆるみを体感しながら第7頚椎を水平に回しましょう。

(2)次に、第7胸椎を左回しに水平に回しましょう。気持ちを胸に降ろし、体を反らせながら、両胸を前に突き出し、大きく左から回して尾骨に体重をかけながら背中を丸く後ろに引き、更に、右から大きく回しながら胸を前に突き出し、そのまま胸で円を描くように水平に回しましょう。

その動きが出来てきましたら、意念(気持ち)を第7胸椎(肩甲骨の下のラインの椎骨)に移し、背中の力を抜いて、胸椎のゆるみを体感しながら第7胸椎を水平に回しましょう。

(3)更に、第3腰椎を左回しに水平に回しましょう。気持ちをおなかに降ろし、腰を反らせながら、おへそを前に突き出し、大きく左から回して尾骨に体重をかけながら腰を丸く後ろに引き、更に、右から大きく回しながらおへそを前に突き出し、そのままおへそで円を描くように水平に回しましょう。

その動きが出来てきましたら、意念(気持ち)を第3腰椎(おへそのほほ真後ろ)に移し、腰の力を抜いて、腰椎のゆるみを体感しながら第3腰椎を水平に回しましょう。

(4)最後に、体重を坐骨に降ろし、「すわりイルカ」をしばらく続け、その揺れに併せて、意念を腰椎、胸椎、頚椎と上げてから、頚椎を右回しにし、その動きを胸椎、腰椎と降ろし、最後に坐骨に降ろして、少しの間、「すわり金魚」をして終わりましょう。

※それぞれの水平回しを、ゆっくり10〜15回くらいすると良いと思います。

それぞれのところで、平仮名の「く」の字を丸くした形で回っているような感じにしてみて下さい。体の中心軸に対して半円で[(│)]の形で回る感じです。最初のうちは、それぞれのところでフラフープを回すような感じて回してみると良いかも知れません。

次回は、「ふぁんそんクラゲ」というテクニックをお届け致します。

尚、年明けの一月の第4日曜日から月に一度のペースで開かれる「ふぁんそん教室」へのご参加をお待ちしています。お問い合わせは、kikounonakama@yahoo.co.jpまで。

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プロフィール

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鍼灸師・気功法講師。

和歌山県出身。日本福祉大卒。名古屋市内に鍼灸院「和気」を開院(2015年、閉院)。林茂美師に師事し気功を習得。愛知県名古屋盲学校専攻科非常勤講師(2016年退職)

現在は名鉄カルチャースクールにて講師活動のほか、名古屋市内にて各種の気功講座、気功教室を担当。

また、2013年より京都、妙心寺内大心院にて気功講習会を開始。現在に至る。

趣味は、陶芸、京都・奈良ウォークなど。

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