意念の脳を作る(静観塾六回目) 2018/3/5

【静観】
多摩さん、舞さん、こんにちは。

【多摩、舞】
こんにちはー!

【静観】
体感しながらのスワイショウでの運動の感覚や「ふぁんそん掌」による皮膚の感覚などは、割と簡単に掴めるんですが、体内感覚の体感となると、その間にはかなりの溝というか、開きがあるんですよね。

【舞】
わたし、掌感覚は出て来ているんですが、スワイショウをしながら胸の中や丹田を感じようとしても、感覚はわからないんですが、開きがあるってのは、そういうことですか?

【静観】
そうですね。
体性感覚に没頭し、いわゆる脳がリラックスし、α波になり、体内も副交感神経優位になってきている筈だから、つまり体内の血管が広がって血液の量が増え、温かくなってきているんだけれど、体感の脳が出来ていない、神経の束が太くなっていないからなかなか体感できないんですよね。

【多摩】
ということは、体内は既にそうなっているのに、体感するための脳が作られていないということですか?

【静観】
そういうことですね。

【舞】
その脳というか神経の束というか、それを開発していくための練習法って、あるんですか?

【静観】
色々と模索してきたんですが、こればかりは「ふぁんそん掌」による掌感覚とは違って、やはり少しの時間をかけて練習していく以外にはないようですね。

【多摩】
で、それはどんな方法なんでしょうか?

【静観】
今の段階では、大まかに言って、三つの練習法が必要だと考えています。

【舞】
三つ?

【静観】
三つと言っても、三種類という意味ではなく、三つの段階を通して体感を覚えていくということになりますが・・・。

【多摩】
具体的に教えて頂けますか?

【静観】
そうですねぇ、第一段階は、手を当てて体感するという段階です。
両手を擦り合わせた後、胸板、上腹部、下腹部などに両手を重ねて当て、体の側から手の温かさを感じていると、その温かさが皮膚から皮下、体内へと染み込んでくるのがわかります。
丁度、ホッカイロを当てた時に、その温かさがわかる、そんな感じでしょうか。

【舞】
それだけでいいんですか?

【静観】
ただ当てているだけで良い訳ではなく、体内に染み込んでいる温かさを体感し続ける、その感覚に没頭していかなければなりませんね。

【多摩】
そうしていると、その感覚が体感の脳に記憶されていくんですね?

【静観】
そうなんです。
そして、その体内の感覚が体感できてきたら、今度は、当てている手を離してみるんです。
そして、いま手を当てて感じていた体内の温かさのところに気持ちを持って行き、先ほどの感覚が蘇ってくるかどうか確かめてみるんです。

【舞】
わたし、いま、胸に手を当てて、少し胸の中が温かくなってきたように感じたから、手を離してみたら、さっと感覚が消えてしまいましたぁ。

【静観】
そこなんですよね。
手を当てた時に、充分に体内を体感し、そうか、こんな風に体感するんだぁという具合に脳が覚えるまで体感を積み上げないと、手を離すと感覚が消えてしまい、わからなくなるんですよ。

【多摩】
理論的には何とか理解できましたが、それが、気功で言う、意念を向けて意守するという脳なんですね?

【静観】
その通り!
意念は意識ではないので、体感できるための脳、即ち、意念の脳を作らなければ、体内感覚は体感できないんですよね。

【舞】
それが、手を当てて体感する、それから手を離して感覚が蘇ってくるかどうかを確かめる練習になるんですね?

【多摩】
その、手を離して体感を蘇らせるというのが第二段階ですね?

【静観】
そうです。

【舞】
じゃぁ、第三段階は?

【静観】
第三段階は、気のボールを着くって、その気のボールを、胸板やおなかに当てて、体内に染み込んでくるような感覚が体感できるかどうかですね。

【多摩】
既に体内を体感できる脳が作られてきているので、気のボールを当てて、意念をその部の体内に向けるだけで、温かな感覚が出て来るんですね?

【静観】
そう、今度は、体感を記憶させていく作業から、逆に、意念を向けることによって、脳の側から感覚を作り出せるようになる練習なんですね。
このフィードバックの訓練こそ、気功の中の最も大切な訓練なんですよ。

【舞】
やはり、時間をかけて練習しなければ、気功の真の楽しさはわからないんだぁー。

【静観】
意念を向けて体内に温かな感覚を作り出せるようにならなければ、本当の意味での「養生気功」、自分で自分の症状を癒していく気功にはならないんですよね。

【多摩】
わたし、もっともっと修行に励みます。

【舞】
わたしも一緒に連れて行ってね!

【静観】
わたしは誰も見捨てませんからね(笑)
ということで、今日は終わりましょう。
そうそう、お二人とも、3月11日の《京都養生教室》に来て下さるそうですね?

【多摩】
はい、参加させて頂きます。

【舞】
京都のお寺で気功できるなんて、めっちゃ楽しみです!

【静観】
では、また、その時に!

【多摩、舞】
ありがとうございました!

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プロフィール

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鍼灸師・気功法講師。

和歌山県出身。日本福祉大卒。名古屋市内に鍼灸院「和気」を開院(2015年、閉院)。林茂美師に師事し気功を習得。愛知県名古屋盲学校専攻科非常勤講師(2016年退職)

現在は名鉄カルチャースクールにて講師活動のほか、名古屋市内にて各種の気功講座、気功教室を担当。

また、2013年より京都、妙心寺内大心院にて気功講習会を開始。現在に至る。

趣味は、陶芸、京都・奈良ウォークなど。

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