相変わらず明け方の南東の空が賑やか 2019/1/31

1月2日の明け方、東の空で月と金星がニアミス。その下には木星も光っていた。

 新年早々の1月2日の夜明け東の空で、月と金星が月の見かけの大きさより狭い0.4度の間隔で並んだ。そしてその下にも木星が、さらに朝焼けで赤く染まった低空では、朝焼けに負けまいと懸命に光る水星も見えていた。

1月31日から2月2日にかけて、新月前の月が、木星、金星、土星と並ぶ。

 明け方の東の空に君臨していた明けの明星金星は、1月6日に西方最大離角となって以後、徐々にその勢いが落ちてきてはいるが、-4等の輝きは、その上で光る木星や東の地平線上に姿を見せた土星の輝きをかすませてしまうほど。さて、1月31日から2月2日にはこの東の空で、新月前の細い月と惑星たちのランデブーを楽しませてくれる。

1月31日には月と木星が並ぶ。両天体の間隔は2.6度。7倍双眼鏡の標準的実視野7度に余裕で収まる。

●1月31日 月と木星が並ぶ
1月31日、夜明けの南東の空にさそり座とともに上った木星と月齢24.8の月が並ぶ。間隔は2.6度程で、なかなか近いなという感じ。10倍程度の双眼鏡の視野にも余裕で入ってしまうほどだ。まだ6月11日の衝まで4ヶ月近くあるので、明るさは-1.9等と木星としては暗めだが、王者としての片りんを見せる悠然とした黄金色の光を放っている。一方月はそろそろ細くなり始め、やさしげな光を放っている。木星と月とのコントラストがたまらない。また、木星の西にはさそり座のアンタレスも赤い光を放っている。

2月1日には高度をじりじり下げつつある金星と月齢25.8の月が2.1度の間隔で並ぶ。

●2月1日 月と金星が並ぶ
2月1日、朝焼けの空で月齢25.8の細い月と明けの明星と並ぶ。間隔は2.1°程で、なかなかの接近だ。20倍程度のフィールドスコープの視野にも収まるだろう。美しさの中に激しさが見え隠れするように光り輝く金星と、地球照を伴ってしっとりとした光を放つ細い月とのコントラストが美しい。

2月2日、今度は東の空に昇ったばかりの土星と並ぶ。月と土星の間隔は4.5°程。

●2月2日 月と土星が並ぶ
金星との接近を済ませた月は翌2日、今度は東の空に昇ったばかりの土星と並ぶ。月と土星の間隔は4.5°程で大接近とはいえないが、実視野7°(倍率約7倍)の双眼鏡で覗くと、月と土星がうまい具合に収まってすばらしい眺めとなる。

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天文研究家

1953年三重県四日市市に生まれる。学生時代は名古屋市科学館山田卓先生の下で天文普及活動に参加。天体望遠鏡メーカーに勤務の後、1992年にフリーとなり星を見上げる楽しさを広めるべく、あさだ考房を設立。

天文・科学雑誌に記事を連載、単行本・プラネタリウム番組シナリオ執筆のかたわら、天文宇宙関連の講演・講座、プラネタリウム解説を行っている。

最近は、生涯教育を意識した、プラネタリウム運営支援、プラネタリウム解説指導にもかかわっている。日本天文学会会員、NPO法人アイ・プラネッツ理事長。

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