【お悩み相談室その90】自分のことを「おいら」と言う部下の口癖を直していいものだろうか? 2018/5/13

列車の遅れもあって、車内は超満員。駅に着くと、必死の形相で中年男性が叫んでいます。

「あと一人、乗せてくれ!」

何とか強引に乗り込むと、くるりと振り返り、まだホームにいる人に向かって、「もう無理だよ!」

あまりの調子の良さに、車内は爆笑に包まれました。

では、一笑いしていただいたところで、「お悩み相談その90」です。

〔悩み〕
部下になった新入社員が、自分のことを「おいら」と言います。営業担当なので、その口癖を直してやるべきでしょうか?(直志泰平・43歳 会社員)

〔回答〕
よくぞ相談してくれました。もし部下の癖を直した後に、「これで良かったのでしょうか?」という相談だったら、手遅れになるところでしたね。

ところで、ひょっとしてあなたは、その部下にこう言おうとしていたのではないでしょうか?

「きみ。いくら何でも、自分のことを『おいら』と言うのはおかしいぞ。社会人になったんだから、『拙者』と言いたまえ」

いや、そんなことはありませんよね。あなたの口ぶりからすれば、「拙者」ではなく「私」を推奨した可能性が極めて高いと思われます。「朱に交われば赤くなる」と言いますが、「将来性豊かな部下」も「ダメ上司」に交わると、一瞬にしてダメになってしまうものなんですよ。

今は、どの業界でも、ありきたりの営業トークではなかなか活路を開くことは困難です。それなのに、自分のことを今どき「おいら」と呼ぶ若者は、何とも個性的な逸材ではありませんか。

お客さんも、興味津々で、彼の一言一句に耳を傾けてくれるはずです。
それでも、あなたがどうしても気になるというのなら、次の中から選ばせてみてはいかがでしょうか。

「おいどん」「わい」「おのれ」「吾輩」「わたしゃ」「小生」「手前」「それがし」「わちき」「わらわ」「あっし」「こちとら」・・・・・・。

どれを選ぶか、まさによりどりみどりです。日本語の豊かさに感謝ですね。

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プロフィール

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お笑い作家

「寒」いギャグを飛ばしているうちに、「一」番「光」り輝く日が「来」るだろうという願いを込めて、「寒来光一」と名付けた。

1999年、「読む漫才」をテーマに、執筆活動を開始。3年後に脱サラして、本格的に執筆活動に取り組み始める。

著書は、ジョーク集『ああ、笑いの投稿者たち』『人生によく効く笑いのクスリ』、エッセイ『寒来光一のいいっちゃもんノート』、読む漫才集『それでも地球は笑っている』など。

座右の銘は「一笑一会」。モットーは「寒いギャグで、地球温暖化防止を」。

ブログ「寒来光一の日替わり笑話」の更新を、10年間フウフウ言いながら、辛うじて毎日続けている。

日本笑い学会会員。福岡県北九州市在住。宮崎県延岡市出身。

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