10月9日『10月りゅう座流星群』が極大 2018/10/8

10月9日、13年ごとに流星雨となる?10月りゅう座流星群が極大を迎える

 10月りゅう座流星群とは、あまり聞きなれない名だが、母天体のジャコビニ・チンナー彗星の名で呼ばれているジャコビニ流星群のこと。2009年の国際天文学連合総会で、「流星群の呼び名には母天体の名前は使わない」ことが決まったため、ジャコビニ流星群は「10月りゅう座流星群」と呼ばれるようになった。

10月りゅう座流星群は、りゅう座の頭部近くに放射点を持つ。

 この流星群は、放射点をりゅう座の頭部近くに持ち、毎年10月8日前後に極大を迎える。初めて観測されたのは、1920年というまだ歴史の浅い流星群だが、1933年の夕方、西ヨーロッパにおける1時間当たり5000個という大出現と、1946年の北アメリカ大陸からヨーロッパで見えた1時間当たり10000個ともいわれる流星雨が降って以来、母彗星の周期の2倍に当たる13年ごとに流星雨となる流星群として一躍有名になってしまった。

 しかしその後は鳴りを潜め、回帰した1959年にも1972年にも目立った出現はなかった。ところがそれから13年後の1985年の極大日は、日没直後の空で、1時間100個の出現を見せてくれたのだ。そして1998年の回帰の年にも月明かりのなかで1時間50個程度活動が見られた。また、2011年にもヨーロッパで活発な活動が見られた。

母天体ジャコビニ・チンナー彗星は、9月10日に地球に接近したばかり。

 今年は、母彗星のジャコビニ・チンナー彗星が9月10日に回帰したばかりだが、流星雨の周期には当たっていない。なので出現数は、1時間当たり数個程度だろう。しかし何が起こるかわからないのが流星群。ひょっとしたら意外に流れるかもしれない。極大時刻は9日9時と日の出後になってしまうが、当日は新月に当たっているので、8日から9日にかけて一晩中月明かりなしで観望することができる。

 10月21には、ハレー彗星を母天体に持つオリオン座流星群が極大を迎える。
 この流星群の特徴は、明るい流星は少ないが、対地速度が遅いためにまるで蛍か雪が舞うように流れる、一味違ったなんとも不思議な雰囲気の流星である。

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天文研究家

1953年三重県四日市市に生まれる。学生時代は名古屋市科学館山田卓先生の下で天文普及活動に参加。天体望遠鏡メーカーに勤務の後、1992年にフリーとなり星を見上げる楽しさを広めるべく、あさだ考房を設立。

天文・科学雑誌に記事を連載、単行本・プラネタリウム番組シナリオ執筆のかたわら、天文宇宙関連の講演・講座、プラネタリウム解説を行っている。

最近は、生涯教育を意識した、プラネタリウム運営支援、プラネタリウム解説指導にもかかわっている。日本天文学会会員、NPO法人アイ・プラネッツ理事長。

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