1月6日 部分日食を見よう 2019/1/5

日食は、太陽の前を月が通り過ぎることによって太陽が欠ける現象

 日食は、太陽の前を月が通り過ぎることによって太陽が欠ける現象で新月の時に起こる。日食は1年間におおむね半年間隔で2回起こるが、今年は3回起こる。その1回目が1月6日午前中に見られる。日本では3年ぶりの部分日食となる。この日食は、中国東部からロシア極東部、アラスカの一部、北太平洋で起こる部分日食だ。最も多く欠けるのはロシア極東部で、最大食分は0.715だが、太陽高度が低い。日本では食分は40%程度とやや小さくなるが、高度は20°以上あり、かえって好条件と言える。しかも1月6日は日曜日だ。

名古屋では8時41分から欠け始め、10時00分に食最大の食分0.396となる

 東海地方では、8時41分に南東の空16度程の高さに昇った太陽の上部から欠け始め、1時間19分後の10時00分に食最大の食分0.396となる。このときの太陽高度は26°程と十分な高さだ。そして11時27分には復円し、いつもの太陽に戻る。
 
 食分とは、太陽が欠ける割合のことで、おおざっぱに表現すると、太陽の見かけの直径を1とした時に月が月がどれで可入り込むかを示した値。

欠けた太陽を見るときは、日食メガネや日食グラス、太陽メガネとを使う

●しっかり減光して見よう
 日食で太陽が欠けて行くようすは、まぶしすぎて直接見ることはできない。問題は,あのまぶしすぎる太陽を、どうやって目に優しい明るさにまで減光するかだ。失明の危険をはらむ太陽観望なだけに十分注意をするとともに、しっかり確認しておこう。
 
 私が子供のころからよく使った方法は、黒い下敷き・黒いビニール袋・黒いフィルム・ガラス板にろうそくなどのススを付けたものなど。これらの方法は十分減光はするものの、目に有害な赤外線や紫外線を透過してしまうため目を傷める可能債が高い。
 
 ベストは、日食プレートや日食グラスや日食メガネ等の商品名で販売されている太陽観望グッズか、眼視用の太陽フィルター(バーダー社アストロソーラーフィルター等)を使うことだ。

円筒の片側にアルミホイルをかぶせ、直径0.5mm程度の孔を空け、もう片方にトレーシングペーパーや乳白色のレジ袋など半透明のものをかぶせて、そこに太陽像を投影する

 では日食メガネ等がない場合はどうするか。意外にも昔から使われている方法が目にやさしいようだ。たとえば木漏れ日を見る方法。木の葉の間や、厚紙に空けた小さな孔を通過した太陽光線は、ピンホールカメラの原理で地面に欠けた太陽像を映す。これをもう少し積極的に利用して、ラップの芯の片側にアルミホイルをかぶせ、直径0.5〜1mm程度のピンホールを空け、もう片方にトレーシングペーパーや乳白色のレジ袋など半透明のものをかぶせて、そこに太陽像を投影するという方法がある。

日食メガネをかけて双眼鏡でのぞくのは絶対NG。失明の危険がある

 絶対にしてはいけないことは、日食メガネをかけて減光していない望遠鏡や双眼鏡をのぞくことだ。接眼レンズ付近には強烈な光が収束しているために、日食メガネのフィルターは、あっという間に溶けて穴があいてしまう。最悪失明してしまう。必ず対物レンズの前に減光フィルターを装着すること。

PR情報

記事一覧

10月11日は「十三夜」のお月見

9月13日は、中秋の名月だったが、お月見はされただろうか?名古屋では、夕方は曇りがちで名月は見えなかったが、暗くなったころには雲間からちらほら顔を出して…

2019/10/10

9月6日の夜空は月と木星・土星がランデブー

8月12日には月と土星の大接近が見られたが、9月上旬にも月と木星・土星のランデブーが見られる。

2019/9/6

8月7日は旧暦の七夕 もう一つの織姫星と彦星

7月7日は七夕。天の川の西と東に離れ離れになった織姫星と彦星が、1年に1回だけ会うことができる大切な日。ところが伝説では、雨が降ると天の川の水かさが増し…

2019/8/7

今日7月5日は一年で最も「太陽が小さい」日

近年は、その年に最も大きく目る満月をスーパームーンと言って盛り上がっているが、太陽も大きく見えたり小さく見えたりする。その理由はもちろん地球が太陽の…

2019/7/5

「かみのけ座」って知ってる?

かみのけ座という星座を知っているだろうか?さわやかな風に乗って春の星座たちが勢ぞろいする6月初旬。おおぐま、しし、おとめ、うしかいといった、そうそう…

2019/6/4

今日5月20日 深夜の南の空で月と惑星が集合

5月下旬の午前2時の南の空には、もうさそり座が南中を過ぎ、いて座が南中しようとしている。そんな夏の星座たちの中で真っ先に目に入るのは、6月11日に衝を迎え…

2019/5/20

星座誕生物語

●星座はいつどこでだれが創った? 私たちが何気なく見上げている星座、いったいいつ誰がつくったのだろう。星座のルーツを求め時代をさかのぼってゆくと、紀元…

2019/4/5

黄道十二宮かに座が見ごろ

●黄道十二宮4番目のかに座 冬の厳しい寒さがゆるみ、春の気配を予感する3月の夜半前、春の星座のトップバッター「かに座」が天頂近くに南中する。4等以下の暗い…

2019/3/13

2月20日の満月はスーパームーン

ふだん何気なく見上げている月、日によって見かけの大きさが変化していることに気が付く人はほとんどいないだろう。ところが実際は、大きさが結構変化している…

2019/2/19

相変わらず明け方の南東の空が賑やか

新年早々の1月2日の夜明け東の空で、月と金星が月の見かけの大きさより狭い0.4度の間隔で並んだ。そしてその下にも木星が、さらに朝焼けで赤く染まった低空では…

2019/1/31

プロフィール

19

達人に質問をする

天文研究家

1953年三重県四日市市に生まれる。学生時代は名古屋市科学館山田卓先生の下で天文普及活動に参加。天体望遠鏡メーカーに勤務の後、1992年にフリーとなり星を見上げる楽しさを広めるべく、あさだ考房を設立。

天文・科学雑誌に記事を連載、単行本・プラネタリウム番組シナリオ執筆のかたわら、天文宇宙関連の講演・講座、プラネタリウム解説を行っている。

最近は、生涯教育を意識した、プラネタリウム運営支援、プラネタリウム解説指導にもかかわっている。日本天文学会会員、NPO法人アイ・プラネッツ理事長。

関連リンク

ピックアップ

  • 中日ボイス『札幌で「五輪マラソン」賛成?』
  • 会員登録
  • ログイン
明日の天気(18:00発表)
名古屋
晴れ時々曇り
26 ℃/18 ℃
東京
曇りのち時々晴れ
24 ℃/18 ℃
大阪
晴れ時々曇り
25 ℃/18 ℃
  • 東名, 名神, 名古屋高速で渋滞情報あり。
  • 登録路線が未設定です。
  • 公式 Twitter はこちら
  • 公式 Facebook はこちら
クラウドファンディング 夢チューブ 中日新聞
東京新聞 電子版
中日新聞の人材研修 ビジネストレーニング「ビズトレ」
中日販売サポート
東海テレビ 庄野アナと 新聞を音読してみよう!
中日防災ナビ
こどもウイークリーのこーなー
過去の企画・特集