韓国では2013年は「黒蛇の年」/「固有数詞」を覚えよう! 2013/1/24

中国の「陰陽五行論」に基づく「干支」のもつ意味は奥が深いですが、簡単に言えば「十干」と「十二支」を組み合わせた60を周期とする「数詞」です。即ち、「1 2 3 4 5・・・」の代わりに「甲 乙 丙 丁 戊・・・」という符号で順序をつけるという発想。

漢字文化圏である韓国においても、暦を始めとして時刻、方位などを表すのに「干支」が用いられてきました。また「干支」は統一新羅時代から今日に至るまで受け継がれてきた、韓民族の思想と信仰です。

新たな年を迎えその年の「守護動物」を介して国運を占う。また、生まれた子供の運命を予知する際に、そして、成長したその子供が結婚を控えて相手との相性を見る際にも重要な役割をします。

中国の「暦本」が「百済 백제 ペクチェ」を通じて日本に渡来したのは「554年」といわれていますが、「十二支」に配される動物には日韓の違いが見られます。

日本の「十二支」には「猪=イノシシ」があります。発祥地である中国では「猪」は「ブタ」を表し、「イノシシ」は「野猪(野生のブタ)」と書きます。韓国では「ブタ=豚」で、中国では「豚=子ブタ」を表しています。中国と韓国の「十二支」では「イノシシ」に代わり「ブタ」です。

韓国では2013年を「癸巳年 계사년 ケサニョン」(黒蛇の年)と言います。「癸 계」は「黒」を象徴し、「巳 사」は「蛇」「南南東」「陰暦4月」「9時〜11時」を表します。

韓国の歴史書『三国史記』には、西暦229年に宮廷の倉庫で蛇が三日鳴いた後、同年に地震があり、大雪が5尺も降って、翌年には王が亡くなったと、「蛇」を「不吉な兆し」として記されています。

一方『三国遺事』には、新羅統一後、伽倻国王だった「キム•スロ」の墓に財宝が沢山あると噂が立ち、盗賊が盗もうとしたが、大きな蛇が現れ、盗賊を噛み殺したという記録が記されており、「蛇」を王のお墓を守る「守護神」として崇めていたと推定されています。

また、高句麗の古墳の壁画には、「蛇」と「亀」の合体である「玄武図」が描かれている事が多いです。

高句麗の古墳壁画「玄武図」

35年ほど前、私は知り合いの実家である田舎へ遊びに行きました。その家の庭からカエルの鳴き声が大きく聞こえてきたので、変に思い様子を見たら、草花の下で蛇の口にくわえられたヒキガエルが必死に鳴いていたのです。(この恐ろしい光景を目にした「朴」は失神)

でも、約60年前までは韓国人は「板敷きの間 대청마루 テチョンマル」の上に住み、その下には蛇が住んでいたので、蛇と同居していたと言えると言っている人もいます。

韓国の民間信仰では、その家に住んでいる蛇は、単なる動物ではなく家を守る神的存在です。家の財産を増やしてくれると信じている蛇が家出(?)すると、その家は滅びる。だから去らないように守る。また蛇は脱皮することから「再生」、沢山の卵を産むことからは「多産」、冬眠で長い間餌を食べなくても生きるので「生命力」の象徴とされています。

「板敷きの間 대청마루 テチョンマル」

稲作文化圏である韓国では蛇を「霊的な存在」と見なされてきましたが、牧畜文化圏では対照的に「蛇」を否定的なイメージとして描く場合も多い。特にキリスト教では、イヴを誘惑し「禁断の実」を食べさせ、「イヴ」と「アダム」を楽園から追放する結果をもたらした「蛇」は、「サタン★悪魔」とされています。

ところで、韓国発の便りによると韓民族が神聖視してきた蛇は、近頃「スタミナ剤」として人気を得て、山の蛇が絶滅に近い状態だとか。宴会している家人が物乞いにきた乞食に「蛇が落ちた酒」を与えたところ、それを飲んだ乞食の持病が治おり、体が丈夫になったという「民話」が始まりらしいですが、韓国の「蛇」は「精力剤」に変身して受難に遭うこともある……

イタリア教会の窓のモザイク「蛇の誘惑」

◆ 固有語の数詞の読み方 ◆

(3分で覚えてみよう)

(用 例)

【解説】

今日は、日本語の「ひぃ、ふう、み・・・」にあたる固有語由来の数詞を覚えましょう。

日本語では「ひとつ」から「とお」まで固有数詞で数えられますが、韓国語では「99」まで数えられます。ブルーの蛍光ペンで塗りつぶしてある箇所は漢字由来の数詞です。「個」「人」「杯」「才」「時」などを表す場合には、固有語由来の数詞を用います。

固有数詞には「個」や「人」といった助数詞がつくと、連体形となって一部、形が変わるものもあります。黄色の蛍光ペンで塗りつぶしてある箇所ですが、ここでは「1」から「4」までを例として挙げました。

日本語では「どんぶり」も「カップ」も「杯」という助数詞をつけて数えますが、韓国語では「どんぶり鉢」や「お皿」などは「그릇」、「カップ」や「グラス」などは「잔」という助数詞がつくので、気を付けて下さいね 〜

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韓国語講師

韓国ソウル出身。韓国国会事務局退職後、1988年来日。大学で高等学校教諭1種免許(国語)取得。大学院で日本文化専攻。

名古屋市の官公庁などの翻訳・通訳人として活躍後、大学や名古屋市内の生涯学習センターなどで「コリア文化」に関する講座を担当。

現在は愛知大学、中京大学、中日文化センター、愛知大学オープンカレッジなどで韓国語講師をつとめる。

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