7/31に火星が超大接近!東の夜空を見上げてみよう 2018/7/28

7月の宵、南の空には、西から金星、木星、土星、火星が勢ぞろいして巨大なアーチを作っている

●7月31日火星超大接近
 猛暑お見舞い申し上げます。なぜ今年はこんなに暑いのか?7月31日に火星が大接近するからなのか?なんて少し調べてみたが何の因果関係もなかった。

 現在火星が7月31日の超大接近に向けてぐんぐん明るさを増して、マイナス3等に迫ろうとしている。夜10時ごろ夕涼みがてら外に出て、東の空を眺めてみよう。いやでも赤く明るく輝く星が見つかるはずだ。これが火星。1877年の超大接近の時は西南戦争真っただ中で、西郷星と呼ばれた。瞬き一つしない火星の異様な輝きは、不気味ささえ感じさせる。ギリシャ神話では、赤い輝きが血や不吉さを連想させることから戦争の神アレスとされている。

7月下旬の午後8時、火星はまだ低いが、時間とともに高くなる。また8月中旬には宵空で良く見えるようになる

●火星が明るく大きく見えるのは7月31日限りじゃない!
 ところで、火星は7月31日超大接近を果たすが、明るく見えるのはこの日限りだけではない。火星接近とは、地球がゆっくり火星に追いつき追い越してゆく現象なので、7月中旬から8月中旬までは、最接近時とさほど変わらない明るさで輝いているし、天体望遠鏡でのぞいたときも大きさはさほど変わらない。それよりも8月中旬になると火星が昇る時間が早くなるので、宵空で眺められるようになるというメリットがある。夏の間じっくり火星を眺めることにしよう。

皆既月食とは、満月が地球の影に入ることにより、欠けて行く現象。7月28日未明に観られる。

●7月28日未明に皆既月食
 天文ショーには、火星接近や流星群のように見られる機関に幅があるものもあれば、日食や月食のようにその日の園時間にしか見られないものもある。
 
火星超大接近の話題で埋もれてしまった感はあるが、7月28日未明には1月31日以来半年ぶりに皆既月食が起こる。月食は満月が地球の影に入ることにより欠けて行き、影の中に完全に入ると赤銅色の月になるという現象だ。

7月28日の皆既月食は、月が西に傾く3時24分から欠け始め、皆既になるころ沈む。

●7月28日の皆既月食は月没帯食 
7月28日未明(7月27日から日付が変わった明け方)の皆既月食は、月が地球の本影にかかって欠け始めるのが月が西に傾いた3時24分。皆既食が始まるのは4時30分、5時21分に食最大となる。そして6時13分に皆既食が終わり、7時19分には元のお盆のような月に戻る。

今回は、月の南中が過ぎて西に傾いてからの現象なので月の高度が低く、欠け始め月の高度は、名古屋で16度、つまり皆既になるころには月は低空か沈んでしまう月没帯食となってしまうのが残念だが、見る価値は十分にある。

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天文研究家

1953年三重県四日市市に生まれる。学生時代は名古屋市科学館山田卓先生の下で天文普及活動に参加。天体望遠鏡メーカーに勤務の後、1992年にフリーとなり星を見上げる楽しさを広めるべく、あさだ考房を設立。

天文・科学雑誌に記事を連載、単行本・プラネタリウム番組シナリオ執筆のかたわら、天文宇宙関連の講演・講座、プラネタリウム解説を行っている。

最近は、生涯教育を意識した、プラネタリウム運営支援、プラネタリウム解説指導にもかかわっている。日本天文学会会員、NPO法人アイ・プラネッツ理事長。

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