あなたに 本当の喜びが 舞い降りてくる 2017/12/7

早いもので師走です。

一年を振り返り「今年は充実していた」と喜ばれる人もおられるでしょう。逆に「今年は何をしていたのか?何もできなかった」と悔やむ方もおられるでしょう。

そんなときは落ち込みますよね。なぜ落ち込むのでしょうか?それは「情報に流されているからです。」

●なぜ落ち込むのか?

私たちは、外から受ける「言葉」や「日々の出来事」「情報」で左右されます。例えばある人から突然、「あなたは何もしてないね」など中傷的な言葉を受けるとどうでしょうか?ショックを受けますよね。働き甲斐のある会社を辞めさせられた、倒産したら、ショックですよね。「あの人、出世したらいいよ」とライバルだと思った人に人気がでてくると悔しいですよね。するとその言葉がトラウマとなって私たちの心に残るのです。

●心はコントロールできるのか?

私のところには1日100通近い悩みメールがきます。17年間向き合わせていただいて思うのは、ほとんどの人が「思い通りにしたいのにできない」という内容なのです。

☆お金がほしい
☆健康を取り戻したい
☆若さがほしい
☆家族にもっと頑張ってほしい
☆愛されたい。優しくされたい。
☆なぜ暗いできごとしかないの?

気持ちはわかりますがすべて「自分が手に入れないことを愚痴として吐き出しているだけです」しかし、思ったからどうなるのでしょうか?それが得られたらどうなるのでしょうか?

お金持ちになっても、得たことによりまた不満がでてくるのです。誰かに厄かまれたり、取られたりだまされたりするのです。

私たちには「心」というのがありますから「心」が不安定になることで落ち込んだりするのです。

よく仏教は「心」をコントロールする教えですか?と聞かれます。しかし心はコントロールできるものでもありません。電子レンジのようにチンしたから心がさっと変われるものでもないのです。

例えば、何とか前向きになろうと音楽を聴いたり、カラオケで歌ったり、お酒を飲んでしまいます。要するに癒しを求めるようになるのです。もちろん癒しは必要です。

私も落ち込んだ時、大好きな「しろたん」に愚痴をこぼしたりしています(笑)マッサージ、お風呂につかりながら心を休めたりしています。しかし癒しだけでは真の解決にならないのです。お酒というのは酔わせてくれますが、翌日には必ず「醒める」ということを忘れてはならないのです。

心というのは「コロコロ」とその時の感情で心電図の波のように変動します。ですから心だけをコントロールしても翌日にはまた落ち込むのです。

一水四見(いっすいしけん)という言葉があります。一つの水を見ても、見方によっては四通りに見えるということなのです。

天人がその水を見ると、瑠璃の鏡に見える
人間が見ると、飲み水に見える。
魚が見ると、住みかと見る
餓鬼が見ると、炎と見る

私の目に狂いはないといいますが、本当にそうでしょうか?人間も物の見方というのは一面的が多く、自分だけが絶対ではないということなのです。

例えば、ある人物の絵をみたとします。ある人は「この人笑ってる」といいます。しかしある人は「何だか悲しそう」というのです。同じ絵なのにどうしてこうも違うのでしょうか。

それは私の心が嬉しい時はその心が目の前のものも笑いにかえるのです。私が悲しいとすべてが悲しく写っていきます。つまり心というのは、都合次第で悲しくも嬉しくも変わるということなのです。

つまり物の道理を見抜く目をもってほしいということなのです。失恋して落ち込んだとします。しかし恋愛ははじめからうまくいくと思うから落ち込むのです。お茶碗を割って落ち込むとします。しかし物体というのは何かのきっかけで割れることもあるということなのです。車の事故に遭って途方ぬくれたとします。しかし一歩外に出れば危険が必ず伴っているということなのです。

私たちの人生は幸・不幸せ、善・悪、陰・陽、勝ち・負け、白・黒とかならず対極しています。どちらかが一方ということはないのです。それを「良いことだけがありますように」と仏さまにお願いをしてしまうのが私たちです。

どんなに幸せそうな人を見ても、いい所だけが私たちの目に映っているだけで、人には言えない悩みを抱えています。私はなぜ悪いことばかり続くの?それは悪い所ばかりしか見れないからです。

私たちの心を強くしてくれるのは、良いことも悪いことも同時に見ていける「心の眼」なのです。

親鸞聖人という坊さんは「力はおよばぬことなり」とおっしゃっています。自分の力でどうにかしようとすればするほど、また自分の思いによって苦しまれるのです。

かならず自然と落ち着く所に導いてもらえるのです。あとは「どうにかなる!」おまかせですね。

力が抜けたところに 本当の喜びがいただけますよ!

今年もこうして「生きることができた」そのことに感謝しましょう。そしてこうして「達人に訊け」をたずねていただき本当にありがとうございます。

2017年 師走 川村妙慶

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プロフィール

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真宗大谷派僧侶・アナウンサー

京都在住(福岡県出身)
20歳で真宗大谷派(東本願寺)の僧侶となる。と同時に社会経験をと、関西を中心にアナウンサーとして活躍。

15年前から立ち上げたHPでは
2007年ヤフー人名検索1位になり話題になる。「川村妙慶の日替わり法話」は一日3万件のアクセス。

現在 中日文化センター「心が元気になる講座」講師。

NHK京都、大阪文化センター講師。FBS読売文化センター講師。KBSラジオ「ほっかほっかラジオ 妙慶のちょっといい話」レギュラー。

産経新聞「明日へのヒント」・京都新聞「暖流」日経ヘルスプルミエ
連載中。

全国へ講演で回る。また著書も多数出版。

近著に「女の覚悟」講談社・「大丈夫!何とかなるから 」KKベストセラーズ、「妙慶の怒りをおさめる35の話し」こう書房 他

☆川村妙慶のテレフォン法話
075-431-7603(なむあみ)

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