朝焼けの中で月と惑星のランデブーを見よう 2015/8/21

9月10日〜12日にかけて新月前の細い月が、金星・火星・木星とランデブーする

9月の声を聞いてもまだまだ寝苦しい夜がある。そんなときは日の出前に起きて外に出てみよう。午前3時半、すがすがしい朝の冷気がほてった体をクールダウンしてくれる。

そして気分爽快になったら東の空を注目してみよう。まだ明けきらない空には、8月14日に内合となった金星と8月27日に合となった木星が、明け方の東天に姿を見せている。

とくに金星は、9月22日に最大光度を迎えるため、-4.5等の強烈な光を放っている。そして、金星の左には、1.8等といささか元気のない火星が光っている。さらに、低空にはしし座のレグルスと木星が並んでいる。

今月は10日から12日にかけて、これら惑星たちの中に新月直前の細い月が仲間入りする。まず9月10日に月齢26.2の月が金星に接近する。両天体の間隔は5.5度。7倍双眼鏡の視野にちょうどうまい具合に収まる。

翌11日には、細くなった月齢27.2の月が火星と並ぶ。間隔は4.9度で、こちらも7倍双眼鏡の視野にちょうど収まる。そして12日には、金の糸のように細くなった月齢28.2の月が、低空で輝く木星に近づく。間隔は4.7度。朝焼けで刻々とバックの空の色が変化する中での月と金星・火星・木星のランデブー。きっと一服の清涼剤となることだろう。

9月10日は、月齢26.2の細い月と金星が並ぶ。月と金星の間隔は5.5°

9月10日の明け方、月齢26.2の細い月と金星が並ぶ。月と金星の間隔は5.5°。明るくなり始めたダークブルーの空に浮かぶ地球照を伴った月と、-4.5等という1等星の100倍の強烈な光を放つ金星のランデブーは見ごたえがあるだろう。

9月11日には、月齢27.2の月と1.8等の火星が並ぶ。間隔は4.9°

9月11日には、スリムになった月齢27.2の月と、1.8等の火星が並ぶ。間隔は4.9°。火星は地球から遠ざかっているので明るくはないが、朝焼けに解けてしまいそうな赤い火星と月のコントラストが絶妙だろう。

9月12日には、月齢28.2の月が、低空で光る木星に接近する。間隔は4.7°

9月12日には、金の糸のように心細い月齢28.2の月が、地平線の上に姿を見せたばかりの木星に接近する。間隔は4.7°。低空の乱気流で揺らめく細い月と木星が印象的だろう。高度が低いので、東の空が地平線まで開けたところで見よう。

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天文研究家

1953年三重県四日市市に生まれる。学生時代は名古屋市科学館山田卓先生の下で天文普及活動に参加。天体望遠鏡メーカーに勤務の後、1992年にフリーとなり星を見上げる楽しさを広めるべく、あさだ考房を設立。

天文・科学雑誌に記事を連載、単行本・プラネタリウム番組シナリオ執筆のかたわら、天文宇宙関連の講演・講座、プラネタリウム解説を行っている。

最近は、生涯教育を意識した、プラネタリウム運営支援、プラネタリウム解説指導にもかかわっている。日本天文学会会員、NPO法人アイ・プラネッツ理事長。

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