禅に学ぶ気功の道・2/《ふぁんそん気功講話》12 2020/1/13

煩わしい日常を離れ、気功が出来る時間と空間を持てることへの喜びの段階である「離生喜楽(りしょうきらく)」から進んで、私たちは次の段階である「定生喜楽(じょうしょうきらく)」に向かうことになります。

ここで言う「定」とは、坐禅で言う只管打坐のように、ただひたすらに坐る、坐ることだけに打ち込むといったように、何かに没頭することを意味しています。

心がそのことのみに向かい、定着し、安定しているんですね。

気功で言えば、意念(気持ち)が体の動きや感覚、気の感覚に向かい、気を巡らせたり、気を採り入れたりという気の訓練そのものに没頭しているということなんでしょう。

肩関節内が動く感覚、背骨が揺れる感覚、体内のゆるむ感覚、気の感覚など、体性感覚を用いて体感することに心が定まっているんです。

その体感によって、ゆるんでいく時の心地よさや気のボールを感じた時の感動、体の中で気が動き出した時の不思議な感覚などの一つ一つが喜びになり、その「気の訓練」が楽しくなってくる段階、それが「定生喜楽」の段階と言えるでしょうね。

この段階で必要なことは脳内でのドーパミンの分泌です。

心地よいという感覚だけで亡く、「わかった!」、「出来た!」といった達成感とそれによる満足感が要るんですね。

この達成感と満足感が得られた時に脳内にドーパミンが分泌され、そのドーパミンが次への挑戦の意欲とエネルギーの元になるんですよね。

次から次へと新しい課題に向かって挑戦し、それをクリアしていくからこそ、気功を学び深められるんだと思います。

その為には、気功を学び深めていく手順である「緩感貫採練(かんかんかんさいれん)」に随って、六大関節、中でも腕の関節や股関節、脊椎や体内を緩めていき、そこに現れるふぁんそん感覚(緩みの感覚)」や気の感覚を体感し、その体感を手掛かりに体内で気を通し(貫通させ)、気を全身に巡らせ、全身の緩んだ皮膚感覚を用いて自然界の気を採り入れ、丹田に採り入れた気を練って生命力を強くしていくなどの気の訓練を一つ一つクリアしながら進んでいくことなんですね。

一つ一つの課題、目の前の課題をクリアしていくことで、ドーパミンを分泌させながら、楽しく、心地よく気功を深めていくことで、私たちは「定生喜楽」の段階を進んでいけるんだと思います。


●1月19日(日)は
体の内側からゆるめる技を学ぶ《ふぁんそん教室》
毎月第3日曜日13時半〜16時
名古屋市市政資料館
入会費(二千円)/受講料(六回分一万円)/体験(三千円)
*お申し込みは
kikounonakama@yahoo.co.jp

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プロフィール

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鍼灸師・気功法講師。

和歌山県出身。日本福祉大卒。名古屋市内に鍼灸院「和気」を開院(2015年、閉院)。林茂美師に師事し気功を習得。愛知県名古屋盲学校専攻科非常勤講師(2016年退職)

現在は名鉄カルチャースクールにて講師活動のほか、名古屋市内にて各種の気功講座、気功教室を担当。

また、2013年より京都、妙心寺内大心院にて気功講習会を開始。現在に至る。

趣味は、陶芸、京都・奈良ウォークなど。

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