【お悩み相談室その144】おせじばかり言ってしまう自分が嫌になる 2019/5/26

野球解説もプロ野球の魅力の一つです。

「チャンス到来ですが、どう攻めたらいいでしょうね?」
「とにかく引っ張らないことです」
「打ちました! 思いっ切り引っ張って、三遊間を真っ二つ!」
「いやあ、チームの足を引っ張らないようにうまく打ちましたね」

ここまで見事な屁理屈をつけることができたら、もう「あっぱれ!」ですね。
それでは、「お悩み相談その144」です。

〔悩み〕
いつでもどこでも誰にでも、おせじを言ってしまう自分が嫌になります。どうにかならないものでしょうか? それにしても、この相談コーナー、なかなかおもしろいですね。(藻地挙代・48歳 主婦)

〔回答〕
あなたがおせじを口にしている場面を、勝手に想像してみました。例えば、深夜に突然訪れた営業マンに向かって、こんなふうにいたわってやるのでしょうか?
「こんなに夜遅くまで、本当にご苦労さまです」

通夜の葬祭場では、係員をほめちぎっているわけですね。
「式の段取りが、もう完璧ですね。私も早く、この会場で自分の葬儀をしてもらいたくなりました」

相手は、動物でも昆虫でも構わないのでしょう。ちょろまか動き回るゴキブリに向かって、こうほめたたえてやるのですね。
「そのフットワーク、お見事です!」

おせじの数も、きっと半端なものではないはずです。速射砲のように、次から次へと歯の浮くようなセリフを連発しているのでしょう。

いやあ、大したものです。これはもう、一種の才能と言っていいかもしれませんね。
真実をずばりと指摘すると深く傷ついてしまうところを、あなたの発する心にもない言葉によって、これまでに多くの人が救われてきたはずです。

おせじは、人を幸せにする魔法の言葉。あなたは、その言葉を使いこなす能力を天から授かった、選ばれし者なのです。

とまあ、こんなふうに私がおせじを言うと、あなたもまんざら悪い気はしないでしょう。だから、そんなことで自己嫌悪に陥る必要は全くないと思いますよ。あなたは、何ら恥じることなく、これからも胸を張ってヨイショ道を歩み続ければいいのです。

ただし、相談文の最後の言葉はいただけませんね。それでもおせじのつもりでしょうか。どうせおせじを言うのなら、これぐらいほめちぎってほしいものです。

「この相談コーナー、メチャメチャおもしろくて、もう読み始めたら眠れなくなってしまうんですよ」

PR情報

記事一覧

【お悩み相談その182】母親の大ざっぱな性格を心配している

朝の連ドラで、主人公の父親が長々と思い出話を始めた。あれっ?その話、先月の放送でもしていたんじゃなかったっけ? そう思った時、主人公がこう言った。 …

2020/2/16

【お悩み相談その181】うちの会社はみんなやる気が見られないが、このままで大丈夫だろうか?

コメントを聞けば、そのスポーツ選手が一流か二流かはすぐに分かります。 一流選手「明日は、自分らしいレースをしたいと思います」 二流選手「明日は、自分ら…

2020/2/9

【お悩み相談その180】自分はすごい才能の持ち主だが、周りの人が誰一人気づいてくれない

街を歩いていると、2歳ぐらいの男の子が、ネコに声をかけていました。 「ネコ、ネコ!」 ところが、ネコの方は知らんぷり。すると、その男の子は、こう言っ…

2020/2/2

【お悩み相談その179】外国語が全く話せないのに、なぜか外国人観光客から道を尋ねられる

「あなたは、自分のことを『ウソつき』だと思いますか?」 こんな質問をされたら、どう答えますか? 「はい」と即答すると、偽善者。 「いいえ」と即答すると…

2020/1/26

【お悩み相談その178】夫婦げんかをした時に、一度でいいから妻に「ごめん」と言わせて仲直りしたい

「同じ釜の飯を食う」 この言葉が海を越えてはるかかなたの国へ伝わると、「同じオーブントースターのパンを食う」となるのでしょうか? それでは、「お悩み…

2020/1/19

【お悩み相談その177】上司の口癖に反感を覚えるが、それでもチャレンジすべきだろうか?

「このミステリーの本、全く同じなのに、どうしてこっちは半額になっているんですか?」 「ああ、それは犯人の名が載っているページが、抜け落ちているんです」…

2020/1/12

【お悩み相談その176】三社参りでおみくじが全部「大凶」だったが、人生最悪の年になるのだろうか?

謹賀笑年。 今年もどうぞよろしくお願いいたします。 皆さまにとって、笑い多き年になりますように。 それでは、「お悩み相談その176」です。

2020/1/5

【お悩み相談その175】謙虚さには自信があるのになかなか認めてもらえない

除夜の鐘。 ほかの人より、少しでもうまくついて、いい音を響かせてやろう。 煩悩を祓おうとするのに、かえって煩悩だらけの自分を感じてしまいます。 今年1年…

2019/12/29

【お悩み相談その174】お笑い番組が笑えないのは、自分に笑いのセンスが欠けているのかも?

どんなにたくさん笑っていた子どもも、大きくなるにつれて笑いが少なくなります。 さらに、年を重ねれば重ねるほど、笑いがますます消えていくのです。 まさに…

2019/12/22

【お悩み相談その173】ひっきりなしに送られてくる贈り物がうっとうしくてたまらない

ちゃらんぽらん、いいかげん、大ざっぱ、能天気……。 こんな言葉が魅力的に感じられるようになったら、あなたにも笑いが増えてくることでしょう。 それでは、「…

2019/12/15

プロフィール

34

達人に質問をする

お笑い作家

「寒」いギャグを飛ばしているうちに、「一」番「光」り輝く日が「来」るだろうという願いを込めて、「寒来光一」と名付けた。

1999年、「読む漫才」をテーマに、執筆活動を開始。3年後に脱サラして、本格的に執筆活動に取り組み始める。

著書は、ジョーク集『ああ、笑いの投稿者たち』『人生によく効く笑いのクスリ』、エッセイ『寒来光一のいいっちゃもんノート』、読む漫才集『それでも地球は笑っている』など。

座右の銘は「一笑一会」。モットーは「寒いギャグで、地球温暖化防止を」。

ブログ「寒来光一の日替わり笑話」の更新を、10年間フウフウ言いながら、辛うじて毎日続けている。

日本笑い学会会員。福岡県北九州市在住。宮崎県延岡市出身。

ピックアップ

  • 中日ボイス『新型肺炎感染拡大で、何をあきらめた?』
  • 会員登録
  • ログイン
今日の天気(17:00発表)
名古屋
晴れ
15 ℃/2 ℃
東京
晴れ時々曇り
13 ℃/5 ℃
大阪
晴れ
15 ℃/4 ℃
  • 現在、渋滞情報はありません。
  • 登録路線が未設定です。

企画特集(PR)

  • 公式 Twitter はこちら
  • 公式 Facebook はこちら
クラウドファンディング 夢チューブ 中日新聞
東京新聞 電子版
中日新聞の人材研修 ビジネストレーニング「ビズトレ」
中日販売サポート
東海テレビ 庄野アナと 新聞を音読してみよう!
中日防災ナビ
こどもウイークリーのこーなー
過去の企画・特集