11月はおうし座流星群が期待できそう?! 2015/10/23

星空を銀の糸を引くように流れる流星は、何度見ても神秘的。

11月の流星群といえば、時折流星雨を降らせる“しし座流星群”を思い出すが、もうひとつ忘れてはならないのが、“おうし座流星群”だ。決してメジャーな流星群ではないが、意外にもおうし座流星群の流星を知らず知らずのうちに目撃している。

しし座流星群観望中に、おうし座の方向からしし座の放射点に向かって流れる流星をときどき見かけるが、そのほとんどがおうし群流星なのだ。

おうし座流星群には、北群と南群の二つの放射点を持つことが特徴。

この流星群があまり目立たないのは、活動期間が10月中旬からゆるやかに始まり11月下旬まで続くため、目立ったピークがないことにある。

しかし、おうし座流星群は、二つの放射点を持つという、他の流星群にはない特徴がある。同じおうし座流星群でも二つの放射点によって、それぞれ北群・南群に分けられていて、南群が6日に北群が13日に、極大となる。

おうし群の活動は、極大日でも1時間あたり10個以下と低調だが、火球が多いのがポイント。また、特定の周期で火球の数が増える年があることも確認されていて、2005年に活発な活動を見せた。そして今年もその大出現の年に当たっているという。ひょっとしたら例年にない数の流星が流れるかも。

今年のおうし座流星群の極大日は、南群が11月6日、北群が13日。月明かりがない最高の条件となる

ところで気になる月の条件は、南群の極大日の6日は、下弦過ぎの月齢24.1。月の出は0時54分。一方北群の極大日である13日は、新月直後の月齢1.4。南群の極大から北群の極大にかけて、月はどんどん細くなっていくので、条件は良好だ。火球の乱舞を期待することにしよう。

さて、11月18日にはしし座流星群が極大を迎える。極大日の月齢は6.4で、夜半前には沈むので、しし座が昇るころには月明かりなしの好条件となる。出現数は1時間当たり5個程度だろう。

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天文研究家

1953年三重県四日市市に生まれる。学生時代は名古屋市科学館山田卓先生の下で天文普及活動に参加。天体望遠鏡メーカーに勤務の後、1992年にフリーとなり星を見上げる楽しさを広めるべく、あさだ考房を設立。

天文・科学雑誌に記事を連載、単行本・プラネタリウム番組シナリオ執筆のかたわら、天文宇宙関連の講演・講座、プラネタリウム解説を行っている。

最近は、生涯教育を意識した、プラネタリウム運営支援、プラネタリウム解説指導にもかかわっている。日本天文学会会員、NPO法人アイ・プラネッツ理事長。

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