気の体感を忘れてはならない(静観塾14回目) 2018/5/28

【静観】
わたしは、気功の講習などにおいて、スワイショウやタントウ、坐式のふぁんそんテクニックを終えた後、何に取り組んだ方が良いかと、いつも頭を悩ませるんですよね。

【多摩】
気功の作品としては山ほどの功法がありますから、なにを伝えるかは先生の指導の見せ所なんですね?


【舞】
簡単に覚えられて、しかも、ドーパミンがパァーっと出る気功がいいよね!

【静観】
いつも、講習に参加していらっしゃる人の状況に合わせて考えていて、理に適ってさえいれば何をしても良いんですけれどね、大切なことは、継続して練習することが苦にならないような功法を身につけてもらうことなんですよ。

【多摩】
つまり、習慣として出来るようなものが良いということですね?

【舞】
わかった!
それが「養生気功・シンプルヴァージョン」なんだ!

【静観】
しかしね、実際の講習等においては、「養生気功・シンプルヴァージョン」をお伝えするだけではなく、その上で、手足と胴体で気を巡らせる練習や基本的な体の使い方の練習、体の各部で気を採り入れて丹田に収める練習なども組み入れ、「養生気功」の意味を体感として理解してもらうように工夫し、「養生気功・フルヴァージョン」もしているんですが、なかなかうまくいかなくてね。

【多摩】
「養生気功」の役割を体感でわかった上で「養生気功・シンプルヴァージョン」を日々の練習として続けていくようにした方が良いんですね?

【静観】
そうなんですがね、その理解を深める意味で、ここで話を変えて、気功を構成する三要素について、わたしの提案をお話してみますね。

【舞】
三要素って、調身、調心、調息のことだよね?

【静観】
私たちは、その三要素を三位一体として同時並行的に練習していくんですが、ここに一つ解決しておかねばならない問題があるんですね。

【多摩】
解決しておかねばならない問題ですか?

【静観】
整理する、或いは、正確に表現すると言っても良いんですがね。

【舞】
それは何?

【静観】
それは、気功で調心という場合の「心」についての理解なんですよね。

【舞】
こころについての理解ですか?

【静観】
私たちが練功に用いている「心」とは何だと思いますか?

【舞】
気持ちのことかなぁ?

【静観】
私たちは健康の回復、維持、増進を、気功、即ち、気の訓練を通して追求している訳ですから、私たちの対象は「気」なんですね。

【多摩】
気を体感して練習するのが気功という訳ですね。

【静観】
その「気」は体性感覚を通して体感することによって、はじめて訓練の対象になり得るんですよね。

【舞】
温かくて心地よい体内感覚ですね?

【静観】
そういう気の感覚に没頭することによって、気を巡らせたり、採り入れたり、練り込んでいったりなどの気の訓練としての気功が可能になることはおわかりですよね?

【舞】
はい、頭の中では・・・。

【静観】
もう、お解りだろうと思いますが、私たちが用いる「心」というのは、気の感覚への没頭のことなんですよ。
ですから、気功の三要素を正確に記すとしたならば、「調身、調気、調息」ということになるんですよね。

【多摩】
先生がよく言われていらっしゃるように、気の感覚を忘れないようにして、動きと呼吸と気の感覚を一体化していくことに気を配らなければならないんですね?

【静観】
養生気功のシンプルヴァージョンやフルヴァージョンを練習する時にも、動きをやわらかくし、呼吸に合わせていくだけではなく、きの感覚を体感しながら、気を巡らしていったりするということにも気を配らなければならないということなんですよ。

【多摩】
私たちは、どんな時でも「気の体感」を忘れては鳴らないということですね。

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プロフィール

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鍼灸師・気功法講師。

和歌山県出身。日本福祉大卒。名古屋市内に鍼灸院「和気」を開院(2015年、閉院)。林茂美師に師事し気功を習得。愛知県名古屋盲学校専攻科非常勤講師(2016年退職)

現在は名鉄カルチャースクールにて講師活動のほか、名古屋市内にて各種の気功講座、気功教室を担当。

また、2013年より京都、妙心寺内大心院にて気功講習会を開始。現在に至る。

趣味は、陶芸、京都・奈良ウォークなど。

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