気功実習体系〔ハンガースワイショウ〕 2018/7/30

【静観】
私は、気功の世界に飛び込んで三十年ほどになります。

【多摩】
石の上にも三年と言いますから、その10倍ですね。

【舞】
10年一昔って言うから、三昔って訳ね!

【静観】
そりゃぁ、年も取る訳だ!(笑)

【多摩】
先生、年を取るんじゃなくて、年は重ねるって言うんですよ!

【舞】
だから、熟練の味、老練の味が出るんじゃないですか。

【静観】
こりゃぁ一本取られましたね。気功的には「積み重ねる」というのが基本的な考え方ですからね。
でね、その積み重ねの中で、私は幾つもの気づきを得ながら気功を深めてきたと思っているんです。

【多摩】
動きや感覚への「気づき」ですね?

【静観】
そして、その内容を体感するための訓練法や功法(作品)も創作し、みなさんにお伝えしてきたんですね。

【舞】
私たちが実践している〔養生気功〕もその一つですね?

【静観】
私は、その内容を一冊のテキストにしようと思っていてね、それは、30年間、沢山させて頂いた気功講座などにおいて実践し、みなさんと一緒に積み重ねてきた創作気功集としてまとめていく責任があるんじゃないかと思っているからなんですよ。

【多摩】
気功の実践集ですね!

【舞】
わたし、そういうの、欲しいです!

【静観】
ということで、しばらくは、その「実践集」に取りかかりますね。

【多摩】
その最終段階に「養生気功・フルヴァージョン」や前回、先生が話されていた「パワーアップ気功」が位置づけられるんですね?

【静観】
では、山を登るように、登山口から歩き出し始めましょう!

《気功実習体系》

●ハンガースワイショウ

◆軽く足を開いて、足の内側を平行にして立ちましょう。

◆両手をふわーっと横から挙げながら、前に回していき、胸の前で合掌して下さい。
そのまま少し心を静めましょう。

◆両手の指先を前に向けながら、臍の前二、三十pくらい離れた辺りに降ろし、腋の下を膨らませるような感じで、指先を触れ合ったまま掌をやや下に向けましょう。

◆そこから両手を斜め後ろ下方にポイと捨てるように振り下ろし、その反動で両手が前に戻り臍の前辺りで指が触れ合ったら、また振り下ろし、その動きを続けましょう。
首から肩の上のラインはスーツのハンガーのように、肩がやや前に来ていて、向かい合った肩関節のラインはハの字形になっており、、腕の動きを斜めにした方が肩の力が抜けるので、この形でのスワイショウを〔ハンガースワイショウ〕と名付けています。

◆次に、ゆれ幅は同じくらいのままで、鎖骨の下から肩の力を抜き、腕が肩にぶら下がり、特に前腕の重さで揺らされているような感じで揺らしてみましょう。

◆その揺れを続けながら、肩関節の中の腕の付け根の揺れの感覚だけを体感していきます。
振り子の支点になっている部分の揺れを体感するのです。

◆やがて脳がリラックスし、体に変かが起こってきますので、今度はそれを体感していきます。

◆まず、手の指や掌に出てきている変化を体感してみましょう。細い糸のような毛細血管までが膨らんできて、指や掌がジーンとしてきたり、温かくなったりしてきますので、その感覚だけを体感してみて下さい。

◆体の変化は足先にも出てきていますので、次は足の指や足首から先の足の中の感覚を体感してみましょう。

◆手や足の先に変かが出てきている場合は、胴体の中にも変化が出てきていますので、今度はその感覚を体感してみます。

◆最初は胸の中に気持ちを向けて、胸の中に出てくる感覚を体感してみて下さい。胴体の中は、普段は殆ど体感することがありませんので、感覚しづらいかも知れませんが、意識的に感じようとせずに、ゆったりと気持ちだけを胸の中に向けるようにしてみましょう。

◆次に、気持ちを胃袋に降ろし、胃袋辺りに出てきている感覚を体感してみます。

◆最後は気持ちを骨盤の中に降ろし、骨盤内の感覚を体感して下さい。

◆骨盤内の感覚を丹田感覚と言うんですが、その丹田感覚を体感したまま、肩や腕の力を抜き、腕の揺れが独りでに止まるのを待ちましょう。故意に揺らさないし故意にも止めないで、独りでに止まるのを待つのです。

◆動きが止まると同時に現れてくる全身の皮膚や腕の中などの感覚を十分に体感しましょう。

◆そのままだと気が上がり、ふわぁーっとしたままなので、膝をゆるめ、腰を落とし、体重を踵に降ろしてから終わるようにして下さい。

◆しばらく立った後、両手を擦り合わせ、足踏みをしたりして、体を普通の状態に戻してから終わりましょう。


※次回からは、対話集の形式ではなく、実践集として記していきます。みなさんが実践しやすいように、教室で私が喋っているような感じで記していきますので、是非、それに合わせて実習していって下さいね。

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プロフィール

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鍼灸師・気功法講師。

和歌山県出身。日本福祉大卒。名古屋市内に鍼灸院「和気」を開院(2015年、閉院)。林茂美師に師事し気功を習得。愛知県名古屋盲学校専攻科非常勤講師(2016年退職)

現在は名鉄カルチャースクールにて講師活動のほか、名古屋市内にて各種の気功講座、気功教室を担当。

また、2013年より京都、妙心寺内大心院にて気功講習会を開始。現在に至る。

趣味は、陶芸、京都・奈良ウォークなど。

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