12月14-15日ふたご座流星群が極大に 2019/12/13

12月14日から15日かけて、ふたご座流星群がピークを迎える

●ふたご座流星群とは
 1月のりゅう座ι流星群、8月のペルセウス座流星群とともに三大流星群のひとつとして知られるふたご座流星群が、12月10日から18日にかけて活動する。しし群やペルセウス群のようなハデさはないが、毎年コンスタントに1時間あたり30個から40個流れるのが特徴だ。おまけにふたご座は冬の星座であるうえ、放射点がα星カストルのすぐそばにあって、ほぼ天頂を通過するために、一晩中観望・観測することができる。それに太平洋側では空気が乾燥して透明度が良くなるので、暗い流星まで見えるというメリットまである。

ふたご座流星群は、小惑星パエトンがばらまいたチリが地球に衝突することにより起こる

●母天体は小惑星パエトン
 このように、現在はメジャー流星群のひとつになったふたご座流星群だが、その歴史は比較的浅い。最初にこの群に気づいたのは、1862年イギリスのグレッグだといわれている。そのころは出現数はさほど多くはなかった。ところが年とともに徐々に増加してゆき、最近は1時間あたり70程度になっている。ふたご群流星を降らす元のチリをばらまく母天体は、近年までわからなかったが、1983年赤外観測衛星アイラスによって発見された小惑星“ファエトン”の軌道が、ふたご群の軌道とよく合致していることから、今では彗星のなれの果てであると考えられるファエトンが母天体であるとほぼ確定している。

今年のふたご座流星群の極大のころは、ふたご座付近で満月直後の月が輝いている

●今年のふたご座流星群は月との闘い
 さて、流星群は、月明かりのない満天の星空でウォッチングするのが最高だが、今年は残念なことに条件は良いとはいえない。なぜなら、極大日の14日から15日にかけては、ふたご座のカストルの南で満月3日後の月齢18.5の明るい月が夜空を照らして、暗い流星をかき消してしまうからだ。
 それでも冬は空が澄んでいるので、月が視界に入らないように、建物や木立でさえぎって、月から離れた方向を眺めることにしよう。「これでは、放射点と反対方向を見ることになってふたご座流星群は見えないのでは」と、心配になってしまうが、流星はふたご座の放射点を中心に四方八方に流れるので大丈夫だ。月明かりが直接眼に入らない方向を向いて観望するといい。

PR情報

記事一覧

2/19(水)-21(金)は凍てつく明け方の東空に注目

1年を通して最も冷える2月の明け方。とはいってもそんな凍てつくような南東の空には、もう夏の星座のさそり座やいて座が昇っている。そしてそのいて座を挟むよ…

2020/2/17

1/21,28 明け方と夕方の月と惑星の接近

夕方の西空で宵の明星金星が、ひときわ明るく輝いている。今年も金星や他の惑星と月のランデブーを楽しませてくれる。 1月は、まず21日に明け方の南東の空で月…

2020/1/18

12月26日午後太陽が欠ける!部分日食

●12月26日午後部分日食が起こる 1月6日の部分日食は、曇りがちで蜘蛛の合間からしか欠けた太陽を見ることができず、やや消化不良気味の部分日食となてしまった…

2019/12/26

12月14-15日ふたご座流星群が極大に

●ふたご座流星群とは 1月のりゅう座ι流星群、8月のペルセウス座流星群とともに三大流星群のひとつとして知られるふたご座流星群が、12月10日から18日にかけて活…

2019/12/13

くじら座の変光星ミラがいつにも増して明るい?!

秋の一つ星とも呼ばれるみなみのうお座のフォーマルハウトとおうし座のアルデバランの間は、これといった目立つ星が見当たらないが、くじらと言うには化け物の…

2019/12/5

10月末は夕方の西空が賑やか

初夏からから初秋にかけて、夜空をにぎわしていた木星と土星が西に傾き、いよいよシーズンオフが近づいてきた。とはいっても-2等の木星、0.5等の土星はまだ目立…

2019/10/29

10月11日は「十三夜」のお月見

9月13日は、中秋の名月だったが、お月見はされただろうか?名古屋では、夕方は曇りがちで名月は見えなかったが、暗くなったころには雲間からちらほら顔を出して…

2019/10/10

9月6日の夜空は月と木星・土星がランデブー

8月12日には月と土星の大接近が見られたが、9月上旬にも月と木星・土星のランデブーが見られる。

2019/9/6

8月7日は旧暦の七夕 もう一つの織姫星と彦星

7月7日は七夕。天の川の西と東に離れ離れになった織姫星と彦星が、1年に1回だけ会うことができる大切な日。ところが伝説では、雨が降ると天の川の水かさが増し…

2019/8/7

今日7月5日は一年で最も「太陽が小さい」日

近年は、その年に最も大きく目る満月をスーパームーンと言って盛り上がっているが、太陽も大きく見えたり小さく見えたりする。その理由はもちろん地球が太陽の…

2019/7/5

プロフィール

19

達人に質問をする

天文研究家

1953年三重県四日市市に生まれる。学生時代は名古屋市科学館山田卓先生の下で天文普及活動に参加。天体望遠鏡メーカーに勤務の後、1992年にフリーとなり星を見上げる楽しさを広めるべく、あさだ考房を設立。

天文・科学雑誌に記事を連載、単行本・プラネタリウム番組シナリオ執筆のかたわら、天文宇宙関連の講演・講座、プラネタリウム解説を行っている。

最近は、生涯教育を意識した、プラネタリウム運営支援、プラネタリウム解説指導にもかかわっている。日本天文学会会員、NPO法人アイ・プラネッツ理事長。

関連リンク

  • 会員登録
  • ログイン
今日の天気(11:00発表)
名古屋
曇りのち雨
10 ℃/--
東京
晴れ後曇り
14 ℃/--
大阪
雨時々止む
9 ℃/--
  • 現在、渋滞情報はありません。
  • 登録路線が未設定です。

企画特集(PR)

  • 公式 Twitter はこちら
  • 公式 Facebook はこちら
クラウドファンディング 夢チューブ 中日新聞
東京新聞 電子版
中日新聞の人材研修 ビジネストレーニング「ビズトレ」
中日販売サポート
東海テレビ 庄野アナと 新聞を音読してみよう!
中日防災ナビ
こどもウイークリーのこーなー
過去の企画・特集