7月の宵空(午後8時ごろ)に並ぶ4大惑星 2018/7/7

7月の宵空で、西から東へと金星、木星、土星、火星と並んでいる。

5月は木星、6月は土星と毎月のように惑星の話題が尽きないが、7月は火星の大接近、8月は金星の東方最大離角とまだまだ続く。そんな話題の惑星たちが、7月の宵空で、西から東へと金星、木星、土星、火星と並んでいる。さらに、金星のそばにはしし座のレグルス、金星と木星の間にはおとめ座のスピカ、木星と土星の間にはさそり座のアンタレスも光っている。

これら7つの星を結ぶと多少凸凹はあるものの、西から東へと壮大なアーチがかかっているように見える。このアーチの正体は?このアーチは、日ごろは観ることもあまり気にすることもない見かけ上の太陽の通り道である黄道を表しているに他ならない。また、このアーチは星空に描かれた地球の軌道でもある。改めて夜空の雄大さを感じることができる。

そして、このアーチをなぞるように、8月14日から23日にかけて月が満ちて行きながら4つの惑星に立ち寄るように西から東へと移動して行く。

7月16日の夕方の西の空で三日月と金星が並ぶ。図は7倍双眼鏡で見たイメージ

西空には、8月18日に西方最大離角を迎える宵の明星・金星が-4.1等で輝いているが、7月16日に三日月が寄り添う。その間隔は7倍双眼鏡の視野にいい感じで収まる3.4度。地球照を伴った優しげな三日月と、まばゆいばかりの光を放つ金星とのコントラストがたまらない。

7月21日の宵の南の空で上弦の月と木星が並ぶ。図は7倍双眼鏡で見たイメージ。

金星を後にした月は、7月19日にスピカの北を通り、7月21日にはてんびん座で-2.2等で輝く木星と並ぶ。その間隔は5.7度と、ややよそよそしさを感じるものの、7倍の標準的視野である7°の視野には収まってくれる。上弦ををやや過ぎた月と木星の神々しい輝きが印象的。

7月25日には、南東の空で光る土星に満月直前の月が寄り添う。図は7倍双眼鏡で見たイメージ

7月23日にさそり座赤い1等星アンタレスの北を通過した月は、さらにふくよかになりながら7月25日にはいて座の南斗六星のそばで光る土星にかなり近づく。その間隔は3.2度月齢12の明るい月に対して0.1等と惑星としてはやや控えめに輝く土星がいじらしく感じるだろう。

7月27日には大接近を直前に控えた火星と満月が並ぶ。図は5倍双眼鏡で見たイメージ

7月27日には、大接近を4日後に控えた火星に満月直前の月が近づく。ただ残念なことに両天体の間隔は7.1度と離れ気味。7倍双眼鏡の視野には収まらないので、より低倍率双眼鏡か広視野双眼鏡で眺めよう。この時の火星の明るさは-2.8等に達していて木星の明るさを凌ぐ異様な赤さと明るさを放っている。満月と赤く明るく輝く火星の対決が見ものだ。

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天文研究家

1953年三重県四日市市に生まれる。学生時代は名古屋市科学館山田卓先生の下で天文普及活動に参加。天体望遠鏡メーカーに勤務の後、1992年にフリーとなり星を見上げる楽しさを広めるべく、あさだ考房を設立。

天文・科学雑誌に記事を連載、単行本・プラネタリウム番組シナリオ執筆のかたわら、天文宇宙関連の講演・講座、プラネタリウム解説を行っている。

最近は、生涯教育を意識した、プラネタリウム運営支援、プラネタリウム解説指導にもかかわっている。日本天文学会会員、NPO法人アイ・プラネッツ理事長。

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