体感しながらのスワイショウが出来るまで(静観塾四回目) 2018/2/5

【静観】
多摩さん、舞さん、こんにちは。

【多摩、舞】
こんにちは!

【静観】
多摩さんも舞さんも「気のボール」は作れるようになりましたか?

【多摩】
わたし、気のボールかどうかはわかりませんが、掌が温かくなり、ビリビリした感じと同時に、両手の間に別の空気があるような反撥感、実体感みたいな感じがありました。

【舞】
えー、すごいなぁ。
わたし、掌は少しジーンとする感じと何か温かいような感じはしたんだけど、まだ、ボールを持っているって感じは無いなぁ。

【静観】
それで充分ですよ。
掌の感覚が変わったことがわかれば、それは、自律神経がリラックス側の副交感神経モードに変わり、体内感覚を体感するための体性感覚が働いてきたということですからね。
それが大事なんですよ。

【多摩】
ところで先生、先生が「体感しながらのスワイショウ」や「ふぁんそん掌からの気のボールづくり」などのテクニックに至った経過みたいなものを教えては頂けませんか?

【舞】
わたしも聞きたーい!

【静観】
そうですねぇ、もう20年以上も前の話ですから、思い出しながらお話してみましょうか。

【多摩】
お願いします。

【静観】
わたしが気功を習い始めた頃も、スワイショウは重要視され、講座の最初に実習はしていたんですが、その頃は、七百回とか千回、手を振るといいみたいな感じでスワイショウをしていたんですよ。

【舞】
え、?!
それ、ずーっと数えながらしていたんですか?

【静観】
そうなんですよ。
ところがね、数えながらしているとね、気功的な心地よさ、まどろみの状態にはなれないんですよね。
「入静のない気功は気功に非ず」と教えられていたのに、そんな心地よさは出ないんですね、何しろ一生懸命に数を数えてるんですからね。

【多摩】
頭がリラックスして来ないんですね?

【静観】
そこで、わたしは数を数えながらするスワイショウをやめ、体内感覚を体感していくことにしたんです。

【舞】
それが、肩の揺れを体感しながらする方法なんだ!

【静観】
その頃は、体性感覚とか副交感神経とかの理論ではなく、如何に頭を使わないでラクになれるかだけを考えていたんですよね。

【多摩】
そして、体感しながらのスワイショウを開発されたんですね。

【静観】
最初は、とにかく数を数えるのをやめて、ただぼんやりして手を振っていたんです。
でもね、それだと、色んな雑念や思いが出てくるんですよ。
あれしなくちゃーとか、お昼何食べようかななんてね(笑)。

【舞】
わたしも、そう!

【静観】
最初はね、雑念を払おう、払おうとしてたんですが、考えてみると、雑念が出てくるというのは、頭が働いているということなんですよね。
大切なのは、頭を使わないで、脳をリラックスさせることなんですよね。
そこで、色々悩んでいた時、歩きながら肩の揺れを感じてみたんです。
歩いている時、手は意識的には振っていなくても揺れている。
揺れているということは、それは動きとして体感できる。
それがわかったんですよ。
そして、それをスワイショウの時に試してみると、揺れが心地よく、雑念も出てこず、何とも言えない感覚になってきたんです。
目は開いているのに何も見ていない、音は聞こえているのに聴いてはいない、つまり、意識的な頭の働きが無くなっているんですが、それを導いているのが、肩の揺れを体感していくことだとわかってきたんですよ。

【多摩】
いま、わたしたちは、先生に言われるままに、何気なく肩の揺れを体感しながらスワイショウをし、その結果、簡単にα波の脳になり、副交感神経モードに切り替えられるようになっていますが、それを理論化するまでには、先生の長い探究があったんですね。

【舞】
先生は、気功を30年近くなさっている訳で、その中での探究の成果を簡単にわたしたちに教えてくれるから、簡単なものかと勘違いしますよ。

【静観】
探究は大変だったけど、することや、その理論は簡単ですから、それでいいんですよ。

【多摩】
「ふぁんそん掌」も同じような苦労があったんでしょうねぇ。

【静観】
そうですねぇ。
でも、長くなってきましたので、その話は次回にして、今日はこれで終わりましょう。

【多摩、舞】
ありがとうございました。

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プロフィール

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鍼灸師・気功法講師。

和歌山県出身。日本福祉大卒。名古屋市内に鍼灸院「和気」を開院(2015年、閉院)。林茂美師に師事し気功を習得。愛知県名古屋盲学校専攻科非常勤講師(2016年退職)

現在は名鉄カルチャースクールにて講師活動のほか、名古屋市内にて各種の気功講座、気功教室を担当。

また、2013年より京都、妙心寺内大心院にて気功講習会を開始。現在に至る。

趣味は、陶芸、京都・奈良ウォークなど。

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