ブルームーンがレッドムーンになる?!1月31日皆既月食 2018/1/28

月食とは満月が地球の影に張ることによりかけて行くように見える現象

1月2日の満月はスーパームーンだったが、今月2回目の満月となる1月31日は、俗にいうブルームーン。ところが今度の満月はブルームーンどころか満月とは少し違う。まるでまん丸のおせんべいを、誰かが食べるように欠けていき、レッドムーンになるのだ。いったい誰が食べるの?
 
その犯人は・・・・・それは「地球の影」
 
地球が太陽に照らされた地球の後ろに伸びる影の中に、月が入る現象を月食という。月が地球の影に入るときとは、月食は、太陽−地球−月が一直線に並んだとき、つまり満月のときに月食は起こることになる。

満月が完全に地球の影に入ると、見えなくなるはずだが、実際は赤く見える

■本影の中に入った月が見える?
月は太陽の光を反射して光っているので、皆既月食で、月が地球の影の中に完全に入ってしまうと、月に太陽の光が当たらなくなるため、月の姿は見えなくなるはずだ。ところが実際は赤銅色の月がぼんやりと見える。

実は、地球の影の中は真っ暗ではなく、地球の大気を通過した太陽の光が屈折することによって内側に曲げられ、影の中の月をうっすら照らしているのだ。ただし、地球の大気の中を通過した光は、大気中のチリや水蒸気に邪魔されて、波長の短い青い光は散乱してしまい、波長の長い赤っぽい光だけが、照らすことになる。だから皆既中の月は、赤いスポットライトを浴びたように赤く見えるというわけ。

1月31日の皆既月食は、地球の本影の南寄りを満月が通過する

さて、1月31日の皆既月食は、ほぼ全経過が見える皆既月食としては、2014年10月8日以来3年4ケ月ぶり、31日はウィークデー(水)だが、宵から深夜にかけての見やすい時間帯の現象なのでぜひ見ておきたい。

食は、まず19時49分に半影食から始まる。ただし半影食は月がほんの少し暗くなるだけなのでまず気がつかないだろう。実質的に食が始まるのは月が欠け始める20時48分からだ。

20時48分から欠け始め、22時30分に食最大、0時11分には元の満月に戻る

その後月はゆっくりかけて行き、21時51分には月が地球の本影に完全に入り込んで皆既食となり赤くなる。22時29分食最大の食分1.321となる.そして23時08分に皆既食が終わり、月は元の形に戻り始め、0時11分に本影食が終わり元の満月に戻る。1時10分には半影月食も終了する。皆既の継続時間は1時間17分と比較的長く、食最大時の高度は東京で63度もある。皆既月食のたびに皆既中の赤さは異なる。どんな赤い月が見られるか、ぜひ自身の目で確かめてみよう。また地球の影が宇宙に延びているということも実感しよう。

1月31日の夜は、晴れますように。

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天文研究家

1953年三重県四日市市に生まれる。学生時代は名古屋市科学館山田卓先生の下で天文普及活動に参加。天体望遠鏡メーカーに勤務の後、1992年にフリーとなり星を見上げる楽しさを広めるべく、あさだ考房を設立。

天文・科学雑誌に記事を連載、単行本・プラネタリウム番組シナリオ執筆のかたわら、天文宇宙関連の講演・講座、プラネタリウム解説を行っている。

最近は、生涯教育を意識した、プラネタリウム運営支援、プラネタリウム解説指導にもかかわっている。日本天文学会会員、NPO法人アイ・プラネッツ理事長。

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