【第54回】食の殿堂「ハローデイ」が仕掛ける 魅惑の宝探し『ボンラパス トレゾ』 2019/7/3

「美味しいものをつくりたい!」。そんな気にさせるスーパーが、福岡にあります。フランス語で“美味しい食事”を意味する「ボンラパス」と、“トレゾール(宝)”を基にした造語「トレゾ」が、その店名の由来。

大学跡地の開発により生まれ変わった新しい街によく馴染むスーパーは、文化の香り漂う空間です!

複合商業施設「六本松421」の1階に入る「ボンラパス トレゾ」

「ボンラパス」は現在福岡県内に5店舗。運営するのは、福岡県を代表するスーパーのひとつ、アミューズメントフードホール「ハローデイ」(前回第53回「ハローデイ別府店」探訪記事あり)を熊本県や山口県も合わせ、約54店舗以上を展開する、(※2019年6月30日現在)株式会社「ハローデイ」です。

そんな魅力的なご当地スーパー「ハローデイ」が手がけるハイクラス業態店が「ボンラパス」。世界のこだわり食材から地域のご当地の味まで、センスで見せる『ボンラパス トレゾ』で、食材の“宝探し”に出発です。


【お宝発見1・ 映える店内、撮影OK


マネしたいライフスタイル、オススメしたい商品、残しておきたいレシピなど、『ボンラパス トレゾ』には豊かな生活のお手本の空間です。だからインスタ映えポイントの宝庫。

一般的なスーパーでは、価格設定やディスプレイなど企業秘密がいっぱいのため基本的に写真撮影禁止という店がほとんどですが、なんとハローデイとボンラパスでは、「SNSに投稿したい」と申し出れば、写真撮影OK。サービスカウンターで撮影許可証を貸してもらえます。

「素敵だから撮りたい」という理由だけでも大丈夫。もちろんインスタへの投稿も自由。見つけたお宝の写真が、自分のお宝の一つになります。

<店内撮影時の注意点です>
・許可証を見えるように身につける
・他のお客さんが映らないようにご配慮を
・撮影のために商品を移動させないように
・撮影が終わったら許可証は返却してください


【お宝発見2・見つける楽しさは、まさに宝探し】

一般的なスーパーでは、時計とは逆まわりに、青果、鮮魚、精肉、惣菜と壁伝いに買い回れ買いやすくなっている反面、調味料などの一般食品が置かれている真ん中のエリアは、用事がなければ一歩も入らずに買い物を終えることもあります。

『ボンラパス トレゾ』は、一歩足を踏み入れたら、どんどん奥に進まずにはいられない仕掛けが満載。


〜奥へ奥へ、見え隠れするものを求める心〜

普通のスーパーは奥まで見晴らせるように什器(棚)を低く統一したり、コーナーごとに区分けして、売り場をわかりやすくみせる努力をしますが、ご覧の通り「ボンラパス トレゾ」では、曲がり角の先が見えない構造になっています。

でもこれ、その先に何があるんだろう?と先に先にどんどん進みたくなる心理をうまく利用したレイアウト。じつはあのディスカウントの殿堂「ドン・キホーテ」がこの手法で成功しています。通路をまっすぐにしない。これで、どんどん奥に奥に。。。


〜レイアウトの妙! 鮮魚は続くよ 両サイドに〜

複合施設の一角にある『ボンラパス トレゾ』は、施設の通路に面した壁がないため、レジから一番離れた鮮魚売り場からも入ることができる、オープンな空間。つまりスタート地点は自分で決められます。天井の美しい魚のオブジェに誘われて、つい入店、なんていうこともありそう。

さらに鮮魚売り場の通路は、左が生魚、右が干物などの塩干ものと加工品と、左右を同時に見ることができる「お魚の花道」状態。奥に進むだけで魚のすべてを確認完了。


〜誘われて「 テヌータカンピフレグレイ農園」〜

贅沢サラダセット498円/テヌータカンピフレグレイ農園
※季節によって野菜の組み合わせは変わります

花のアーチがあれば大抵くぐるし、写真も撮る。私を含め、多くの女性の習性のようなものを大いに利用した青果売り場の花園ディスプレイ。引き寄せられて、目に飛び込んできたのはおしゃれな野菜と「テヌータカンピフレグレイ農園」の文字。

「テヌータカンピフレグレイ農園」は、福岡県福津市でイタリアン野菜とハーブをできるだけ自然に優しい農法で栽培している農家さん。じつは、料理人として来日した、イタリアはナポリ出身のカラナンテ シルビオさんが、イタリアの野菜を料理に使いたいと農業を始めたそうです。現在は、農場で育てた野菜を食べられる、古民家の素敵な農家レストランが「絶品!」と大人気。

そんな、覚えにくい名前だけど忘れられない味の「テヌータカンピフレグレイ農園」の野菜を買えるスーパーは、『ボンラパス トレゾ』だけ。


〜デンマークのご当地食・スモーブロー〜

スモーブロー 各198円/ボンラパストレゾ青果部
※季節によって内容は変化します

サラダコーナーにケーキのような「スモーブロー」。

デンマークの「スモーブロー」とは、ライ麦パンに野菜やフルーツをのせたオープンサンドのこと。日本ならおにぎりのような存在の国民食です。この日は、いちごのスモーブロー、マッシュルームのスモーブロー、フレッシュアボカドのスモーブロー、ぶどうのスモーブロー。いずれもみずみずしいままの具材で魅力的。旬によって変わる食材が楽しみです。


【お宝発見3・見逃せない、福岡ご当地の味】

〜野菜で野菜を美味しくする生ドレッシング〜

糸島野菜を食べる生ドレッシング 798円/糸島正キ

福岡県糸島市は福岡市に隣接し、佐賀県との県境のエリア。玄界灘を臨み山に抱かれた自然あふれる環境のため、農業も盛んです。なかでも糸島産の野菜は福岡市では、美味しい野菜の代名詞にもなっています。

そんな糸島ブランドの野菜のすりおろしをたっぷり使った生ドレッシングが、今、大人気。写真左は「大根と青じそ」、右は「たまねぎ」が主役のドレッシングで、サラダはもちろん、揚げ物や肉料理にもぴったり。このほかにも「にんじん」「パプリカとトマト」や季節によって「博多あまおう(いちご)」「甘夏」なども登場します。いずれも糸島産野菜のおいしさを引き立てる無添加のシンプルな味わいで、ホッとします。


〜伝統的な博多の定番朝食メニュー〜

林隆三商店の箱崎おきゅうと 168円/林隆三商店

福岡ではおなじみの、しかしほとんどの他県民にとっては謎めいた物体が「おきゅうと」。エゴノリなどの海藻を煮出して楕円形に薄くのばして固めたもので、天草が原料のところてんよりもっとずっと磯の香りを含みます。

江戸時代の博多では、目の前の海で上質なエゴノリが採れたため、博多の朝食の定番に。現在は環境の変化で採れなくなり、使用しているのは新潟産などですが、昔の海岸線近くだった箱崎には、今もおきゅうとメーカーが多く、創業90年の林隆三商店もその一つです。

飢饉のときに人々を救ったという意味で「お救人」とか、「沖のうど」の意味など、おきゅうとの名については諸説ありますが、ビタミンやミネラルが豊富なため、夏の朝食で食べることは、理にかなったこと。

スーパーで、くるくると巻かれた状態で売られているのは、昔、売りやすいように巻いたものを木箱に並べて行商した名残です。巻いたまま幅5ミリぐらいに切り揃え、生姜醤油やポン酢などをかけてどうぞ。


〜米どころ、九州の底力〜

お米は北陸や東北が美味しいと思い込んでいませんか? 美味しいお米の育つ条件は、1日の寒暖差、清らかな空気と水、十分な日照時間です。山間部の多い九州はこの条件によく当てはまっています。

平成28年〜30年収穫の「特A米」55銘柄の中には、九州の銘柄が9つもラインクイン! じつは、九州は米どころ。こだわりのお米をじっくり選んでみてください。


お宝発見4・眠っていた料理への情熱が覚醒】

ここには、料理の腕前をセンスアップさせてくれる新しい食材との出会いがあります。料理に自信のない人も、料理自慢の人も、その心地よさに毎日通いたくなる極上のお宝空間が「ボンラパス トレゾ」。センスある食材に、誰もが夢中に。もちろん、旅の途中に寄ってもいいお土産がみつかります。

『ボンラパス トレゾ』
福岡市中央区六本松4-2-1
Open:10:00〜22:00
Tel:09-737-5600


※記事中の価格は税別価格で取材時のものです。また紹介した商品は常時取り扱いがあるとは限りません。

PR情報

記事一覧

【第57回】地元を元気にする「源」は仕入れ力とご当地愛 和歌山「松源」

和歌山市で1961年創業の「松源」は、現在、和歌山と大阪を中心に40店舗展開するご当地スーパー。純和風な名前は、創業者・松本源蔵氏に由来し、来年で創業60年…

2019/11/8

【第56回】GoWest! ご当地スーパー特選「お土産ご当地食」西日本の巻

秋の行楽シーズン。お出かけの帰りに、ご当地スーパーに立ち寄ってみませんか?そこは地元の人が毎日食べている、本当のご当地食の宝庫です。前回の東日本編に…

2019/9/14

【第55回】旅先のご当地スーパーで買う、特選「お土産ご当地食」東日本の巻

夏の帰省や秋の行楽と、旅に出かける機会の多いシーズン。お土産を買う目的で、帰りにご当地スーパーに立ち寄ってみませんか?地元の人が毎日食べているスーパ…

2019/8/13

【第54回】食の殿堂「ハローデイ」が仕掛ける 魅惑の宝探し『ボンラパス トレゾ』

「美味しいものをつくりたい!」。そんな気にさせるスーパーが、福岡にあります。フランス語で“美味しい食事”を意味する「ボンラパス」と、“トレゾール(宝)”…

2019/7/3

【第53回】入場料無料の夢と食の国 福岡のアミューズメント フードホール「ハローデイ」

“日本一視察の多いスーパー”と紹介される、独創的な店舗づくりで全国に知られたスーパー「ハローデイ」。訪れれば自然とハッピーな気分になるお店との評判なん…

2019/5/29

【第52回】研究家オススメの「全国ご当地スーパー 選りすぐりのお弁当」

春の行楽シーズンがやってきました。 人気のお弁当を目的に、全国のご当地スーパーを訪ねる旅はいかがでしょうか?駅弁とはひと味違う旅先の地元食はインパクト…

2019/4/3

【第51回】身も心も温まる ご当地スーパー「冬の定番」

一年で最も寒さの厳しいこの季節にぴったりな、ご当地スーパーで人気の冬の定番をご紹介します。 体を温めるメニューは各地にありますが、体だけでなく心までも…

2019/2/5

【第50回】訪れたい!食べたい! ご当地スーパー東海編

いつも当ページをご覧いただきどうもありがとうございます。そんなご当地スーパーファンのみなさまにお知らせです。 2018年12月20日、新刊「東海 ご当地スーパ…

2018/12/21

【第49回】全国ご当地食の店『しなまつり』に飛騨のご当地スーパー登場!/ららぽーと名古屋みなとアクルス

2018年9月28日開業の「ららぽーと名古屋みなとアクルス」に、ご当地食ファンならずとも見逃せないショップがオープンしました。47都道府県だから「47(しな)ま…

2018/10/1

【第48回】日常と非日常のW構成! 刺激される好奇心『MEGAドン・キホーテUNY東海通店』

総合スーパー売上高国内3位「アピタ」「ピアゴ」の『ユニー』と、深夜営業のディスカウント店、驚安の殿堂『ドン・キホーテ』が手を組んだコラボ店『MEGAドン…

2018/8/2

プロフィール

18

達人に質問をする

スーパーマーケット研究家
65年東京生まれ、名古屋在住。
サラリーマンの夫の転勤で国内外の転居を繰り返す中、スーパーの研究を始める。2012年に出版した著書が話題となり、出演したテレビ番組で紹介した岐阜県高山市の隠れた日常食「あげづけ」が大ブレーク。現在は、テレビ出演や新聞・雑誌の連載、講演活動をこなしつつ、子育ての隙をみて、自腹で全国のご当地スーパーを行脚。埋もれた日常食の発掘とその魅力を伝えている。新刊「東海 ご当地スーパー 珠玉の日常食」(ぴあMOOK中部)

著書/『日本全国ご当地スーパー掘り出しの逸品』『日本全国ご当地スーパー 隠れた絶品 見〜つけた!』(講談社)

  • 会員登録
  • ログイン
今日の天気(11:00発表)
名古屋
晴れ時々曇り
18 ℃/--
東京
晴れ
22 ℃/--
大阪
曇りのち晴れ
18 ℃/--
  • 東名, 名神, 名古屋高速で渋滞情報あり。
  • 登録路線が未設定です。
  • 公式 Twitter はこちら
  • 公式 Facebook はこちら
クラウドファンディング 夢チューブ 中日新聞
東京新聞 電子版
中日新聞の人材研修 ビジネストレーニング「ビズトレ」
中日販売サポート
東海テレビ 庄野アナと 新聞を音読してみよう!
中日防災ナビ
こどもウイークリーのこーなー
過去の企画・特集