アラビカ種のコーヒー 2013/8/31

コーヒーの赤い実(コーヒーチェリー)

随分、朝晩は涼しくなり一気に秋の様相になってまいりましたね。これからは、だんだん空気も乾燥してコーヒーがおいしい季節になります。

アイスコーヒーの時期にこのブログを始めましたので、何回かに分けてアイスコーヒーを取り上げてみましたが、ご理解いただけたでしょうか?

本来は、実際に飲んで五感で感じていただくのが一番ですが、画面だけではそういうわけにいきませんので、自身でいろいろと遊びながら試していただき、それぞれの味を楽しんで下さい。話が後先になりましたが、

「家庭で美味しいコーヒーを淹れて楽しむには?」

コーヒーの歴史的観点より、豆選びから順にお話ししていきたいと思います。まず、コーヒーの生い立ちから簡単にお話ししていきましょう。

コーヒーといっても種類はいろいろありますね。ブラジル、コロンビア、グァテマラ、キリマンジェロ、ブルーマウンテン・・などなど。いろいろな国や産地のコーヒーがあります。

それぞれが全く違ったコーヒーと思っている方が多いと思いますが、実はこれらのコーヒーはほとんど、元は同じ豆から派生した兄弟コーヒーなのです。

厳密にいうと、イエメンの種が世界中のコーヒー産地に植えられ、それぞれのコーヒーになっただけなのです。全ての豆は「モカ」より始まったのです!

私たちが知っているコーヒー豆のほとんどは、アラビカ種という品種の豆で、エチオピアとイエメンが原産といわれています。アラビカ種というくらいですのでアラビア原産の種ということになりますが、植物学的にはエチオピアがルーツではないかという説が有力です。

15世紀以前に、エチオピアで自生していたコーヒーノキ(コーヒーの樹の学術名)が対岸の国イエメンに植樹され飲用が始まり、その後、飲用がアラブ圏、EUに伝わり、17世紀には世界中へと広まっていったのです。

ヨーロッパ各国にコーヒーが普及し始めると、イギリス・フランス・オランダの東インド会社は、イエメンからの輸入取引を始めました。コーヒーの積み出しが行われたイエメンの小さな港の「モカ」には各国の商館が建ち並び栄えました。「モッカ」はヨーロッパでは最初のコーヒーブランドとなったのです。

イエメンはコーヒーの栽培を独占するため、コーヒーの苗や種を国外への持ち出すことを固く禁じ、禁を犯せば死罪という重罪が課せられました。生産地の拡大は、イエメンにとってはもっとも警戒しなければいけなかった専権事項だったのです。

しかし、こういったものには必ず抜け道があります。

ケルンコーヒーのサイトより抜粋

1610年ババ・ブータンというインド人がメッカ巡礼のおりに発芽できる状態のコーヒー豆を手に入れ、故郷に持ち帰り、南インドのマイソール海岸Mysore(現カルナタカ州)に植え栽培に成功したのです。

その後、オランダ東インド会社が、1658年セイロン島へコーヒーの苗木を持ち込み少量栽培に成功しました。さらに1696年には、インドネシアのジャワ島で大量生産に成功しました。

その後、コーヒーの苗木がオランダの植物園に移され、フランスのパリ ー>マルチニーク島 ―> 南米ギアナ −> ブラジル、キューバなど、南米、中南米に次々と植樹されていきました。全てイエメンの種が各栽培地に植えられたのです。

いかがでしょうか! 私たちの知っているコーヒーは、元は同じコーヒーなのです。

こうして、イエメンより世界に広まったコーヒー栽培は、今では80ほどの国や地域の2,500万余りの農家で、推定150億本のコーヒーの木が栽培されています。

そして、毎日22億5,000万杯のカップコーヒーとなり、世界で一番飲まれ愛されている飲み物の王様となりました。

PR情報

記事一覧

コーヒーの名著 Part3

いつもありがとうございます。 少し間が開きましたが、今回はとても希少で貴重な「ミニ本シリーズ」をご紹介いたします。 発行元は、「珈琲と文化」の季刊誌を…

2017/3/2

珈琲の神になった「珈琲美美 森光宗男」

いつもありがとうございます。今回は悲しいお話をしなければなりません。何回か前にこのブログでもご紹介した、私の心の師、博多の珈琲美美森光宗男氏が他界さ…

2017/1/28

「たかが珈琲、されど珈琲」

明けましておめでとうございます。本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。

2017/1/7

【聞珈杯】(もんこーはい)

いつもありがとうございます。 今回は、当店が11月から始めた新しい「香りのサービス」を紹介させていただきます。コーヒーで最も重要な成分といえば、コー…

2016/12/7

コーヒーの名著 Part2

いつもありがとうございます。今年の秋は雨の日が多く、あまりさわやかな秋日に出会うことなく立冬を迎えてしましました。秋から冬にかけて空気が乾燥しますの…

2016/11/17

わかりやすいネルドリップ講座

いつもありがとうございます。皆さんは10月1日が「コーヒーの日」だということを知っていましたか?この「コーヒーの日」に渋谷駅前ヒカリエ8階のD&DEPARTMENT…

2016/10/11

コーヒーの名著本 Part1

いつもありがとうございます。今回から日本で発行された、数々の珈琲の名著といわれる本を紹介したいと思います。第二次世界大戦、戦前、戦後、珈琲の本で、い…

2016/9/15

オールアバウトコーヒー

残暑お見舞い申し上げます!まだまだ暑さが厳しいですが、早いもので立秋が過ぎ暦の上では秋になりました。夏はアイスコーヒーが主流ですが、立秋を過ぎるとな…

2016/8/21

偉大なるUCCコーヒー株式会社

6月16日(木曜日)の夜10:00からのテレビ放送「カンブリア宮殿」で、UCCコーヒー株式会社の特番をしていましたが、皆さんは観られましたか? UCC(…

2016/7/28

珈琲の旅〜福岡 Part5 後編

いつもありがとうございます。珈琲美美の森光さんの続きをお話ししたいと思います。 じつは、森光さんの話をすると、それだけで一冊の本が書けるくらい奥の深…

2016/6/30

プロフィール

19

達人に質問をする

日本コーヒー文化学会 理事、日本スペシャルティーコーヒー協会会員(SCAJ)、SCAJ公認 コーヒーマイスター(NO.169)、前・金沢大学講師 (文部科学省公認)

1977年岐阜県瑞浪市に「待夢珈琲店」開店、コーヒーの歴史書や専門書を読みあさり、独学で焙煎を覚え、自家焙煎の珈琲専門店をスタートさせる。

その後、世界のコーヒー産地を自らの足で回り、納得のいく優良な豆を買い付け、良質で新鮮な体に良いコーヒーを提供しています。

また、現在、中日文化センターの珈琲教室をはじめ、基礎クラスから専門クラスまで12講座をこなしています。

産地歴訪はエチオピア3回、イエメン4回、ブラジル、インドネシア、ケニア、タンザニア、ペルーなど。

関連リンク

  • 会員登録
  • ログイン
今日の天気(11:00発表)
名古屋
晴れ時々曇り
29 ℃/--
東京
晴れ後曇り
28 ℃/--
大阪
曇り時々晴れ
29 ℃/--
  • 東名, 名古屋高速で渋滞情報あり。
  • 登録路線が未設定です。
  • 公式 Twitter はこちら
  • 公式 Facebook はこちら
クラウドファンディング 夢チューブ 中日新聞
東京新聞 電子版
中日新聞の人材研修 ビジネストレーニング「ビズトレ」
中日販売サポート
東海テレビ 庄野アナと 新聞を音読してみよう!
中日防災ナビ
こどもウイークリーのこーなー
過去の企画・特集