【お悩み相談室その136】「あばよ。達者でな」と言って出かける夫に、どう応じればいい? 2019/3/31

バスツアーでは、途中下車地での集合時刻が守られないのが添乗員の悩みのタネ。そこで、ずばりこう言うのはどうでしょうか。

「集合時刻を過ぎますと、他のお客様の迷惑になるだけでなく、運転手のイライラが募って大変危険です。どうか時刻に遅れませんように、皆さまの安全のためにもご協力をお願いいたします」

事実をストレートに告げると、やはり説得力が違うと思うんですけどね。では、「お悩み相談その136」です。

〔悩み〕
ある日から、夫が、「あばよ。達者でな」と言って会社へ出かけるようになりました。どう応じてやればいいのでしょうか?(芝井奈野香・37歳 主婦)

〔回答〕
そんなもの決まってるじゃありませんか。「あんた、私を捨ててどこへ行くの」と泣き崩れながら、足元にすがりついて引き止めるふりをしてやればいいのです。

それを振り切って出て行くようであれば、三度笠と合羽を渡して、「あんたもお達者で」と言って送り出してやりましょう。

ただし、あまり長々とやると、会社に遅刻をしてしまいますので、注意が必要です。

しかし、それにしても、なぜそんなあいさつをするようになったんでしょうね。会社で命をかけるような仕事を任された(可能性は低いと思いますが)、家族に顔向けのできないような大失敗をしてしまった、こっそり応募した映画のエキストラで、このセリフを言わなければならない……など、いろいろなケースが想像できますが、あまり深く追及しない方がよさそうです。

でも、よく考えてみれば、「行ってきます」よりも、「あばよ。達者でな」の方がよほど含蓄のある言葉ではないでしょうか。何よりも、妻へのいたわりが感じられます。

それに、人生は一期一会。朝元気に出ていったからといって、何が起こるかは分かりません。無事に帰ってくる保障など、何一つないのです。そこで思わず、「あばよ」という言葉が出てきたのでしょう。

さて、念のために尋ねますが、まさか「ただいま」と言って普通に帰ってきたりはしていないでしょうね。

もしもそうなら、「おう。すまんが、また世話になるぜ」と口にするよう、指導してください(拒否された場合には、決してカギを開けてはいけません)。

そして、ドアを開けたら、「あんたー!」と言って、腰のあたりにしがみつき、夫の1日の仕事の疲れをねぎらってあげようではありませんか。

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お笑い作家

「寒」いギャグを飛ばしているうちに、「一」番「光」り輝く日が「来」るだろうという願いを込めて、「寒来光一」と名付けた。

1999年、「読む漫才」をテーマに、執筆活動を開始。3年後に脱サラして、本格的に執筆活動に取り組み始める。

著書は、ジョーク集『ああ、笑いの投稿者たち』『人生によく効く笑いのクスリ』、エッセイ『寒来光一のいいっちゃもんノート』、読む漫才集『それでも地球は笑っている』など。

座右の銘は「一笑一会」。モットーは「寒いギャグで、地球温暖化防止を」。

ブログ「寒来光一の日替わり笑話」の更新を、10年間フウフウ言いながら、辛うじて毎日続けている。

日本笑い学会会員。福岡県北九州市在住。宮崎県延岡市出身。

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