【養生気功の実際】を書くにあたっての私の思い 2017/8/21

全国の読者のみなさん、こんにちは!

今回から【養生気功の実際】というタイトルでの記事を書かせて頂くことになりました和気と申します。よろしくお願い致します。

まず最初に、私がどうして「養生気功」について書きたくなったのか、あなたにお伝えしたくなったのかについて述べさせて頂きます。

[1]
気功の中心的な柱は、何と言っても「養生気功」です。

養生というのは、病気やけがの回復のために静かに療養するという意味と同時に、健康を維持、増進させていくという積極的な意味も持っています。

ですから、養生気功というのは、自らの疾病を治療し、健康を回復させていくと同時に、健康を維持、増進させていくための気功的な取り組みのことなんです。

[2]
実は、心と体の健康に関しての管理者はあなた自身であり、健康に関してどうすれば良いかを指導するドクターもあなた自身なんです。

ですから、養生気功では、あなたの体(姿勢や動き、使い方)とあなたの呼吸、あなたの気持ちと感覚などあなた自身の体と脳と心の全てを用いて行ないます。

私は、釈尊が説いたと言われる「自らを光とし、自らを依り処とせよ」という言葉の気功的な実践、それが養生気功なんだと考えているんです。

この養生気功の考え方は病気を治していく場合の基本になる考え方で、医療機関にかかる場合などでも、あなた自身が自分で治していこうとする積極的な取り組みがあってこそ、その有効性が発揮されるんです。

[3]
養生気功を実践していく場合、少しなりとも東洋医学的な考え方は知っておいた方が良いんですが、東洋医学の背景になっている陰陽五行や天人合一、心身一元などについては追々お話させて頂くことにし、ここでは実際の養生気功への取り組みへの考え方である本治法と標治法について書かせて頂きます。

本治法とは全身のバランスを調え、免疫力を高めていく基礎を作っていく取り組みであり、標治法とは、具体的な症状や不調に対処していく取り組みのことです。

この二つの取り組みを車の両輪として養生気功の実践を行なう訳ですが、実際問題として本治法としての取り組みだけでも大抵の症状や状態は改善されていきます。

具体的な症状などに対処していく標治法から書き始めても良いんですが、そうなると、基本がわからないまま、その場限りでの対処法を覚えるだけで、応用が利かなくなってしまい、本当の意味での「養生気功」を身につけて頂くことが出来なくなるかも知れませんので、まずは、きちんと本治法的な取り組みから身につけて頂きたいと思っています。

[4]
東洋医学や東洋的な身体操作法をベースに成立してきた伝統的な気功法の中に含まれている内容を養生気功の実践という立場から分解し、養生気功を身につけていくために構成し直してきた取り組みがあります。

伝統的な気功法の中身を分解してみますと、

1、放鬆法(ほうしょうほう)
2、意守法(いしゅほう)
3、貫気法
4、採気法
5、周天法、練丹法

など五つの技があるんです。

放鬆法とは、体の内的なゆるみをもたらす取り組みで、意守法とは、体内各部のゆるんだ感覚を体感する取り組みです。

この二つの技をベースとして、手足や胴体内で気を巡らせる取り組みとしての貫気法や、自然界の気を体内に採り入れる採気法、更に、体内の気の力を高めていく取り組みとしての周天法、練丹法があるんです。

[5]
それらの技を養生という立場から構成し直し、創作してきた取り組みに、

・各種のふぁんそんテクニック(体内をゆるめる技)
・坐式ゆらぎ功(坐って背骨や体内をゆるめる技)
・体感しながらのスワイショウ(手を揺らしながら体の感覚を体感していく技)
・基本を踏まえたタントウ功(体の使い方や姿勢を身につけていく立ち方)
・弛緩放鬆功(体をゆるめながら動く気功)
・気のボールづくり(掌感覚をつくる技)
・ふぁんそん静功/気功流手当て法(体内感覚を体感していく技)
・自由太極功/気のボール遊び(気の感覚を強めながら体の使い方を身につけていく(気功)
・気功流軟酥の法(気の感覚を用いて体内の邪気や症状を取り除いていく技)
・樹木の呼吸/鳥の舞(全身の気を巡らせることで養生に役立てていく気功)
・経穴採気功(自然界の気を採り入れて自分の生きる力の素である丹田の力を強くしていく気功をはじめ、養生気功の全体が含まれている気功)
・菩薩静功(気の感覚の心地良さに満たされて坐る技)

などがあるんです。

これらの取り組みを含め、「養生気功」の内容を余すところなく綴ってみたいというのが、この【養生気功の実際】を書かせて頂く主たる目的なんです。


次回から、あなた自身で取り組める具体的な技をご紹介しながら「養生気功」を実践していくことにしましょう。

次回の内容は【自然体をつくる技を身につけよう!】です。
毎週月曜日更新の予定ですので、お楽しみにしていて下さい。

PR情報

記事一覧

病気のことは忘れて、気の心地よさに没頭せよ!/《ふぁんそん気功講話》1

●ごあいさつ みなさん、こんにちは。 今回から、新たに《ふぁんそん気功講話》というタイトルで、「ふぁんそん気功」についてのお話をさせて頂くことに致し…

2019/10/14

気功治療への道案内/十四日目(最終回)

◆修練に励みましょう 季節は移り、既に10月の声を聞いていた。 私の講習への依頼が幾つか入り、二人の娘たちとの時間的な折り合いがつかず、静観塾も少し間が…

2019/10/7

気功治療への道案内/十三日目

◆本治法に用いる経穴(ツボ)の名称と部位 台風15号が関東を襲った。 暑さは続いていた。 茉奈と佳与が元気な顔を現した。 私は、再度、基本の復習をしておく…

2019/9/16

気功治療への道案内/十二日目

◆基本的な経穴(ツボ)の取り方 私が夏季休暇を頂いている間に、季節はゆっくり動き、秋雨前線が日本列島に横たわり、またまた九州に大雨をもたらしていた。 …

2019/9/2

気功治療への道案内/十一日目

◆診察のヒント 台風10号が西日本に大雨を降らせ、大きな被害をもたらした翌日、お盆休みを終えた茉奈(まな)と佳与(かよ)が愚庵にやって来た。 「今回…

2019/8/19

気功治療への道案内/十日目

◆原穴を覚えよう! 梅雨が明け、猛暑の日々が続いていた。 おかげさまで我が愚庵は山辺にあり、障子や窓を開けているだけで木々の間を抜けてくる涼風が家の中…

2019/8/5

気功治療への道案内/九日目

◆具体的な実習を楽しむ 「少し頭を使い過ぎましたので、今日は治療の実習をしましょうか。」 私が言うと茉奈と佳与は嬉しそうに顔を見合わせた。外では蝉たち…

2019/7/29

気功治療への道案内/八日目

◆証の決め方 「今日は気功治療の中での中心的な課題である証の決め方を勉強しましょう。」 鈍よりした、それでいて時々、ザァーと強い雨を落とす梅雨空の中を…

2019/7/22

気功治療への道案内/七日目

今年(2019年)も梅雨前線が日本の太平洋側に停滞し、九州などでは1日に例年の7月1ヶ月分の雨を降らせ、大きな被害をもたらした。 私たちの勉強も、いよいよ本…

2019/7/15

気功治療への道案内/六日目

◆陰経と陽経を分ける三つの言葉 「私、鳥の舞の練習のお蔭で、肺経、心包経、心経の立体的なルートの感覚、少しは解るようになりました!」 と、愚庵に入るな…

2019/7/8

プロフィール

16

達人に質問をする

鍼灸師・気功法講師。

和歌山県出身。日本福祉大卒。名古屋市内に鍼灸院「和気」を開院(2015年、閉院)。林茂美師に師事し気功を習得。愛知県名古屋盲学校専攻科非常勤講師(2016年退職)

現在は名鉄カルチャースクールにて講師活動のほか、名古屋市内にて各種の気功講座、気功教室を担当。

また、2013年より京都、妙心寺内大心院にて気功講習会を開始。現在に至る。

趣味は、陶芸、京都・奈良ウォークなど。

ピックアップ

  • 中日ボイス『札幌で「五輪マラソン」賛成?』
  • 会員登録
  • ログイン
今日の天気(11:00発表)
名古屋
晴れ時々曇り
26 ℃/--
東京
曇り
24 ℃/--
大阪
晴れ時々曇り
25 ℃/--
  • 東名, 名神で渋滞情報あり。
  • 登録路線が未設定です。
  • 公式 Twitter はこちら
  • 公式 Facebook はこちら
クラウドファンディング 夢チューブ 中日新聞
東京新聞 電子版
中日新聞の人材研修 ビジネストレーニング「ビズトレ」
中日販売サポート
東海テレビ 庄野アナと 新聞を音読してみよう!
中日防災ナビ
こどもウイークリーのこーなー
過去の企画・特集