東海3県2015年夏の注目選手〜打者編 2015/7/8

東海3県2015年夏の注目選手〜投手編

連載第4回は、前回に引き続き、夏の大会での注目選手をピックアップします。今回は打者編。さまざまなタイプの好打者が目白押しですが、そのなかでも野球の華であるホームランを打てるバッターに焦点を当て、プロも注目する3選手を紹介します。


■谷川原健太(愛知・豊橋中央3年/捕手)

プロ9球団が注目する豊橋中央・谷川原健太捕手。チームでは主将も務め、主に3番打者を任される(2015年7月撮影)

豊橋中央の野球部は創部13年目と歴史こそ浅いですが、強豪校に負けじと近年めきめき力をつけていて、今夏メンバーの中には愛知県を代表するバッター・谷川原が君臨しています。

谷川原は7月4日現在、プロ9球団のスカウトが視察に訪れた強打者で、本人もプロを志望しています。ドラフト指名はプロ各球団のチーム事情にも左右されますが、捕手不足に悩む球団などが谷川原に強い関心を寄せていて、プロ入りが十分に現実味を帯びてきています。

持ち味はリスト(手首)の力が利いたバッティングで、同日現在で高校通算40本のホームランをマークしています。またチャンスで実力を発揮できるのも長所です。

甲子園を目指す豊橋中央を、谷川原は主将としても引っ張ります。「チームの守備力が冬の間に磨き上げられたし、打線もみんなフルスイングできています」。谷川原は5歳上の兄・太一さんが愛知大学野球部で、3歳上の姉・明穂さんが同校女子バレー部で全国大会を経験しており、自身も続きたいところです。


■毛利元哉(愛知・愛工大名電3年/外野手)

前回の連載では注目投手として愛工大名電のサウスポー・福本を紹介しましたが、同校の打線を引っ張るのが主軸を担う毛利です。県内では溝口慶周(東邦)、伊藤寛士(中京大中京)と並び、下級生時から注目を集めたホームランバッターです。

6月13日の土岐商(岐阜)との練習試合では、両校を目当てに駆けつけたプロ6球団のスカウトの前で高校通算35本目となる本塁打を放ちました。スイングは悪い癖がなく自在で、詰まっても遠くまで飛ばす力があります。

気になるのは、毛利元就を連想させる戦国大名のようなその名前です。本人によると「(武将のような名前だと)よく言われます。由来は、小さいころ母に聞いたことはあるんですが、今は忘れてしまって…」とのこと。愛知県は全国最多の出場校が覇権を競う戦国ですが、毛利の一撃で天下統一を狙います。


■出口 匠(三重・津田学園3年/三塁手)

穴のないフルスイングで痛烈な打球を放つ津田学園・出口匠三塁手。プロの複数球団がマークしている(2015年5月撮影)

三重県随一の長距離砲が出口です。出口は173センチ・87キロとひときわがっちりした体型。その体型から猛烈なフルスイングで球をとらえ、こちらも高校通算本塁打は40本を超えています。

プロをめざす出口の打棒には大きな欠点がありません。ホームランバッターというと、“一発(ホームラン)か三振か”というタイプも少なくないですが、出口はそうではなく、打率も高いところを佐川竜朗監督は長所に挙げています。夏の大会前の時点でプロ5球団が佐川監督のもとへ挨拶に訪れており、筆者が足を運んだ5月24日の練習試合でも、視察に来ていたDeNAスカウトの前で見事な二塁打を放っていました。

力強さは他の高校球児を凌駕しています。投手としてもプレーした同日のゲームでは、同スカウトのスピードガンで140キロを計測しました。パワー溢れるプレーで、最後の夏に勝負をかけます。


■その他

愛知県では、毛利の記事内で名前を挙げた溝口慶周(東邦/捕手)、伊藤寛士(中京大中京/捕手)も豪快なバッティングで高校野球ファンを魅了しています。岐阜県では、米田虎太郎(帝京大可児/遊撃手)が三拍子揃ったプロ注目選手でしたが、5日の初戦で涙をのみました。一方、同じく5日の初戦では、2年生の今井順之助(中京/一塁手)が早速ホームランをかっ飛ばしています。三重県では山井達也(三重/遊撃手)も長打力があります。

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野球ライター

1984年生まれ、岐阜県出身。東海地区のアマチュア野球(高校/大学/社会人)を取材し、野球雑誌などで記事を発表している。年間のアマチュア野球観戦試合数は120を超える。

数々の野球部を訪れ、ひたむきな球児や情熱的な指導者、工夫した練習法などを取材。ここ数年のうちで東海地区からプロ入りした選手はほぼアマチュア時代から追いかけており、中日ドラゴンズで活躍する濱田達郎投手(愛工大名電高出身)や、西武ライオンズの高橋朋己投手(西濃運輸出身)らもその一人。

無名の好選手を“発掘”するのも得意で、評判の選手がいると聞けば練習試合まで駆けつける。プロ球団スカウトとも交流が深い。

野球場に足を運ぶこと自体の楽しさにも魅了され、学生時代を含めれば10年以上、球場通いを続けてきた。高校野球の地方大会は特に多くのドラマを見てきた部分。今年の夏に思いを馳せる。

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