うれしい贈り物 2019/6/17

夏はコールドコーヒー

いつもありがとうございます。

週休2日制にした働き方改革を実行してから一か月が過ぎました。なかなかなじめず、また、一週間のリズムがつかめなくて、前より忙しくなったような気がいたします(笑)

実際忙しくなったのは、長く勤めてくれた優秀なアルバイターやスタッフが卒業、退職されて、新しいスタッフ構成になったことが一番の原因です。新しいスタッフが入るとすべてを一から教えなければならず大変ですが、これがかえって初心に帰る事ができ良い効果をもたらしてくれることがあります。

新しい時代をつくるには、与えられた新しいすべての状況を受け入れる事から始めなければなりません。しばらくは大変で軌道に乗るまでに時間がかかりますが、それを乗り越えた時に新たな力となるのです。

そうこうしているうちに待夢珈琲店は5月28日、42周年を迎えることができました。今まで携わっていただいた多くの方々に心より感謝申し上げます!長く店を継続するには、まずは健康第一!健康で気力さえあれば時間がかかっても必ず結果がついてきます!最近、若い時にはわからなかった事がいろいろみえてきます(歳を取ったってこと?)。

博多「珈琲美美」、在りし日の森光宗男氏
博多「珈琲美美」の森光充子さん

まずは、令和を機にすべて(私生活も含めて)の事を「無」にし原点に立ち返る為に、この連休を利用して福岡博多の「珈琲 美美」さんと「倉敷珈琲館」さんを尋ねることにしました。

3年前に師・森光宗男氏が他界してから訪れることができないでいましたが、今回博多に出向き、墓前に今の現状とコレカラの未来を報告することで新たなスタートを切りたいと思っています。

珈琲教室

さて、近年インターネットの普及で日本中の、いや世界の情報が家庭に居ながらにして知る事ができます。

買い物一つとっても、今までは物を購入するには休みの日に出かけなければならなかったですし、特殊なものなどは名古屋などに出かけ手に入れるという、とても時間と労力とお金がかかりました。

しかし、近年はネットでほとんどの物が家に居ながらにして買えるようになりましたので、私のように時間がなくここから動くことができない人間にとってはとてもありがたいです。

また、調べ物は図書館に行かなくても、ネットで検索すれば多くの情報がほとんど知る事ができるためとても便利になりました。簡単に調べられることが良いか悪いかはそれぞれだとは思いますが、突然思わぬ方々からコンタクトがあったり、ご意見を頂けたりしますので、ネットの限りない世界に時々ビックリさせられることがあります。

最近ネットを通じて起きた感動的でうれしい出来事がありましたのでご紹介いたします。それは今まであった事の無い鹿児島のMさんからのお便りとプレゼントでした。


〜初めまして。突然の手紙で大変申し訳ございません。数年前に自宅倉庫をかたづけした際にこの本を見つけました。小さい本なのに丁寧に箱に入っており値段も図鑑のような値段で捨てられずにそのまま私の本棚においていたのですが、ふとこれが何なのか知りたくなりました。

ネットでいろいろと調べたところ、オークションサイトで売買されているものしか出てきませんでした。オークションでは高値で取引されていましたので出品して売ることも考えましたが、出品をしたこともなかったのでそのまま放置していましたが、だんだんシミや汚れも目立つようになってしまいましたので、何とかしなければと再度調べたところ、ついにこの本の事が書いてある中日新聞プラス「今井利夫の珈琲三昧」のサイトを見つけました。

その記事には、「珈琲に携わる方には是非お読みいただきたい一番の本ですが、残念ながら廃版となっていますし、再版の予定もありませんので中古書店で探すしかありませんが見つけられるのが皆無なのです」とあり、この本の本当の価値を分かってみえる方にお渡しするのがベストではないか?と思い、かってながら郵送させていただきました。よろしければお納め下さればありがたく思います。〜


まったく知らない方から、ネットで得た情報によって繋がり、こんなに素敵な思いを一冊の本に託し頂戴いたしました。まさしく「縁尋機妙」。思わぬところから縁が出来て繋がる様は本当に不思議なものですね。すべてありがたく「頂戴する心」を持ってMさんの気持ちを大切にしていきたいです。

この真心のお礼にお手紙と今ある最上の珈琲豆をお贈りいたしました。


〜〜〜先日はとても貴重な豆本をお贈りいただきありがとうございました。お会いしたこともない方にこんなことをしていただき、まずは心より感謝申し上げます。長く珈琲屋をしている中で、人の優しさに触れ、情を頂くことが何より嬉しい出来事として心に深く刻まれます。「珈琲屋をしていて良かった!」と思う瞬間です。

また、数年前の私のブログに記してある一文を見つけられた事には、ネット社会の広い世界観がもたらす繋がりの不思議さにびっくりしています。長く保管されていた、ご家族の大切で高価な本を、その思いと共に私に託して頂いたお気持ちを深く深く心に受け留めています。

私は珈琲屋を初めて今年で42年になります。昭和初期から現代までの何百冊という珈琲本を持っています。しかし、この本は他に比べる事のできない貴重な本で、私の一番の心の支えとなっている本です。今でも事あるごとに読み返しています。ありがたく頂戴いたします!ありがとうございます!

チェーン店やコンビニなど、今は珈琲が何処でも手軽に飲める時代になりましたので、飲む側も提供する側も、互いに珈琲に対する思いが軽くなってきた様に思います。私達の時代は、先人から教えていただいた多くの珈琲に対する情熱をそのまま受け入れ、自分の珈琲に繋げていったものですが、今は簡単、便利、早い、安いがテーマの時代になってきましたので、残念ながらそういった考え方ができる方が少なくなりました。

しかし、こういった時代をただただ指をくわえてみている訳にはいきません。この時代の中でも真剣に珈琲を目指す若者を育て伝えていかなければならないと思っております。

実は今までこの本は自分で読むだけで他の人には読ませたことが一度もありません。何故なら、この本を真に理解できる若者に未だに出会っていないからなのです。いつの日にか、本に書かれているような全人間的、人格的な珈琲が創れるであろう若き珈琲人に出会えることができたなら、その時にはこの本を差し上げたいと思っております。M様のその御慈愛に報いるためにもこの貴重な本を大切に活かし繋げていきたいと思います。

情報とは「情(なさけ)に報いる事」ですので、M様の思いに報いる為にも、残された珈琲の道を精一杯邁進することを心新たに誓います!末筆になりましたが、M様のご多幸を心より祈念しております。お身体を大切にいつまでもお元気でお過ごしくださいませ。〜〜〜

とても嬉しい春の珈琲日和でした。

物創りに関わっている人ならば是非お読みいただきたい最良の一冊ですが、誰にでも読んでほしい本ではありません。

「大坊珈琲店のマニュアル」・・誠文堂新光社

珈琲本と言えば最近、「大坊勝次」氏の新刊が出版されました。タイトルは「大坊珈琲店のマニュアル」・・誠文堂新光社「珈琲屋になるまで、営業時の心掛け、焙煎、抽出、テイスティングの仕方、キムホノ、平野遼、塩崎貞夫など」ここまで書くの?と思うくらいに細かく哲学的に綴られている素晴らしい本ですので是非お読みいただきたい一冊です。

とても人気で出版社に在庫がなく、すでに重版が決まりました。

≪大坊勝次プロフィール≫
1947年岩手県盛岡市に生まれる。1972年「だいろ珈琲店」に入店。珈琲店の基礎を学んだ後、1975年7月東京都港区南青山のビル2階にて、手廻し焙煎器による自家焙煎とネルドリップを軸とした「大坊珈琲店」を開業。以来、年中無休を貫き、世界中の愛好家にネルドリップの深煎りコーヒーを届けた。2013年12月老朽化によるビル取り壊しのため、惜しまれつつも閉店。それに伴い、1000冊限定で制作した私家本『大坊珈琲店』には、縁のある35人の寄稿文と店主自身が記した大坊珈琲店のマニュアルなどを掲載。2014年台湾にて自家焙煎コーヒー店を営む人に向けて焙煎・抽出のセミナーを行う。2015年12月日本で公開されたドキュメンタリー映画「A FILM ABOUT COFFEE」に取り上げられ、日本独自のハンドネルドリップを世界に知らしめた。2017年には、「フジローヤル」より限定50台で発売された「FUJI 手廻しロースター」を監修。2018年、福岡・赤坂の『珈琲美美』と、豆をどう扱うか、この一杯を淹れる意味は。店には何が必要か?美術、音楽、訪れるお客さんたち、そして、「生きる」とはなど、珈琲という共通語でつながる二人の対談本「珈琲屋」が新潮社から発刊され話題を呼んだ。2019年5月現在は、全国各地で手廻し焙煎・抽出法をレクチャーし、台湾や中国にも出向いてその技術と味を伝えています。

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プロフィール

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日本コーヒー文化学会 理事、日本スペシャルティーコーヒー協会会員(SCAJ)、SCAJ公認 コーヒーマイスター(NO.169)、前・金沢大学講師 (文部科学省公認)

1977年岐阜県瑞浪市に「待夢珈琲店」開店、コーヒーの歴史書や専門書を読みあさり、独学で焙煎を覚え、自家焙煎の珈琲専門店をスタートさせる。

その後、世界のコーヒー産地を自らの足で回り、納得のいく優良な豆を買い付け、良質で新鮮な体に良いコーヒーを提供しています。

また、現在、中日文化センターの珈琲教室をはじめ、基礎クラスから専門クラスまで12講座をこなしています。

産地歴訪はエチオピア3回、イエメン4回、ブラジル、インドネシア、ケニア、タンザニア、ペルーなど。

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