【お悩み相談その29】おのを池に投げ込んだので、仕事ができなくて困っている 2017/3/12

焦熱地獄、極寒地獄、阿鼻地獄、叫喚地獄など、いろんな地獄がありますが、「笑い地獄」というのは聞いたことがありません。
やはり、「笑い」には「極楽」のほうがお似合いのようです。

それでは、お悩み相談その29です。

〔悩み〕
正直者の木こりの話を信じて、おのを池に投げ込んだことを深く後悔しています。女神が、金や銀のおのをくれるどころか、私のおのさえ返してくれないので、仕事ができず途方に暮れているところです。(不正直者の木こり・年齢不詳)


〔回答〕
本当に災難でしたね。
心よりご同情申し上げます。
金や銀のおのをもらい損ねたのは仕方がありませんが、愛用のおのさえ返却してもらえなかったとは。女神の仕打ちは明らかな窃盗行為にあたりますが、いくら警察に訴えたところで、池の中まで捜査の手を広げてもらうことは期待薄でしょう。

しかし、考えてみればひどい話ですね。
正直者の木こりは、商売道具のおのをうっかり手をすべらせて池に落としてしまったというのだから、職人の風上にもおけません。それなのに、ただ正直だというだけで、金のおのと銀のおのをプレゼントされたんですからね。

ひょっとして、よほどのイケメンだったのでしょうか。

それに引き換え、あなたの場合には、全く状況が違います。女神が姿を現さないというリスクも承知の上で、故意に愛用のおのを池に落としたというのですから、その決断に至るまでには、大きな葛藤があったことでしょう。

それなのにあの結果とは、あまりにも世の中不公平というものです。しかし、落ち込んでばかりいても仕方ありません。何はともあれ、仕事を再開するために、行動を開始すべきです。

まずは、正直者の木こりを訪ね、おのを1本おすそ分けしてもらいましょう。

それでなくても、先方には自分がよけいなことを口にしたばかりにあなたをひどい目に遭わせたという負い目があるはずですし、3本もおのがあるのだから「Oh! No!」とは言わないでしょう。

それに、手をすべらせるような腕の悪い木こりです。「これが1番使いにくい」と言って、ひょっとすると金のおのを贈呈してくれるかもしれませんよ。

女神への損害賠償請求については、それからゆっくり作戦を練ればいいのではないでしょうか。

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プロフィール

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お笑い作家

「寒」いギャグを飛ばしているうちに、「一」番「光」り輝く日が「来」るだろうという願いを込めて、「寒来光一」と名付けた。

1999年、「読む漫才」をテーマに、執筆活動を開始。3年後に脱サラして、本格的に執筆活動に取り組み始める。

著書は、ジョーク集『ああ、笑いの投稿者たち』『人生によく効く笑いのクスリ』、エッセイ『寒来光一のいいっちゃもんノート』、読む漫才集『それでも地球は笑っている』など。

座右の銘は「一笑一会」。モットーは「寒いギャグで、地球温暖化防止を」。

ブログ「寒来光一の日替わり笑話」の更新を、10年間フウフウ言いながら、辛うじて毎日続けている。

日本笑い学会会員。福岡県北九州市在住。宮崎県延岡市出身。

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