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三重県松阪市・常教寺の美しい阿弥陀様と子安観音

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三重県松阪市・常教寺の美しい阿弥陀様と子安観音 2017/7/12

三重県の「松阪駅」より徒歩約15分のところにある常教寺。浄土真宗高田派のお寺。

常教寺は、江戸時代の1671年に松阪市駅部田（まえのへた）町から移ってきたそうだ。本堂の建立は、1799年。

常教寺には、松阪市指定文化財の阿弥陀如来像が安置されている。前もって予約して伺い、拝観させていただけた。

すっーと鼻筋の通った美しいお顔。螺髪は大きめ、頭のこぶのような肉髻は低く切れ長の目で、宋風の造形。

この像は、笹川町字只越の地蔵堂に安置されていたが、明治末の廃寺の際に個人蔵となり、その後に常教寺へ移ってこられたそうだ。

衣文の流れは繊細で美しい。室町時代作、像高49.5cm、寄木造、素木地。

境内ある観音堂。

観音堂の中には、３つの厨子が並ぶ。松阪三十三所霊場の第７番で、観音堂の真ん中の厨子には千手観音が祀られている。

向かって右手には、小さな弁天様。

向かって左手には子供を抱いた子安観音が祀られている。雲坐に乗り、ゆったりと座る珍しい姿。

抱かれている子供は、手に蓮の花を持ち、ぷくぷくして可愛いくて、目が釘付けになった。詳しい由来はわかっていないそうだが、すてきな像だ。

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「常教寺」（じょうきょうじ）
〒515-0076 三重県松阪市白粉町465
電話　0598-21-0022 　要予約（ご都合がつけば拝観可能）

アクセス　近鉄、JR 「松阪駅」より　徒歩約15分

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プロフィール

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仏像イラストレーター＆文筆家

丸の内はんにゃ会（女子の仏教サークル）代表、奈良市観光大使。

子供の頃、仏像好きの叔父に連れられ奈良や京都の仏像を見て歩く。

大人になりひさしぶりに京都の三十三間堂に行き、突然仏像へ恋に落ちる。 以来、全国の仏像に会いに行くようになる。

そして、仏像本や仏像講演やカルチャーセンターの講師をするようになる。

著書には 「仏像、大好き！」（小学館） 「拝んでしあわせ奈良の仏像100」（西日本出版社、「田中ひろみの勝手に仏像ランキング」（メディアイランド） 「クイズで入門　日本の仏像」（講談社＋α文庫）、「美しき仏像」（ぶんか社） 「ふらりおへんろ旅」（西日本出版社） 「江戸東京再発見　ぶらりスケッチ散歩」 など３５冊。