オリオン座に乾杯! 2014/2/20

2月中旬の午後8時ごろの星空。真南の中天にオリオン座が鎮座している。

★星座のスーパースター、オリオン座
2月、大気中のチリを木枯らしが吹き飛ばしてくれてクリアーになった夜空には、まるでダイヤモンドが光るように星たちがキラキラと輝いている。おまけに、全天で21個しかない1等星のうち、7個が冬の星空で見えるのだから、豪華絢爛以外の何者でもない。

その中でひときわ目立っているのが真南の中天に鎮座したオリオン座。右上がりの一直線に3つの2等星がならぶ三つ星、それだけでも十分目立つのに、三つ星をはさむように左上で輝く赤い1等星ベテルギウスと右下で輝く白い1等星リゲル。オリオン座は、全天で一番かっこ良くてぜいたくな星座だ。

オリオン座の歴史は古く、原形は5000年前の古代バビロニアで生まれている。黄道からはずれているので、星占いの黄道12星座には含まれていないが、世界中のだれもが知っている星座のスーパースターだ。

オリオンの名は、星座だけでなくいろいろなところで使われている。アメリカで開発中の宇宙船の名はオリオン。プロ野球では、今は千葉ロッテマリーンズに改名してしまったが、かつてはロッテオリオンズ。沖縄には“オリオンビール”がある。名古屋にはオリオンサイダーがあった。

ためしにインターネットの検索エンジンで調べてみると、オリオン座はもちろん、オリオン書房、喫茶オリオン、オリオン電機など、次々出てくる。その数なんと2000件あまり。

ベテルギウスは赤色超巨星、リゲルは青色超巨星。どちらもスーパースターにふさわしい。

★2つの1等星、ベテルギウスとリゲル
オリオン座は2つの1等星を持つ贅沢な星座だ。ひとつは三つ星の左上にある赤い1等星ベテルギウス。太陽の500倍もある大きな老人星で、膨らんだり縮んだりしながら0.4〜1.3等に明るさが変わる赤色超巨星。近い将来超新星爆発を起こすと言われている。

三つ星の右下にある白い1等星はリゲル。ベテルギウスに比べるとずっと若い青色超巨星。7等のお伴の星がくっついている二重星だ。紅白の色の対比から、日本で“源氏星・平家星”としゃれた名前で呼ばれている。

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天文研究家

1953年三重県四日市市に生まれる。学生時代は名古屋市科学館山田卓先生の下で天文普及活動に参加。天体望遠鏡メーカーに勤務の後、1992年にフリーとなり星を見上げる楽しさを広めるべく、あさだ考房を設立。

天文・科学雑誌に記事を連載、単行本・プラネタリウム番組シナリオ執筆のかたわら、天文宇宙関連の講演・講座、プラネタリウム解説を行っている。

最近は、生涯教育を意識した、プラネタリウム運営支援、プラネタリウム解説指導にもかかわっている。日本天文学会会員、NPO法人アイ・プラネッツ理事長。

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