気功実習体系・3〔坐式での背骨ゆらし・左右〕 2018/8/20

この技は如何に背骨をゆるめていくかという様々な取り組みの中で形作られてきた技法で、ふぁんそんテクニックの中では〔すわり金魚〕と名付けている技法です。

基本は自分の背骨をゆるめることにある訳ですから、こういう順番でしなければならないと言った決まりはありませんが、どんな感じですれば良いのかをお伝えするために二つの方法をご紹介しておきます。


《その一》

◆二つ折りにした座布団か硬めのイスに座って下さい。

◆軽く背筋を伸ばし、肩の力を抜いた後、左右の坐骨に交互に体重を掛けるようにして体を左右に揺らしましょう。
音楽室にあったメトロノームのような感じです。

◆その揺れを続けながら、次に、臍の真後ろ辺りの腰椎が一番丸くなるような感じで腰椎を揺らしましょう。
腰のところで波が揺れているような感じで揺らして下さい。

◆続いて、気持ちを胸の後ろ、肩甲骨の下辺りの背骨に上げて、そこが一番丸く膨れているように揺らしましょう。
胸椎全体が弓なりの形で揺れているのを体感して下さい。

◆更に、気持ちを首の付け根に上げ、そこを支点に頚椎が揺れているのを体感しましょう。

◆その左右の揺れを続けながら気持ちを頚椎から胸椎の揺れ、腰椎の揺れと降ろしていき、最後に坐骨での体重移動だけで背骨(脊椎)全体が波のように揺れているのを体感してから、故意に揺らすことをやめ、ゆっくり揺れが独りでに止まるのを待ってから終わりましょう。

★この技のポイントは、脊椎(腰椎、胸椎、頚椎)が揺らされて動いている動きの形や動きの状態を体感するところにあります。
五感に用いられている感覚ではない感覚、即ち、体性感覚の中で、まずは、動きの感覚(受動的に動かされている動きの感覚)を体感していく練習によって、脳波をα波にし、体内を副交感神経優位に導いていくのです。


《その二》

◆二つ折りにした座布団か硬めのイスに座って下さい。

◆軽く背筋を伸ばし、肩の力を抜いた後、右の肩先を落とさないように右に突き出し、肩のラインを水平に滑らせるように左右交互に肩先を横に突き出しましょう。

◆その揺れを続けながら、首の力を抜き、首の付け根を支点に頚椎が揺らされているのを体感しましょう。
頭は肩が行く方向と反対側に倒れながら引っ張られていき、肩を突き出す動きが終わった後、惰性で頭が持ち上がってくるのを体感してから反対の肩を突き出していくようにすれば、首の滑らかな揺れが体感できると思います。
そして、頚椎がどんな形で揺らされているかを体感して下さい。

◆しばらく続けた後、気持ちを背中に降ろし、胸の横(腋の下辺り)から横に突き出すようにして、胸のラインを水平に滑らせるように左右交互に突き出しましょう。

◆その揺れを続けながら、背中の力を抜き、第七胸椎辺り(肩甲骨の下のライン)を支点に胸椎が揺らされているのを体感しましょう。
そのラインが一番膨れた弓なりの形で揺れているようにし、その胸椎の揺らされている形と動きを体感して下さい。

◆続いて気持ちを腰に降ろし、脇腹から横に突き出すようにして、ウエストラインが水平に滑るように左右交互に突き出しましょう。

◆そして、第三腰椎(臍の真後ろ辺り)を支点に腰椎が丸くなって揺れているのを体感します。

◆最後は体重を坐骨に降ろし、坐骨を支点に骨盤を左右に揺らし、その揺れによって脊椎全体が波のような形で揺らされているのを体感しましょう。

★脊椎全体が細い竹が揺れているような、海の底で海草が揺れているような感じになれば良いですね。

★意識して感じようとするのをやめ、実際に揺れている動きを体感するだけで良いんです。そのことで脳波はα波になり、体内は副交感神経優位になり、気功で言う〔入静状態、気功状態〕という心地よい状態と境地を得ることができるようになってくるんですね。

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プロフィール

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鍼灸師・気功法講師。

和歌山県出身。日本福祉大卒。名古屋市内に鍼灸院「和気」を開院(2015年、閉院)。林茂美師に師事し気功を習得。愛知県名古屋盲学校専攻科非常勤講師(2016年退職)

現在は名鉄カルチャースクールにて講師活動のほか、名古屋市内にて各種の気功講座、気功教室を担当。

また、2013年より京都、妙心寺内大心院にて気功講習会を開始。現在に至る。

趣味は、陶芸、京都・奈良ウォークなど。

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