【第55回】旅先のご当地スーパーで買う、特選「お土産ご当地食」東日本の巻 2019/8/13

写真は次回ご紹介の西日本編より

夏の帰省や秋の行楽と、旅に出かける機会の多いシーズン。お土産を買う目的で、帰りにご当地スーパーに立ち寄ってみませんか? 地元の人が毎日食べているスーパーで買える食こそが、本当のご当地食と私は考えます。

リーズナブルで飾らない美味しさが魅力の、常温保存可能商品をぜひお土産に。とくにスーパー名が明記されていない商品は定番なので、そのエリアの主要スーパーで入手可能。スーパーマーケット研究家の私・菅原佳己がプライベートで必ず買うものばかりです! 


【北海道・東北のご当地スーパーで買えるお土産】
(写真左上から時計回りに)

清酒 國稀(くにまれ) 210円 國稀酒造(北海道)
最北の酒蔵と呼ばれている國稀酒造のある増毛町は、札幌から北に約100キロ。暑寒別岳連峰の伏流水で作られる國稀は、明治時代創業の酒造メーカーです。看板ブランドの「國稀」のカップは女子のハートに突き刺さるデザインで人気。じつは國稀という名が、乃木希典元陸軍大将の名前にちなんでいるとは、みじんも感じさせないキュートな柄となっています。

ひい、ふう、みそ汁(合わせみそタイプ)225g 700円 かねさ(青森)
明治8年の創業から青森でみそと言えば、かねさというほど、地元で愛されているメーカーの商品。顆粒タイプの味噌とダシに具材のわかめとねぎが缶の中に。1缶でお椀に30杯分のみそ汁が作れます。じつは、日本初の「フリーズドライみそ汁」はこのかねさが昭和53年に開発。歴史ある味噌蔵の技術力をひけらかさない、脱力ネーミングも味のうち。

なかよし 65g 500円 花万食品(青森)
日本屈指のイカ水揚げ量を誇る八戸のイカでチーズをサンドしたオリジナル珍味。定番のプレーンのほか、リッチでまろやかな「なかよしカマンベール」、大人の味「なかよしブラックペッパー」(写真)がお土産に喜ばれます。「珍味がお土産」になるかと心配することはありません。八戸の皆さんは盆暮れに箱入りの「なかよし」を贈り、皆なかよしなのです。

オランダせんべい 150円 坂田米菓(山形)
山形庄内地方のおいしいうるち米100%でつくった薄焼きせんべいなのに、なぜか「オランダ」せんべい。地元で愛されて60年以上、毎年2億枚焼かれているロングセラー品です。山形弁で「私たちの」という意味が「おらんだ」とか、庄内地方の風景がオランダに似ているからと、以前、坂田米菓さんに聞きましたが、いまだに納得しかねるモヤモヤが後を引き、ついつい買ってしまいます。

力あんぱん 120円 オリオンベーカリー(岩手)
岩手には「力あんぱんがつぶれているのは、お相撲さんに踏まれたから」という都市伝説があるそうです。開発当時、同じ工場内で和菓子を製造するメーカーのため、パンに入れたのは、なんと商品の大福まるごと1個! しかし、学校の売店から自販機販売にシフトしたとき、自販機に最適な現在のようにつぶれた形に変化していきました。

ラヂウム玉子 150円 福島ハイエッグ
白身はぷるぷる、黄身はとろりん。飯坂温泉名物・温泉玉子「ラヂウム玉子」です。斬新な名は、国内でラジウムの存在が初確認された地だから。大量消費する地元向けのこの商品も、工場で70℃の源泉に30分浸かった本物です。ご飯や麺にのせ、ほのかな温泉の香と濃厚な美味しさをどうぞ。ジじゃなくてヂなところや薄紙の包装がたまりません。


【関東甲信越のご当地スーパーで買えるお土産】
(写真左上から時計回りに)

オーケー デリ・ブティックワイン (赤720ml) 369円 オーケー
『高品質・Everyday Low Price』で人気の首都圏に110店舗以上を展開するオーケー自慢のワイン。赤白合わせて、1日およそ3,000本販売する驚異のPB。20年前に「低価格なのに、都内の一流ホテルのハウスワインと同じ高品質のワインを』とメルシャンにオーダーしたとか。えっと、どちらかというと、OKよりもメルシャンが頑張ってるというお話かもしれません。

秩父みそおでん (みそ付き)88円 秩父食品(埼玉)
秩父地方のスーパーに必ずあるのが「みそおでん」。こんにゃくとみその名産地である秩父だからこそのコンビネーション郷土食。甘めの味噌がこんにゃくによく合います。じつは、こんにゃくがどうも生臭くて苦手な私ですが、「あく抜き」と書かれているように、気になる匂いがないため、とても美味しくいただけました。串にさしてあり地元の雰囲気が伝わります。

パンダサブレ 5枚 600円 紀ノ国屋(東京)
紀ノ国屋アントレエキュート上野店で買える東京土産。ボックスが手提げ型のため、「お土産だよ〜」と差し出した時の相手のリアクションを楽しめます。都会のおしゃれスーパー紀ノ国屋と上野のパンダの2段重ねの有難さがうれしい一品。同店舗には、パンダの焼印のあるあんぱんなど、パンダ商品多数あり。

マルボシ上州ひもかわ 150円 星野物産(群馬)
上州(群馬県)は小麦の産地のため、各家では地粉で麺を打ってきました。群馬県伝統の巾広の「ひもかわうどん」は、きしめんよりもずっと幅広の7.5mm! ひもかわ麺特有の食べ応えを感じてください。季節の野菜や肉と煮込んだり鍋に入れたり、夏はざるでも美味しいです。

榮太樓 おしるこ 御膳こし/つぶしあん ※秋冬限定販売(東京)
日本橋で150年。東京では昭和のテレビCM「はーい、榮太樓です♪お米やさんからもお届けします」のフレーズでおなじみのみつまめと、安政年間からの名物「梅ぼ志飴」が有名。そんな歴史ある和菓子店の職人が炊き上げる小豆の美味しさを味わえる名品です。

サラダホープ(6パック入り)198円 亀田製菓(新潟)
柿の種で有名な亀田には、新潟県内のみで販売する秘密の人気商品「サラダホープ」があります。昭和36年に発売の日本で初めてのサラダ味のあられで、サラダ味とは、焼いたあられにサラダ油を吹き付け、塩をつけたもの。新潟ではしょうゆ味のおせんべい(うるち米)より、塩味のあられ(もち米)が人気。きっとお米の味が自慢なんだと理解しています


【東海・北陸のご当地スーパーで買えるお土産】
(写真左上から時計回りに)

スターしるこサンド 110g 160円 松永製菓(愛知)
スーパで買える愛知県民のソウルフード「しるこサンド」。ビスケットに“餡”をはさんで焼いた発明品ですが、食べると餡はでしゃばらず、甘塩っぱな絶妙バランスを保つ、後引く味。昭和41年の誕生以来、50年以上のロングセラー。牛乳との相性が抜群。お隣岐阜県の高山市では、ハレの日の料理にしるこサンド天ぷらが存在します。

田舎あられ 4パック入り 370円 三国屋(三重)
餅をよく食べる伊勢の人々。餅からつくったあられの食べ方が独特です。おやつや農作業の合間の軽食として、塩や塩昆布で味付けしてお茶を注ぎお茶漬けにして食べています。硬い派か柔らかい派に好みは分かれます。砂糖で甘くしたり、最近では牛乳派も現れているようで、想像以上に美味しく癖になりそう。お米のシリアルと捉えていただきたい。

吹雪たら 20g 298円 石橋水産食品(富山)
富山では「たら汁」という郷土料理があるほど、たらを昔からよく食べてきました。吹雪たらは、スケトウダラを天日干しして乾燥させ薄くスライスさせたおつまみ。ご飯にかければ食欲が増す旨味と塩気の危険すぎる味わいです。地元では熱湯に浸けておすましにもするほど、いいダシがでるんです。(残念ながら日本海ではスケトウダラが獲れなくなり、現在は北海道産で郷土の味を伝えています)

地がらし 200円 麩市(福井)
鶏肉のようなコクと歯ごたえのある福井の角麩ときゅうりを、からし入りの甘味噌で和えた、福井県の郷土料理「麩のからし和え」は、地元では仏事に欠かせない味です。このとき使われるからしが、麩市の地がらし。もしも、一般的な粉がらしで代用したなら、もはやそれは、郷土料理「麩のからし和え」ではないと言われています。もちろん、練り辛子としても風味高く、やみつき覚悟のほどよろしくお願いいたします。

ビーバー/白えびビーバー 220円 北陸製菓(石川)
1970年に開催された大阪万博のカナダ館で展示されていたビーバーの人形の歯と、あられを2本並べた形が似ていたため、ビーバーと命名。サクサクの北陸産もち米に昆布のうまみが効いたあられは北陸で超人気商品でしたが、なんと2013年に前メーカーが倒産。翌年、北陸製菓が製造を引き継ぎ復活させ、ホッカ(北陸製菓)のヒット商品の仲間入りをしています。富山の名産、白えび入りも美味。※ただ今、超人気で品薄のため、現地で購入の際はくれぐれも地元の人の分を残して買ってくださいませ

ご飯にかける飛騨牛ハンバ具ー 700円 キッチン飛騨
飛騨牛ステーキ専門店「キッチン飛騨」で開発した、飛騨牛のご飯のとも。家族で行けば数万円の予算が必要な名店ですが、ご飯にかける「飛騨牛ハンバ具ー」ならなんと700円!ハンバーグのそぼろのようなものですが、風味豊かで味付け濃いめのため、ごはんが進み、ご飯を大量消費。および一瓶を一回で食べきるほど旨いので、節約中の方はご注意を。

さて、前半の東日本編はここまで。次回は西日本編をお伝えします。
なお、エリア内のすべての県は、スペースの都合で掲載できませんでしたが、もちろん、いずれの県のご当地スーパーにも素晴らしい地元食が売られています。どうぞ、帰省先や旅先で、探検気分で素敵なお土産探しを楽しんでみてください。

全国ご当地スーパー協会では、全国のご当地食の投稿を大募集中です。「みんなに見てもらいたい!」というご当地食を入手できたら、インスタグラムに「#ご当地スーパーフォトの会」で投稿してくださいね!

※記事中の価格は税別価格で取材時のものです。また紹介した商品は常時取り扱いがあるとは限りません。

PR情報

記事一覧

【第55回】旅先のご当地スーパーで買う、特選「お土産ご当地食」東日本の巻

夏の帰省や秋の行楽と、旅に出かける機会の多いシーズン。お土産を買う目的で、帰りにご当地スーパーに立ち寄ってみませんか?地元の人が毎日食べているスーパ…

2019/8/13

【第54回】食の殿堂「ハローデイ」が仕掛ける 魅惑の宝探し『ボンラパス トレゾ』

「美味しいものをつくりたい!」。そんな気にさせるスーパーが、福岡にあります。フランス語で“美味しい食事”を意味する「ボンラパス」と、“トレゾール(宝)”…

2019/7/3

【第53回】入場料無料の夢と食の国 福岡のアミューズメント フードホール「ハローデイ」

“日本一視察の多いスーパー”と紹介される、独創的な店舗づくりで全国に知られたスーパー「ハローデイ」。訪れれば自然とハッピーな気分になるお店との評判なん…

2019/5/29

【第52回】研究家オススメの「全国ご当地スーパー 選りすぐりのお弁当」

春の行楽シーズンがやってきました。 人気のお弁当を目的に、全国のご当地スーパーを訪ねる旅はいかがでしょうか?駅弁とはひと味違う旅先の地元食はインパクト…

2019/4/3

【第51回】身も心も温まる ご当地スーパー「冬の定番」

一年で最も寒さの厳しいこの季節にぴったりな、ご当地スーパーで人気の冬の定番をご紹介します。 体を温めるメニューは各地にありますが、体だけでなく心までも…

2019/2/5

【第50回】訪れたい!食べたい! ご当地スーパー東海編

いつも当ページをご覧いただきどうもありがとうございます。そんなご当地スーパーファンのみなさまにお知らせです。 2018年12月20日、新刊「東海 ご当地スーパ…

2018/12/21

【第49回】全国ご当地食の店『しなまつり』に飛騨のご当地スーパー登場!/ららぽーと名古屋みなとアクルス

2018年9月28日開業の「ららぽーと名古屋みなとアクルス」に、ご当地食ファンならずとも見逃せないショップがオープンしました。47都道府県だから「47(しな)ま…

2018/10/1

【第48回】日常と非日常のW構成! 刺激される好奇心『MEGAドン・キホーテUNY東海通店』

総合スーパー売上高国内3位「アピタ」「ピアゴ」の『ユニー』と、深夜営業のディスカウント店、驚安の殿堂『ドン・キホーテ』が手を組んだコラボ店『MEGAドン…

2018/8/2

【第47回】できたて感動! 美食と健康のアミューズメント・スーパー『マルヤス メルヴィ芸濃店』

「地域の人々の健康的で豊かな暮らしのために」という基本理念を掲げ、健康的で高品質な食材の提供で地元人気の高い、三重県の「マルヤス」。2018年4月にオープ…

2018/7/12

【第46回】日本のスーパーの夜明け!「医食同源」を志す『ユアーズ・バリュー』

山口県防府市で、食の安全にこだわるスーパー「ユアーズ・バリュー」。毎日の食事は病気を治す薬と同じであるという理念に基づき、使命感を持って、食の大切さ…

2018/6/16

プロフィール

18

達人に質問をする

スーパーマーケット研究家
65年東京生まれ、名古屋在住。
サラリーマンの夫の転勤で国内外の転居を繰り返す中、スーパーの研究を始める。2012年に出版した著書が話題となり、出演したテレビ番組で紹介した岐阜県高山市の隠れた日常食「あげづけ」が大ブレーク。現在は、テレビ出演や新聞・雑誌の連載、講演活動をこなしつつ、子育ての隙をみて、自腹で全国のご当地スーパーを行脚。埋もれた日常食の発掘とその魅力を伝えている。新刊「東海 ご当地スーパー 珠玉の日常食」(ぴあMOOK中部)

著書/『日本全国ご当地スーパー掘り出しの逸品』『日本全国ご当地スーパー 隠れた絶品 見〜つけた!』(講談社)

  • 会員登録
  • ログイン
明日の天気(17:00発表)
名古屋
曇り時々晴れ
35 ℃/27 ℃
東京
曇り時々晴れ
33 ℃/27 ℃
大阪
曇り時々晴れ
34 ℃/27 ℃
  • 東名, 名神で渋滞情報あり。
  • 登録路線が未設定です。
  • 公式 Twitter はこちら
  • 公式 Facebook はこちら
クラウドファンディング 夢チューブ 中日新聞
東京新聞 電子版
中日新聞の人材研修 ビジネストレーニング「ビズトレ」
中日販売サポート
東海テレビ 庄野アナと 新聞を音読してみよう!
中日防災ナビ
こどもウイークリーのこーなー
過去の企画・特集