養生気功の基礎・3「気のボール遊び4種」 2017/9/25

全国の読者のみなさん、気功仲間のみなさん、こんにちは。
今回は、養生気功の基礎の三つ目の「気のボール遊び4種」を実習しましょう。

気功の実習にも、体を動かして行なう気功と、坐禅のように体を動かさない気功があります。
その中で、動く気功のことを動功と言うんですが、動功の実習においては、体の使い方も大切な要素になってきます。
中でも、動きの柱になる体幹部(胴体)の動きの大切な点は「鳥の舞」のところでもお話しましたが、次の二点です。

(1)上下の動きの場合、体幹部が前後左右に倒れないように垂直のまま動くこと(膝の動きで骨盤が上下し、上体は骨盤の上に乗っているだけにすること)

(2)上体を捻る場合は、上体は垂直に立てたまま、骨盤、腰椎(ウエストライン)、胸椎(胸のライン)、肩のラインと下から順に捻っていき、戻す場合も骨盤から順に戻るようにすること(捻られたものがゆっくりしたバネのように戻ること)

T、実習


この「気のボール遊び」では気のボールを持ったまま、そのボールを様々な形で動かし、その中で体の基本的な動かし方、使い方を身につけていきます。
勿論、掌の気の感覚も強くなっていきます。

「気のボール遊び4種」は、動きが「┃→O→∞→━」の順に連続的に実習出来るように組み立てています。

1、上下に動く
(1)膝を軽く曲げ(ゆるめ)、腹の前で気のボールを持ちましょう。
(2)息を吸い入れつつ、足の裏で軽く床を押して上体を上げながら肘で引き上げる感じでボールを顔の前まで上げていきます。
(3)息を吐き出しつつ、膝を曲げ、坐骨から落ちていくように上体を沈めていき、肘から下ろすようにしてボールを腹の前まで下ろしてきます。
この上下の動きを5〜10回ほど続けましょう。

2、横回しの円を描く
(1)上下の動きで、息を吸い入れながらボールを上げたら、息を吐き出しながら左側から半円を描くようにして降ろしてきます。
(2)続いて、息を吸い入れながら右側から半円を描きながら上げていきます。そして、左回しの動きを5回ほど繰り返しましょう。
(3)次に、右から吸い上げたところから、ローマ字のSを描くようにして吐き下ろし、その流れで左から吸い上げ、右から吐き下ろすようにして、その右回しの動きを5回ほど繰り返してみて下さい。

3、無限大(∞)の形で動かす
(1)右回しの動きで、息を吐き出しながら右から降ろしてきたら、息を吸い入れつつ、腰を左に捻りながら気のボールを左後ろに上げていきます。
(2)次に、息を吐き出しつつ、腰を沈めながら後ろから回すようにして下ろしましょう。
(3)続いて、息を吸い入れつつ、腰を大きく右に捻りながら、ボールを右後ろに上げ、息を吐き出しながら後ろから降ろし、左右交互に、呼吸と腰の上げ下げに併せて気のボールを∞の形に左右五回ずつくらい動かしてみて下さい。

4、水平に動かす
(1)無限大の動きで、右後ろから降ろした気のボールを腹の前で持ったまま、息を吸いながら腰を左に捻り、息を吐きながら右に捻り戻し、骨盤が捻られた後、腰や肩が惰性のように後ろにねじれていくようになるまで腰の左右捻りを5〜10回ほど繰り返しましょう。
(2)最後に、ゆっくりと骨盤の動きを止め、しばらく気のボール感覚を味わった後、両手を下腹に重ねて当て、下腹の中を体感してから手を擦り、足踏みをして終わりましょう。

U、注意点

◆横回しの時
(1)上体は正面を向いたままで垂直に動かし、前後左右に倒さないようにして下さい。
(2)ボールは観覧車のように回し、左右の掌同士や肘同士を同じ高さで水平に保ちましょう。

◆無限大の時
(1)上体は垂直のまま上下させ、捻りがあっても前後左右にブレないようにし、頭は常に両足の間の真上にあるように心掛けましょう。
(2)気のボールは行く方向を決めるだけにして、骨盤の上下の動きと骨盤から腰椎、胸椎という螺旋階段的な動きによって誘導するような感じにしてみて下さい。
(3)如何なる場所にボールがあっても、左右の掌同士、肘同士は常に同じ高さにしておきましょう。

◆水平捻りの時
(1)頭頂部に載せたお皿が落ちないような感じにして、ボールを見ないようにして下さい。
(2)骨盤の捻りによる惰性で腰や肩が動いていくようにして下さい。

◆養生気功を学ぶなら
http://blog.livedoor.jp/e7dkizg-kikoukyoushitsu/

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プロフィール

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鍼灸師・気功法講師。

和歌山県出身。日本福祉大卒。名古屋市内に鍼灸院「和気」を開院(2015年、閉院)。林茂美師に師事し気功を習得。愛知県名古屋盲学校専攻科非常勤講師(2016年退職)

現在は名鉄カルチャースクールにて講師活動のほか、名古屋市内にて各種の気功講座、気功教室を担当。

また、2013年より京都、妙心寺内大心院にて気功講習会を開始。現在に至る。

趣味は、陶芸、京都・奈良ウォークなど。

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