BOYS AND MEN 田中俊介さんと出会う(2) 2018/11/15

まさか自分がここまで惚れ込む役者さんと出会うとは。人生は本当に何が起こるかわからない。その名は、田中俊介さん。名古屋発信の超人気アイドルグループ〈BOYS AND MEN〉のメンバーであり、究極に映画が大好きな映画クレイジー青年。そんな田中さんとの出会いは前回のコラムで書きましたので、もしよかったら読んで下さい。

前回記事
「BOYS AND MEN 田中俊介さんと出会う(1)」

田中さんの映画や映画館に対する本気の姿勢や思いはたくさんわかりました。しかし、田中さんには映画俳優になりたいというもうひとつの夢がある。そんな田中さんが全身全霊で挑んだ映画が『ダブルミンツ』だ。彼から自分の芝居を観てほしいとお願いされ、僕は『ダブルミンツ』を観させていただいた。

ちなみに僕は『ダブルミンツ』を名古屋の関係者試写会で観させていただきました。つまり対象はマスコミ媒体。ちゃんと映画の宣伝をきちんとしてくれるか、全くわからないのが、僕の思うマスコミの認識だ。そんな関係者に入場時にある用紙が配られた。いただいてビックリ。田中さん直筆のマスコミに向けた手紙のコピーだったのだ。そこには彼の直筆で『ダブルミンツ』への思いがビッチリ書かれていた。鳥肌その1だ。

いよいよ映画が始まる。と、その前に、とある映像が流れた。田中さんの映像だ。しかもこの映像、今回の試写会用に撮られた撮り下ろし映像だ。そこでも田中さんは『ダブルミンツ』について熱く語っていた。鳥肌その2だ。これは期待しかない。

しかし僕は田中さんのこの2つの行動であることに気付いた。この人、本当に役者さんになりたいんだ。しかも今のポジションのまま、アイドルと役者を背負う覚悟ができた目をしてる。これには僕も熱くなった。では、『ダブルミンツ』をとことん観てみようと。


『ダブルミンツ』を観た。映画は観客に観てもらえて完成する文化。『ダブルミンツ』の凄さはぜひ皆さんの目で確かめてほしいので、あまり深く内容に触れる感想は書かない。この映画の凄さは観て実感し、衝撃を受けてほしい。原作物の世界観を映画にできているのは、明らかに監督の内田英治監督の力だ。更にそこに田中俊介という、右も左もわからぬまま、ただ単にがむしゃらに役者として存在し続けたいと思いながら演じ続ける俳優がいることにより、物語の世界観が深く描かれているのが、よくわかる。人を愛する芝居も、傷つける芝居も、常に本気で演じる男が田中俊介だ。こんな役者さん、まだ日本映画界に居たんだ…なんか無性に嬉しくなってしまった。

これが、初めて『ダブルミンツ』を観た感想です。それと同時に田中俊介さんを更に映画界に押し出したいと勝手に思うようになった。今でも鮮明に覚えているのが、田中さんに『ダブルミンツ』の感想を伝えた時のこと。なぜかわからないけど、本当に喜んで下さり、この反応は本当に映画を愛する気持ちが素直にでてる証拠だなと思った。

ただ『ダブルミンツ』は本当に届いてほしかった映画ファンの皆様には届かず、上映が終わってしまった。つまりこれは何を意味するかというと、映画俳優・田中俊介という存在が知られないままで終わってしまうということ。

正直、僕は悲しくなった。勝手なことだけど、田中さんに、そして田中さんのファンの皆様に嫌われても良いから、自分のできる映画縁で田中さんを、『ダブルミンツ』を世間に知ってもらいたいと。そこで思い付いたのが、自分が働く劇場、シネマスコーレでの『ダブルミンツ』再映と、自分が好きに語る〈ダブルミンツ大学〉というイベントだ。これをすることによって田中さんと『ダブルミンツ』の魅力を映画ファンに訴えることができると考えたのだ。

シネマスコーレで企画した〈ダブルミンツ大学〉は盛況なイベントになった。

正直自分の勝手な思いだけを語るイベントにたくさんのお客様に来ていただけて、嬉しい実感は強くなったのと同時に田中さんにとっても良い機会になれば良いな、と。最終日には内田監督も遊びに来て下さり、最高の劇場体験になっていただければ。そんな中、田中俊介さんがサプライズで遊びに来ることになったので、嬉しくなった自分も田中さんにサプライズを仕掛けることを考えました。

まさか、そのサプライズから『恋のクレイジーロード』が誕生するとは…!つづきは次回。

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プロフィール

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シネマスコーレ副支配人

1978年名古屋市生まれ。

小学3年生の時に映画の魔力にかけられ、現在まで31年間映画のことしか知りません。

某シネコンから2001年にシネマスコーレに入社。たまに非常勤(愛知淑徳大)、たまにレギュラー番組出演(東海テレビ「映画MANIA」)など映画のことなら何でもやります。まさかの自分のドキュメンタリー、『劇場版シネマ狂想曲』が全国で公開中。名古屋を映画で一番熱い場所にするためにシネ活中。

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