山の会は車事故対策を 2018/8/29

未舗装の道は車事故が多い

登山組織にも時代の流れがあり、かつては「山岳会」と称する会が多かったのですが、今は「山の会」的な名称の会がほとんどです。

どう違うのか。

「山岳会」の多くは、地域の山の調査や奉仕、世界の山を含めて国内の困難な山への挑戦などの目的をもって行動していました。そのための装備や資材購入費用、困難な山へ挑戦となると遭難も起こしやすく対策資金を用意していたものです。

現在の「山の会」タイプは、山へ登るだけが目的の登山愛好者の集まりです。なかには複数の山の会に籍を置き、立てられた計画を検討して参加する、しないを決める。山の会は安く登山を計画、実施してくれる組織ととらえて入っている人もかなりいます。

山の会のお世話をしている親しい方より、車による事故対策の問い合わせがありました。会行事の山行で、車が事故を起こした、その場合どうしているかの内容です。

「費用負担は会の行事なら可能な限り会がすべき、不足分は参加者で負担するしかないです。個人登山の場合は、参加者が負担するしかありません」と回答させていただきました。

登山団体ではありませんが、私の知っている会でも車事故がありました。遠距離であったので、運転手は車所有者でない方が交代していての事故です。くわしいことは知りませんが、疲労が加わってのようです。多額の修理費用、会に蓄積財産もなく参加者で負担したそうです。

山の会は事故防止はもちろんですが、起きたときの補償・賠償も含めて費用積み立てを検討すべきときにきたのでないでしょうか。当然、会費の値上げもついてきます。

車乗り入れ規定をも検討すべきです。山の中で多い事故は、車道があるからと奥地へと車を進め、道路にはみ出した岩や木の根でタイヤをこすり側面を破ってパンクする。ぬかるみにはまって脱出困難となるケースです。車乗り入れの目安は、登山口かその近くの駐車場までとすべきです。

バスを貸し切って登山するのが最善の方法ですが、25人以上の登山者を集めるのは大変です。複数の会でバスを貸し切って登山をするのも方策です。検討してみてください。

健全な会運営のために、提起させていただきました。

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登山家

登山歴六十年。1962年医王山に「ナカオ新道」を開き、維持するための会を設立、45年間代表を務めてきました。2007年にふるさとの山を愛する「金沢ふるさと愛山会」を設立しました。山へ登るだけでなく、自然愛護・環境保全に励み、生涯登山(生涯自然人)をめざしての登山活動を続けています。「中日登山教室」や「親子白山登山」など約800回,延べ人数約2万人の登山者・一般市民に「安全登山、楽しい登山」を指導してきました。執筆を通じて白山など郷土の山紹介も手がけています。最近は、歴史と自然に親しむトレイルの指導が増えております。

平成11年 中日新聞社会功労賞受賞
平成15年 藍綬褒章受賞

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