達人に訊け!
第43回 「不登校」について 克服ケース1 2014/12/7
「布団の中でこのまま死ぬのかな〜って思ってました」
高校もなかなか行けない。睡眠すらままならない状態の時の夢子ちゃん(仮名)の振り返りの言葉です。
夢子ちゃんは高校3年生。小さい頃からアトピー。だけど中学生の時のリバウンド経験から、お母さんの献身的な子育てと「ステロイド」を使わない治療で、なんとかここまで学生生活を送ってきました。しかし3年生に入ってから症状は激悪化。身体もそしてこころも動けない状態になっていきました。
「とにかく寒いんですよね」
痒くて眠くてだるくて寒くて・・・とにかく布団から外に出れない。
「だけど眠れないんです、身体があたたかくならないんです。布団の中でこのまま死ぬのかな〜って思ってました」
普通に生活している人からは考えられないと思いますが、重度のアトピーの人たちは布団の中でも、ストーブの前でも「寒いし眠れない」のです。眠りにつく時は、穏やかなものではなく「落ちる」感じです。そしてすぐに目覚める。痒いから、寒いから。
第42回「不登校について」その2でも書かせていただきましたが「元気と勇気を出すプログラム!」その内容は!!『体温を上げる』ことでしたよね。
布団から出たがらない、自分より身長の大きい夢子ちゃんを引きずりだして、健康しあわせ堂へなんとか来てくれたのが4か月前。
その日からプログラムを気力で取り組み、身体を「やわらかくあたたかく」して体温を上げ、毎日毎日親子で頑張って!時には声を荒げることも・・・でも頑張って!!
「アトピーも大分良くなってきました!この前なんて10時間ぐらい寝てしまいました!」明るく報告してくれる夢子ちゃんが目の前にいました。
汗も出るようになり、体温も上がって、ストーブの前もちょっと湿った布団もいらなくなって、もちろん学校には当たり前のように行けるようになっていました。
トチローは思います。不登校もアトピーも問題は全然違うように思えます。しかし、夢子ちゃんは身体があたたかくなって、よく眠れるようになって、布団から出られて、アトピーが減ってきて、学校へ行けるようになりました。
バラバラの原因に思えることも、一本の線でつながっていることも多いと思います。「やわらかくあたたかい」線で結び直せば、きっと解決の糸口が夢子ちゃんのように、パーっと明るく!見えてくることでしょう♪
「やわらかくあたたかく」自然はみんな神様の形。星野トチローでした。本日も最後まで読んでくださってありがとうございます(^^)
プロフィール
NPO KENちゃんハウス代表理事
スキンシップのすてきと不思議をお伝えする大人気講座「スキンシップたいむ」をカズミン(栗山助産師)と考案。2013年4月より自然育児学校「すきすきぴかぴか乳歯子育て」を岐阜と長久手にて同時開校。個人活動として笑いと健康の素晴らしさもお伝えする腹話術らいぶ&子育て講演も展開中。健康しあわせ堂 院長・NPO法人NPO KENちゃんハウス代表理事。大垣市在住。5人家族。