「庭と珈琲講座」を終えて 2018/7/25

いつもありがとうございます。

2月から2か月おきに3回、瑞浪市のお花屋「四季彩」さんの企画で「暮らしの中で楽しむコーヒー」を開催しました。以前ブログで1回目を掲載しましたが、3回終わりましたのでその報告をいたします。

ゆずり葉の木「niwa」

会は2か月おきに催すという企画で、お話をお持ちいただいた宮地浩輔さんが提案した「四季折々の風情を感じその庭で味わうコーヒーを楽しんでいただく」と言っていたように、2か月おきの庭の風景は季節の時の流れを見事に感じさせてくれ、日本の四季の移り変わりの中で私たちは暮らしているのだという事をあらためて感じさせてくれました。

珈琲講座

私達日本人は世界でも選ばれた豊かな暮らしができる恵まれた国民です。但し、毎日本当に忙しく暮らしています。同一国家同一民族の島国ですので、アメリカのように移民の集まりの個人重視の集合体という国ではありません。どちらかというと、国家があっての個人という考え方で、人と同じことを好み、人と違う事をすると、『変わっているね』と変人扱いにされます(笑)

ただし、世界でも類を見ない働き者の国民ですので、毎日が忙しく働いている方がほとんどです。勿論私も含めての話ですが・・・。よって、生活の中で楽しむ時間を持つとか遊ぶ時間を持つということがとても苦手な国民でもあります。とにかく毎日せっせと働いていて、働くことがさも良い事だと思っているようです。

しかし世界の常識は、働くことより、自分や家族と楽しむ時間を第一に考え、働き過ぎないように生活しているのです。

私達働き者の日本人は金銭的には豊かなのに、仕事づけの毎日を過ごしていて、ネットなどで簡単に得られる世界のありとあらゆる情報に振り回され日常の生活に追われゆとりを持てなくなっています。

ゆえに忙しい毎日の中でのちょっとした生活のホッとする時間が必要だと私は思います。毎日の生活の中でほんの一瞬、コーヒーを淹れて飲み、花を飾り愛でる気持ちを持つことは難しいことではないように思います。確かに花も、コーヒーも暮らしの中のゆとり部分で、飲まなくても、飾らなくても「生きるだけ」という事に関していえば何ら必要はありません。

でも、世界で一番飲まれている飲料(水を除く・・)のコーヒー、ほとんどの方々が花を飾る生活をしている現状をみると、人間が人間らしく生きることは、このゆとりの部分をどれだけ取り入れて楽しむかという事にあるような気がいたします。

野点コーヒー

今回の3回にわたる講座は、まったくの自然とは違う人の手と心が創りだした素晴らしい庭で行いました。庭と珈琲のコラボレーションで、一時の癒しの時間と空間を感じていただく企画でした。

コーヒーの世界を軽く一周していただきながら、人事を尽くし思いを込めて手入れした庭で、四季折々の季節を感じながら時の流れの中で、「生きている」という一体感を楽しんでいただく良い機会となりました。特に3回目はその庭と一体して野点珈琲を行ないました。

淹れたコーヒーを庭で楽しむ。

運よくこの梅雨の時期にこれ以上ないという晴天となりました。野外でテントをご用意してくれていましたので、そこでそれぞれが好きなコーヒーを選んで淹れ、気に入った場所で庭を愛でながらコーヒーと共に時間とその空間を楽しみました。

こんなに素晴らしいシチュエーションでコーヒーの会を楽しんだのは初めてでした。宮地浩輔さんが提案したかったことは「これだったのだ!」と感じました。素晴らしい貴重な機会を頂きありがとうございました。

4月の庭
6月の庭

後は、それぞれが生活の中でのこの体験を生活の中で自分の中に繋げてくれることを願うだけです。日々の忙しい生活の中にあって、一時の珈琲時間を愉しむことはほんの少しの時間と手間をかけるだけで、こんなにも癒しの時になるという事を日々実践していただきたいと思います。

勿論、新鮮で良質で身体に良い美味しいコーヒーがあっての事ですが!

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日本コーヒー文化学会 理事、日本スペシャルティーコーヒー協会会員(SCAJ)、SCAJ公認 コーヒーマイスター(NO.169)、前・金沢大学講師 (文部科学省公認)

1977年岐阜県瑞浪市に「待夢珈琲店」開店、コーヒーの歴史書や専門書を読みあさり、独学で焙煎を覚え、自家焙煎の珈琲専門店をスタートさせる。

その後、世界のコーヒー産地を自らの足で回り、納得のいく優良な豆を買い付け、良質で新鮮な体に良いコーヒーを提供しています。

また、現在、中日文化センターの珈琲教室をはじめ、基礎クラスから専門クラスまで12講座をこなしています。

産地歴訪はエチオピア3回、イエメン4回、ブラジル、インドネシア、ケニア、タンザニア、ペルーなど。

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