円安、家計を圧迫(泣) 2014/12/10

円安となり1ドル=121円半ば(12/8現在)まで下落しています。また景気も低迷を続けています。円安、円安と言いますが、家計はどんな影響を受けるのでしょうか?

最も影響を受けるのが輸入に頼る企業です。特に原材料を輸入に頼る中小企業にとっては厳しいものがあり、食料品の値段がじわりと上がっています。コーヒーやパスタ、パン、冷凍うどん、紅茶などの価格が次々に上がってきているのに気づいていますか?

一部のメーカーは、消費増税で消費者の買い物意欲を削ぎかねないとして、これまで増税分を据え置いていたのが、円安で耐え切れずに軒並み価格を上げてきています。

すでに夏以降、チーズ、ハム、ちくわ、チョコレート菓子、コーヒーは値上げされています。過去2年間で値上がりした食料品で最も高くなったのがカボチャ。4割以上も上がっているとか。すごい値上がりですね。他にはレモン、輸入牛肉、サケは3割程の値上がりです。1月からはもっと多くの商品が値上がりする予定です。

日本水産は、家庭用冷凍食品の約70品目を3〜15%値上げする予定です。なじみのラーメン、家庭用の食用油が上がります。カレーは2月から、アイスは3月から。

価格が上がる原因は円安だけではありません。コーヒーは、主要産地の天候不順や中国等の新興国需要の増加によって豆の価格が上がったことも値上がりの要因の一つです。値上げは、食料品だけでなく、文房具も原材料の金属や樹脂が値上がりするので、1月から平均約9.5%も値上げする企業も。

輸出産業の自動車業界にとっては嬉しいものの、国内の自動車販売となると、物価全体が上がっていることで、買い渋る客もいます。年末年始の海外旅行も割高感があるので、予約受付は良くないといった状況もあります。

一方、原油価格は下落しているので、ガソリン価格が下がっているのが唯一の救いでしょうか。消費増税10%は先送りされたものの、4月に消費税が上がり、まだ家計は上昇分を吸収できていません。

ボーナスは支給された人もいるものの、実質賃金が物価上昇分以上にならないので、この円安は、家計にかなりズッシリと来そうです。と言っても、食料品は毎日必要なものなので、安易に減らすわけにもいかず・・・・つらい冬になりそうです。

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岐阜大学教育学部教授・博士

京都市生まれ。ノートルダム女子大学(京都)文学部卒業。大阪市立大学大学院生活科学研究科後期博士課程修了。

現在、岐阜大学教育学部教授・博士(学術)、放送大学客員教授。

家庭経済学、家庭経営学、家族関係学、アーミッシュ研究等の講義を担当。

放送大学ではラジオで「生活経済学」の講義を担当(2012〜2016年)。

主な著書 『ちほ先生の家計簿診察室』(名古屋リビング新聞社2002年)、名古屋リビング新聞社、大阪リビング新聞社で家計簿相談を20年ほど担当。

『お金と暮らしの生活術』(昭和堂2012年)、『仕事・所得と資産選択』(放送大学教育振興会2008年)、『アーミッシュの謎』(共訳、論創社1996年)、『アーミッシュの学校』(共訳、論創社2004年)、『アーミッシュの昨日・今日・明日』(共訳、論創社2009年)、『生活経済学』(放送大学教育振興会2012年)など。

趣味:毎日家計簿をつけること。ただし買い物好きなので家計チェックは自分にはあまり生かせていないかも・・・・・

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