ふぁんそん気功の頂上に見えるもの/《ふぁんそん気功講話》10 2019/12/23

気功というのは気の訓練のことです。

気の訓練を通して、身と心の安らぎを獲得していくのです。

その「気の訓練」には正しい手順があります。

「緩感貫採練(かんかんかんさいれん)」という手順です。

気功を学び深めていく手順は、緩める、体感するの二つをベースに、体の使い方と呼吸法を身につけ、その上で、体内の気を巡らせる、自然界の気を採り入れる、気を練って丹田の気を強くするといった取り組みをしていくんですね。

そして、気功は、その学びの最初から、自分の体内の感覚と向き合っていくことによって、意識的な脳の働きを抑制していきます。

そのことにより、外に向いていた心が作り出していた様々な心の葛藤やストレスを弱めていくんです。

そして、自分の心の奥底にある純粋な心、即ち、「本当のわたし」を抑圧している我欲や執着、世間体や保身などの殻を捨てていく働きが現れてきます。

怒り、妬み、憎しみ、焦り、不安、悲しみなどの心の動揺が静まっていくだけでなく、いつの間にか独りでに執着心や我欲などといった心も消えていくんですね。

そして、「気の訓練」は、自分を主人公として、絵画や彫刻のように、「わたし」という一つの作品として作られていくんです。

では、その「気の訓練」の完成された状態としての「わたし」は如何なる形をしているのでしょうか。

即ち、その状態を表現するとするならば、それは如何なる状態、如何なる形、如何なる動きになるのだろうかということなんです。

私は思います。

それが「自由な気の舞」ではないだろうかと。

全ての気功の練習や成果の上に立って自由な気の舞が成り立つのだと思うんです。

気功は東洋医学に基づいた心身の健康法であって、舞のような芸術ではないと言われるかも知れません。

しかし、剣道、柔道、空手、野球、テニス、ゴルフ、ダンス、茶道、書道など如何なる分野に関わりなく、完成された人の形や動きは美しく芸術作品と言えるんだと思うんですよね。

私に「ふぁんそん気功」の探究の道へのヒントを与えて下さった湯偉忠(タン・イチュウ)さんが私に対して口癖のように言っていたのを思い出します。

「和気さん、気功はキレイじゃないとダメー!」

そして、僕は、この一つの形としての「自由な気の舞」の楽しさを伝え、その完成を目指して練功に励むことにしようと思うのです。

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プロフィール

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鍼灸師・気功法講師。

和歌山県出身。日本福祉大卒。名古屋市内に鍼灸院「和気」を開院(2015年、閉院)。林茂美師に師事し気功を習得。愛知県名古屋盲学校専攻科非常勤講師(2016年退職)

現在は名鉄カルチャースクールにて講師活動のほか、名古屋市内にて各種の気功講座、気功教室を担当。

また、2013年より京都、妙心寺内大心院にて気功講習会を開始。現在に至る。

趣味は、陶芸、京都・奈良ウォークなど。

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