4月から支出増のもの、支出減のもの 2017/3/23

3月も後半になると陽射しが春らしくなってきて、4月からの新生活にこころウキウキしている人も多いことでしょう。日本は4月スタートのものが今でも多いので、生活で変わるポイントを確認しておきましょう。

「負担増のもの」
まずは家計負担になる項目です。1月からすでに「給与所得控除の縮小」が始まっていますが、これは給与収入が1千万円を超える世帯対象ですが、給与所得控除の上限が230万円⇒220万円に引き下げられたので、所得税が増えることになります。また前年の給与所得控除が縮小された給与収入が1200万円超えの人は6月から「住民税が増えます」。私たちはあまり関係なさそうですが、一応対象の方は心の準備を。。。。

皆さんに関係するところでは、4月「に国民年金の保険料が月16260円⇒16490円に230円引き上げ」られます。平成16年からずっと続いてきた段階的引き上げですが、平成29年度に上限(平成16年度価格水準で16900円)に達しているので、水準は固定されますが、実際の保険料は、名目賃金の変動に応じて毎年改定されます。

ちなみに4月からの年金支給額は、昨年の物価が対前年比0.1%の下落だったので、昨年度から0.1%の引き下げとなり、65008円⇒64941円(▲67円)となります。(よく言われている「マクロ経済スライド」による調整は平成29年度はありません)。

9月には「厚生年金の保険料も本人負担が9.091%⇒9.15%に引き上げ」られます。厚生年金も平成29年9月に18.3%で固定されるまで毎年9月に引き上げられてきました。なので、保険料の引き上げは今回で終わりとなります。

8月には「介護保険料が引き上げ」られます。健康保険組合加入者対象(約1138万人が加入)ですが、平成32年まで段階的に引き上げられます。介護保険料は地域によって異なりますが、平均5125円⇒5852円になる予定です。

「負担減のもの」
マイナスばかりではありません。すでにこのコラムで紹介しましたが、1月から老後資金作りができる「個人型DC」の加入者が専業主婦や公務員まで利用枠が拡大したり、「セルフメディケーション税制」が始まっているので、スイッチOTC医薬品の購入額が年間12000円を超えると所得控除の対象となります。

4月からは「雇用保険料が引き下げ」られる予定です。また「リフォーム減税が拡充」されます。これまでは省エネ住宅や耐震性のある住宅に対してだけでしたが、耐久性向上の工事も減税の対象となります。

8月からは「公的年金の受給資格の期間が25年⇒10年に」短縮されます。これによって加入期間が足りずに年金受給ができなかった人も少しですが、受給できるようになります。

うーん。全体を通して見ると、マイナスの方が多いような気がしますね。特に保険料など全員に関係するマストのもので負担が増え、プラスになるのは選択的なもののように感じます。他にはお金関連ではありませんが、「育児・介護休業法の改正」(1月)により、育児・介護休業が取りやすくなっています。

増えるものと減るものをよく知って、新生活の生活設計に活かしましょう。


【家計簿診断やお金についての相談をお待ちしています】
家計簿の診断だけではなく、お金についての相談もお待ちしています。家計簿診断を希望される方は、下記項目をコピーして【達人に質問する】から、収入と支出を直接入力してください。ブログで取り上げられた方にはクオカード1000円分をプレゼントします。

【収入】
月給:
【その他収入】
ボーナス:
【支出】
食費:
住居費:
被服費:
光熱・水道費:
教育:
家具・家事用品:
教養・娯楽:
保健・医療:
交通・通信:
【その他支出】

交際費や小遣いを別に設けている場合はそちらも記載してください。多少項目名が異なっても構いません。年払いの費用、貯蓄額、負債額(住宅ローン等)も記載してください。家族構成と年齢、具体的な相談内容も記載していただけるとより詳細なチェックが可能です。

お送りいただいた情報はお返しいたしません。また、お送りいただいても必ず取り上げるわけではありませんのでご了承ください。取り上げる場合は、個人が特定されないようにします。

*【達人に質問する】から家計簿をお送りいただく場合はログインが必要となります。

PR情報

記事一覧

4月から支出増のもの、支出減のもの

3月も後半になると陽射しが春らしくなってきて、4月からの新生活にこころウキウキしている人も多いことでしょう。日本は4月スタートのものが今でも多いので、生…

2017/3/23

年間12000円以上の薬を買えば税金が戻る?

確定申告が近づいてきましたが、「医療費控除」については、よく知られていますね。1年間の家族の医療費自己負担額が合計10万円(所得によって異なる)を超える…

2017/2/1

「配偶者控除」の終着駅〜壁の乱立にご注意!

配偶者控除について何度か取り上げましたが、思ってもいなかった、あるいはある程度は予測がついた?決着を迎えたのでまとめを書いておきましょう。 2017年度…

2016/12/29

エコカー減税〜2017年度税制改正〜

2017年度の税制改正をめぐる与党の議論が決着しました。家計に関わる内容が多く含まれています。今回はまずは身近な車にかかる税金から紹介していきましょう。 …

2016/12/13

とうとう高齢者の医療と介護負担増に。現役世代の保険料も引き上げ

高齢化が進み、医療費や介護費が増加する中、一定の所得がある高齢者には負担をしてもらおうという方向が強まっています。 まず医療ですが、ご存じのように「…

2016/11/24

年末調整の時期。「控除」ってそもそも何?

11月に入ると、会社員や公務員は「年末調整」の季節になります。毎月払っている所得税は途中で子どもが増えたりしても、修正されておらず、そのまま徴収されて…

2016/11/9

「配偶者控除」は一体どこへ??

10月1日から社会保険の130万円の壁が106万円の壁へ下がり、非正規社員の雇用形態に大きな影響を与えたところですが、次の税金の壁として、103万円の壁である「…

2016/10/12

「配偶者控除」がなくなる?

最近、新聞やニュースで「配偶者控除」がよく取り上げられています。毎年のことなので、またか・・・と思われた方もいらっしゃるかもしれませんが、どうやら今…

2016/9/16

教育費を救う、保険・補助・奨学金のあれこれ

教育費が子ども一人に1000万円はかかるというのはよく知られていますが、皆さん、どのように準備していますか。 調査(博報堂)によると、教育費を「準備してい…

2016/9/1

15000円貰える?

政府の28兆円にも上る経済対策が8月2日にまとまって、個人消費を少しでもあげたいとの考えで、低所得者に一人あたり15000円がばらまかれることになりまし…

2016/8/15

プロフィール

19

達人に質問をする

あなたの家計簿診断します。「達人に質問する」からご応募ください。

岐阜大学教育学部教授・博士

京都市生まれ。ノートルダム女子大学(京都)文学部卒業。大阪市立大学大学院生活科学研究科後期博士課程修了。

現在、岐阜大学教育学部教授・博士(学術)、放送大学客員教授。

家庭経済学、家庭経営学、家族関係学、アーミッシュ研究等の講義を担当。

放送大学ではラジオで「生活経済学」の講義を担当(2012〜2016年)。

主な著書 『ちほ先生の家計簿診察室』(名古屋リビング新聞社2002年)、名古屋リビング新聞社、大阪リビング新聞社で家計簿相談を20年ほど担当。

『お金と暮らしの生活術』(昭和堂2012年)、『仕事・所得と資産選択』(放送大学教育振興会2008年)、『アーミッシュの謎』(共訳、論創社1996年)、『アーミッシュの学校』(共訳、論創社2004年)、『アーミッシュの昨日・今日・明日』(共訳、論創社2009年)、『生活経済学』(放送大学教育振興会2012年)など。

趣味:毎日家計簿をつけること。ただし買い物好きなので家計チェックは自分にはあまり生かせていないかも・・・・・

  • 会員登録
  • ログイン
明日の天気(17:00発表)
名古屋
晴れ後時々曇り
11 ℃/2 ℃
東京
晴れ後曇り
10 ℃/2 ℃
大阪
晴れ後曇り
11 ℃/4 ℃
  • 東名で渋滞情報あり。
  • 登録路線が未設定です。

企画特集(PR)

  • 公式 Twitter はこちら
  • 公式 Facebook はこちら
クラウドファンディング 夢チューブ 中日新聞
東京新聞 電子版
中日新聞の人材研修 ビジネストレーニング「ビズトレ」
中日販売サポート
東海テレビ 庄野アナと 新聞を音読してみよう!
中日防災ナビ
こどもウイークリーのこーなー
過去の企画・特集