禅に学ぶ気功の道・4/《ふぁんそん気功講話》14 2020/1/27

色界と無色界の四禅について考えながら歩いていました。

その時、色と空と言えば般若心経の主命題だよなぁと思ったんです。

「色不異空/空不異色/色即是空/空即是色」という有名なフレーズが浮かんできたんです。

僕はこれまで、不異は離れては存在しない、即是はイコールという具合に学び、理解してきました。

この理解は間違いではないと思います。

気のボールが作れたり、気のボールを体に押し当てて、体内の感覚が体感できたり、顔からの洗い流しによって体の中の温かな空洞感と外との一体感が出て来たりしている状態を「わたしと空(気の感覚)とは不異、即ち離れては存在しない」という段階であると理解し、体丸ごとが空になり、外の空とが一帯になり、皮膚というバリアが消滅している状態を「即是」と理解していたんです。

この色と空との関係を三界の欲界、色界、無色界に当てはめて考えてみると、なかなか面白いことに気づきました。

六道の地獄、餓鬼、畜生、修羅の段階の欲界は論外です。

その段階では「ふぁんそん気功」を学ぶことは出来ないでしょう。

「人」の段階になって初めて禅としての「ふぁんそん気功」に入ってくるんですね。

ここから色界での気功が始まります。

気功をすることが楽しくなり、気の感覚が面白くなり、体内の「ふぁんそん感覚」を体感できることがしあわせになってくるんですね。

この段階で「色不異空」が実感できてきます。

そして、「ふぁんそん感覚」のしあわせ感は自分を取り巻く空間との一体感に広がっていきます。

そうなると、そこが無色界での気功ということになるんですね。

そして、その段階が六道の「天」の段階であり、「色即是空」の世界になるんだと思ったんです。

そして、自分を包む、或いは広がる空の大きさが、自分の周り1〜3mくらいから数十m、さらにこの空一杯に広がっていくんですね。

その空一杯まで広がった感覚の中で得られる境地、それが無色界の四禅としての発展なのかも知れないと思いました。


般若心経では、色と空の関係を説いた後に次のような経文が続いています。

「諸法空相」という言葉です。

諸法というのは森羅万象、この世に存在するものの全てのことで、それが「空」であり「無相」であると説いているんです。

※原語の梵語では空と相との間に無という言葉が入っていて、漢訳する時に何故か省かれてしまったようなんですね。

無相というのは、バリアの無い状態、対立のない状態のことです。

まさに「空無辺処」や「無所有処」など、無色界の境地なんだろうと思います。

若い頃から瞑想に親しんでいた釈尊は、出家して、当時の聖者にこの禅を習いましたが、直ぐに、この無色界での最高の段階にまで到達してしまったと言われています。

しかし、釈尊は、それだけでは満足しなかったんですね。

自分が抱いていた疑問、即ち、人は何故に老い、病み、死に逝き、そのことに悩み苦しむのかという疑問、つまり、自分の生きる意味、人生の意味や生き方についての疑問の答えは得られなかったんです。

そして、釈尊は、山中や洞窟の中での坐禅、断食など、それまで誰も経験したことのない六年間の難行苦行に入ります。

しかし、苦行は肉体の苦しさに打ち勝ったという精神的な自己満足しか得ることが出来ないということに気づき、彼は苦行をやめ、苦行の場、修行の場である居士林を離れ、村の娘(スジャータ)から与えられた乳粥によって体力を回復し、菩提樹の下での深い坐禅に入り悟りを得るのです。

つまり、欲界や色界は勿論、無色界の境地を超えた段階にまで到達したんですね。
気功で言えば、空一杯に広がった「ふぁんそん感覚」を体感するような静功や自由な気の舞を超えた段階の境地や気づきに到達出来たんだと思います。

それが如何なるものなのか、今の段階の僕には解りません。

それが、これからの僕や仲間たちの追究の課題なんだろうと考えているところです。

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プロフィール

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鍼灸師・気功法講師。

和歌山県出身。日本福祉大卒。名古屋市内に鍼灸院「和気」を開院(2015年、閉院)。林茂美師に師事し気功を習得。愛知県名古屋盲学校専攻科非常勤講師(2016年退職)

現在は名鉄カルチャースクールにて講師活動のほか、名古屋市内にて各種の気功講座、気功教室を担当。

また、2013年より京都、妙心寺内大心院にて気功講習会を開始。現在に至る。

趣味は、陶芸、京都・奈良ウォークなど。

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