樹木のパワーを採り入れる(パワースポットの気をいただく〜その3〜) 2012/10/29

今回は、樹木のパワーを採り入れる技をお伝えします。

【無相という言葉】
突然ですが、採気のヒントになる話を一つ。

般若心経という経典(お経)の一節に「諸法空相(しょほうくうそう)」という経文が出て来ます。この言葉が、採気の時の大事なヒントになるのです。

「法」というのは「存在」という意味だそうで、「諸法」は、諸々の存在、即ち、この世に存在するあらゆるもの、のことです。

「空相」というのは、サンスクリット語を訳すと「空にして無相」となるそうで、「空、無相」が本当のようです。(孫悟空でお馴染みの三蔵法師、玄奘三蔵(げんじょうさんぞう)がどういう意図で「空相」と漢字に翻訳したかは定かではありません。)

ですから、「諸法」は「空」であり「無相」ということで、「空」と「無相」とは同義語になるのです。そして、問題の「無相」の話です。

【心のバリアを無しにする】
「相」という字を見て下さい。

木へんに目と書かれています。これは、「目で木を見る」という意味です。「目」は、自分という存在を代表している言葉で、「自分という存在が木を見ている」となります。

こちらに自分がいて、向こうに木があり、その木を見ているということになり、即ち、それは、自分と木は別々の存在だということを意味しているのです。相は、相互、相思相愛、相手、相打ち、相対立するなどというように、別々の二つの存在を前提にした言葉なのです。

ところが、般若心経においては、「諸々の存在は無相である」と説いています。気功と般若心経とは直接的な関係はありませんが、気功を学び深める上で、特に、採気野技を理解する上では大きなヒントになっています。

般若心経は、木と自分とは「無相である」、即ち、「別々の存在ではない」と教えています。別々の存在であるものが「別々の存在ではない」というのですから、難しい話です。

木と自分とが別々の存在だということは、木と自分との間に、二つを隔てる何か、即ち、バリアが存在しているということになります。「無相」なのですから、二つの間にあるバリアを取り除かねばなりません。

こうなると、現実的というか物理的というか、普通の常識では考えられません。そこで、気という概念や気功をしている人の体感を持ち出さねばなりませんが、この、バリアを取り除くというのが、自分と外のものとの関係においての気功流癒しの本質になるのです。

物質的にはともかく、少なくとも心だけは、木と自分との間にバリアを張らないということが大事な条件になるのです。
(※9月3日の記事「気功流の癒しを体感してみましょう」を参考にして下さい。

【樹木のパワーを採り入れる】

(1)公園や神社の境内などで、これは!という木を見つけたら、とにかく、その前に立ちましょう。
(2)両手を体の横で、軽く斜め下に開き、掌を木の方に向けましょう。
(3)目を閉じ、顔や胸の中に気持ちを向けて、自分の中がゆっくりゆるんでいくのを体感しましょう。
(4)体の中がゆるんでくると、顔や胸の皮膚の感覚が薄れていき、バリア感覚が無くなる体感が出て来ます。自分と木の間のバリアが無くなり、木と自分との一体感が出て来ます。
(5)バリア感覚が薄れ、体の前側の空気感覚が心地よく感じられたら、そこから採気に入ります。
(6)両手で前の空気を大きくすくい集めるように、両手を胸の前に挙げて、掌を胸板に向け、胸板から胸の中に息を吸い入れるようにして両手を胸板に近づけましょう。
(7)両手の掌を下に向け、胸の中にすい入れた息を下腹の中に吐き降ろすようにして両手を下腹の前まで降ろしましょう。
(8)この(6)と(7)の動きと呼吸を何度も繰り返し、下腹の中が温かくなってきたら、両手を下腹に向け、しばらく下腹の中の温かさを体感してから終わりましょう。

近くの公園や神社の中で、一本で良いですから、仲良しの木を持っておくと、心身に乱れが出て来た時に、木に癒されてもらえるようになりますからね。

次回は、太陽のパワーを採り入れる技をお伝えします。

PR情報

記事一覧

養生気功の基礎・1「昇降開合」

全国の読者のみなさん、気功仲間のみなさん、こんにちは。 今回は、健康の回復、維持、増進に役立ち得る「養生気功」を構成している気功の一つである「昇降開…

2017/9/11

気のボールを作ろう!

T 上虚下実の自然体に作り替える取り組みとしての「体感しながらのスワイショウ」と「基本の動きを踏まえたタントウ功」の後の取り組みは、何と言っても「気の…

2017/9/4

上虚下実の自然体に作り替えよう

みなさん、こんにちは。今日から「養生気功の実際」の本題に取りかかりますね。今日の主たるテーマは、【自然体をつくる技を身につけよう!】です。 T 養生気…

2017/8/28

【養生気功の実際】を書くにあたっての私の思い

全国の読者のみなさん、こんにちは! 今回から【養生気功の実際】というタイトルでの記事を書かせて頂くことになりました和気と申します。よろしくお願い致し…

2017/8/21

京都、大原・実光院 〜 素敵な気の場 19 〜

私たちは、京都駅からバスに乗って大原に行きました。大原と言えば三千院です。 バス停から三千院に向かうなだらかな参道を上がっていきます。京都のお漬け物な…

2017/8/7

東福寺・方丈庭園(南庭) 〜 素敵な気の場 18 〜

【静観】 では、いよいよ東福寺の方丈に入りましょうか。 此処にも素敵な気の場がありますので、十分に楽しんで下さいね。 【佳世】 それは方丈庭園ですね? …

2017/7/31

東福寺・通天橋と開山堂 〜 素敵な気の場 17 〜

私たちは芬陀院を出て、東福寺の方丈に向かって歩いていました。 【佳世】 先生が「素敵な気の場」として、私たちに紹介して下さるところって、どんな共通点が…

2017/7/17

東福寺・芬陀院 〜 素敵な気の場 16 〜

今回、私たちは京都の東福寺に来ています。 東福寺は京都駅から奈良線に乗って一つ目の駅で、京阪電車と同じ駅舎になっています。

2017/7/10

知恩院・法然上人御廟拝殿 〜 素敵な気の場 15 〜

【静観】 見て下さい、この大きな三門を! 私たちは、京都、東山にある知恩院の三門前に立っていました。 ※知恩院へは、清水寺や八坂神社方面から円山公園を…

2017/7/3

比叡山・浄土院 〜 素敵な気の場 14 〜

【真奈】 先生、次は釈迦堂に戻るの? 【静観】 そうですねぇ、せっかく来たのだから素通りは出来ませんよね。 私たちは、みろくの石仏から山を降りてきまし…

2017/6/19

プロフィール

16

鍼灸師・気功法講師。

和歌山県出身。日本福祉大卒。名古屋市内に鍼灸院「和気」を開院(2015年、閉院)。林茂美師に師事し気功を習得。愛知県名古屋盲学校専攻科非常勤講師(2016年退職)

現在は名鉄カルチャースクールにて講師活動のほか、名古屋市内にて各種の気功講座、気功教室を担当。

また、2013年より京都、妙心寺内大心院にて気功講習会を開始。現在に至る。

趣味は、陶芸、京都・奈良ウォークなど。

ピックアップ

  • 中日ボイス『五輪延期に賛成反対?』
  • 会員登録
  • ログイン

企画特集(PR)

  • 公式 Twitter はこちら
  • 公式 Facebook はこちら
クラウドファンディング 夢チューブ 中日新聞
東京新聞 電子版
中日新聞の人材研修 ビジネストレーニング「ビズトレ」
中日販売サポート
東海テレビ 庄野アナと 新聞を音読してみよう!
中日防災ナビ
こどもウイークリーのこーなー
過去の企画・特集