四大惑星が創る巨大アーチそろそろ見納め 2018/9/12

夏の夜空で4大惑星が創る巨大アーチ。8月27日に撮影

 7月から宵の南天に大きなアーチを形創るように並んでいた4つの太陽系惑星、金星、木星、土星、火星たち。9月の声とともにそろそろ見納めが近づいてきた感がある。
一番西で輝く宵の明星金星は、かなり低くなってしまった。南西で光る木星もあの雄大な輝きが失われてきたような気がする。南の空で頑張っている土星は相変わらずだが、火星は大接近から1ヶ月以上過ぎ、明らかに輝きが色あせてきた。

夜空にかかる巨大アーチを作る4大惑星に9月も月が寄り添う

 このアーチは、日ごろは観ることもあまり気にすることもない見かけ上の太陽の通り道である黄道を表しているに他ならない。また、このアーチは星空に描かれた地球の軌道でもある。改めて夜空の雄大さを感じることができる。

 そして、このアーチをなぞるように、8月14日から23日にかけて月が満ちて行きながら4つの惑星に立ち寄るように西から東へと移動して行く。

9月14日には南西の空に傾いた-1.9等の木星と月齢4.7の月が並ぶ。その間隔は4度。

9月13日 月と金星が寄り添う
 西空には、どんどん高度を下げている宵の明星・金星が-4.5等で輝いているが、別れを惜しむかのように9月13日(金)に月齢3.7の細い月が寄り添う。その間隔は11度とやや遠慮気味。

9月14日 月と木星が並ぶ
 金星を後にした月は、9月14日にてんびん座で-1.9等で輝く木星と並ぶ。その間隔は4度と、7倍双眼鏡の標準的視野である7°の視野にうまく収まってくれる。半月前の月齢4.7の優しい光を放つ月と木星の衰えたとはいえ威厳のある輝きが印象的だ。

9月17日には、0.3等の土星に月齢7.7の明るい月が並ぶ。間隔は3.8度。

9月17日 月と土星が並ぶ
 上弦を過ぎた月は、9月17日にはいて座の南斗六星のそばで光る土星に近づく。その間隔は3.8度。月齢7.7の明るい月に対して0.3等と4惑星のなかでは一番控えめな土星は、なんとなく弱弱しく感じるが、それがまた愛らしくていい感じ。

9月20日には南の空で輝く火星に月齢10.7の月が並ぶ。間隔は4.6度。

9月20日 月と火星が並ぶ
 9月20日には、大接近から50日過ぎ、明るさと激しさが衰えてきた火星に満月4日前の月が近づく。これまで月と火星のランデブーはいつも他人事のようによそよそしさが感じられたが、今月は間隔が4.6度まで近づいて、7倍双眼鏡の標準的視野である7度視野にうまく収まるようになってきた。赤い強烈な輝きともそろそろお別れだ。

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天文研究家

1953年三重県四日市市に生まれる。学生時代は名古屋市科学館山田卓先生の下で天文普及活動に参加。天体望遠鏡メーカーに勤務の後、1992年にフリーとなり星を見上げる楽しさを広めるべく、あさだ考房を設立。

天文・科学雑誌に記事を連載、単行本・プラネタリウム番組シナリオ執筆のかたわら、天文宇宙関連の講演・講座、プラネタリウム解説を行っている。

最近は、生涯教育を意識した、プラネタリウム運営支援、プラネタリウム解説指導にもかかわっている。日本天文学会会員、NPO法人アイ・プラネッツ理事長。

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