よい味をだそう!/《ふぁんそん気功講話》6 2019/11/18

●ブッダ最後の言葉

僕の好きな言葉に「釈尊最後の教え」を句(言葉)にしたものがあります。
釈尊が80歳の時に病で亡くなる前に弟子の阿南に伝えた言葉とされていますが、史実は不明です。

阿南が泣きながら釈尊に訊ねます。
「ブッダ様、あなたがお亡くなりになられた後、私は何を頼りにして生きていけば良いんでしょうか?」

釈尊は応えます。
「阿南よ、、よくお聞き。
お前の心と言葉と行ないを調えて、お前自身が頼りになる人間になるように修業すれば良いんだよ。
そして、頼りになるようになった己自身を頼りにして生きていきなさい。
私がこれまで教えてきた物の道理、真理を指針とし、そこに依拠して修業に励みなさい。
迷いの人生を歩むことになりたくないのであれば、己の修業と道理以外を頼りとすることをやめなさい。

講釈師、見てきたような何とやらと言いますから、まぁ、こんな感じでしょうか。

この釈尊の教えを簡潔にまとめた言葉が次の言葉です。

《自らを光とし、自らを依り処とせよ/法を光とし、法を依り処とせよ/他を頼ることをやめよ!》

●ふぁんそんすることは心もゆるめることになる

辛い病や様々な症状に影響を与えているストレスや緊張から自分を解き放ちたい、もっとラクになりたい、そんな思いから始めたゆるみの技である「ふぁんそんテクニック」は、自分自身の脊椎(背骨)や体内の動きや変化を体性感覚によって体感していく訓練から始めます。

その訓練によって、脳内に溜まっていた様々なストレスや緊張ばかりでなく、焦り、諦め、嫉妬、執着、貪り、怒り、落胆など様々な心の乱れも薄れていくんです。

体がゆるみ、脳の緊張が和らいでいくだけでなく、心の乱れや動揺も静まっていくんですね。

東洋医学では心身一元という考え方を採っていますが、まさに体を通して心に働きかけていっているんです。

それは、体性感覚に没頭することによって、ストレスや思いを抱え込んでいる動物性機能としての頭脳の働きから離れ、体内のゆるんでいく感覚の心地よさが体感出来てくるようになるからなんですね。

坐ったまま体を左右に倒しながら首の付け根や胸椎、腰椎の揺らされている感覚を体感するだけの〔すわり金魚〕をしているだけで、脳内の緊張やストレスが和らいでくるだけではなく、いわゆる脳内ホルモンであるドーパミンやセロトニンも分泌されてくるようで、そのホルモンの作用によって、体内の痛みや違和感も薄れ、しあわせ気分が体を満たし、心の縛りや執着をも手放していくようになるんです。

しかも、それらは「そうしよう!」といった思いによってそうなるのではなく、独りでにそうなっていくんです。

「ふぁんそんテクニック」によって、受動的な揺れの感覚である体性感覚に没頭していくだけで、独りでに脳も心もゆるんでいくんですね。

そして、そのゆるんでいく自分、つまり、ふぁんそんしていく自分を体感していくと、それが自分を(自分の人生を)作っていく上で、最も大切な要素であることに気がついてきます。

それこそが釈尊が阿南に伝えた「自らを光とし、自らを依り処とせよ」の「ふぁんそん気功」的な取り組みではないかと思うんですよね。

●「ふぁんそん」は出汁(だし)である

ある時、ふぁんそんの仲間が思いついたように言ったんです。

「ふぁんそんって、出汁ですよね。」

彼が言うには、どんな料理も素材や道具、腕が完璧な状態であったとしても、出汁がダメだと料理は台無しになってしまう訳で、「ふぁんそん」というのは、料理で言えば出汁に当たるんではないかと言うことでした。

その時、僕は、ある映像を思い浮かべていました。

昔のテレビ番組に「料理の鉄人」というのがあり、その中で、和食の鉄人が、煮立った鍋が隠れるほどの花がつおを放り込んで出汁を取っているシーンがあり、その出汁の作り方に驚かされた記憶がよみがえったんですね。

ラーメン屋さんなどでも、豚骨や鶏のガラなどからしっかり出汁を取っているシーンなどが流れますが、料理人になると、それほどまでに出汁を大事にするんですよね。

僕はこれまで、気功や「ふぁんそん」について、人生やあらゆるパフォーマンスの礎とかベースになるものという言い方をしてきましたが、ふぁんそん仲間の言った「出汁」という言葉に感動させられました。

人生を料理に例えれば、僕たちは自分自身を一つの料理という作品として作っていく訳ですが、その人生という料理の出汁に相当するものが「ふぁんそん」なんだということなんですね。

その出汁としての「ふぁんそん」を依り処として自分の人生、自分のパフォーマンスを創作していくからこそ、あなたの人生に、あなた自身に「よい味」が出せるんではないかと思っています。

あなたをあなたらしくする出汁、それが「ふぁんそん」なんだということなんですね。

ふぁんそんしましょう。

ふぁんそんして、自分によい味を出して生きていきましょう!

◆ふぁんそん気功講習会

*11月24日(日)午後1時半〜4時
*名古屋市市政資料館
*2千円(会員は千円)

09019816957
kikounonakama@yahoo.co.jp

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プロフィール

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鍼灸師・気功法講師。

和歌山県出身。日本福祉大卒。名古屋市内に鍼灸院「和気」を開院(2015年、閉院)。林茂美師に師事し気功を習得。愛知県名古屋盲学校専攻科非常勤講師(2016年退職)

現在は名鉄カルチャースクールにて講師活動のほか、名古屋市内にて各種の気功講座、気功教室を担当。

また、2013年より京都、妙心寺内大心院にて気功講習会を開始。現在に至る。

趣味は、陶芸、京都・奈良ウォークなど。

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