ペルセウス座流星群を見よう! 2015/8/7

星が流れるように光る流星は、一瞬の出来事だけに神秘的

流星(流れ星)は、宇宙に浮かんでいるチリが地球に衝突したとき、大気との摩擦によって星のように光る現象だが、流星群はチリが団体で地球に衝突すると起こる現象だ。チリの団体はどこにあるのか?答えは彗星の軌道上にある。

つまり周期彗星が太陽に回帰するたびに、汚れた雪だるまでできている彗星自身の身を削ってチリをばらまいて行き、やがて軌道全体へと広がっていく。そして、その彗星の軌道と地球の軌道が交差していると、必ず1年に1度ほぼ同じ日にそのチリの団体の中に地球が突っ込むことになるわけである。

ペルセウス座流星群の下となるチリは、スイフト・タットル彗星がばら撒いたもの

チリを撒き散らす彗星のことを母彗星といって、ペルセウス座流星群は、スイフト−タットル彗星である。この彗星は周期約135年で太陽のまわりを長円軌道で回っている。

ペルセウス座流星群の活動が活発なのは、8月13日の極大日を挟んで前後1日の計3日間。1時間あたり30個程度流星が流れるが、この群の特徴は、チリが地球に衝突する速度が速いために明るい流星が多く、途中で爆発を繰り返すものもあることだ。つまり夏の花火のようにハデな流星群なのである。

流星群を地上から見ると、放射点と呼ばれるある1点から四方八方に流れるように見える

流星群ウォッチングには、月明かりが邪魔になることは言うまでもない。気になる今年の条件は、極大日13日深夜の月齢は28。細い月が地平線上に顔を出すのは、薄明が始まる午前3時半ごろ。つまり放射点が昇る22時から薄明が始まるまで、月明かりなしの最高の条件で観望することができるというわけだ。

今年は、月明かりなしの最高の条件。8月13日未明にはかなり流れそう。

しかも今年は、母彗星のスイフト・タットル彗星が1862年に放出したダストトレイルと午前3時ごろ遭遇するという予想もあるため、かなり期待できそう。

ペルセウス座流星群ウォッチングに最適な時間は、ペルセウス座が北東の空に姿を見せる午後10時ごろから明け方まで。見る場所は、できるだけ広い範囲が見渡せる星のきれいな場所がベスト。見る方向は、放射点の方向を中心に、空全体を眺めること。

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天文研究家

1953年三重県四日市市に生まれる。学生時代は名古屋市科学館山田卓先生の下で天文普及活動に参加。天体望遠鏡メーカーに勤務の後、1992年にフリーとなり星を見上げる楽しさを広めるべく、あさだ考房を設立。

天文・科学雑誌に記事を連載、単行本・プラネタリウム番組シナリオ執筆のかたわら、天文宇宙関連の講演・講座、プラネタリウム解説を行っている。

最近は、生涯教育を意識した、プラネタリウム運営支援、プラネタリウム解説指導にもかかわっている。日本天文学会会員、NPO法人アイ・プラネッツ理事長。

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