「ふたご座流星群」の次は「こぐま座流星群」を見よう! 2014/12/18

三大流星群の一つ「ふたご座流星群」の流星

三大流星群の一つに数えられる、ふたご座流星群が5日から18日にかけて活動している。

しし座流星群や8月のペルセウス座流星群のようなハデさはないが、出現数が毎年安定しているという強みがある。おまけにふたご座は冬の星座であるうえ、放射点がα星カストルのすぐそばにあって、ほぼ天頂を通過するために一晩中観望・観測することができる。

それに太平洋側では空気が乾燥して透明度が良くなるので、暗い流星まで見えるというメリットまである。

ふたご座流星群は、小惑星パエトン(かつては彗星だった?)がばら撒いた塵

ふたご座流星群はメジャー流星群のひとつだが、その歴史は比較的浅く最初にこの群に気づいたのは、1862年イギリスのグレッグだといわれている。そのころは出現数はさほど多くはなかったが、年とともに徐々に増加してゆき、最近は1時間あたり70程度になっている。ただ、将来ふたご群は軌道がずれてゆくため、見られなくなるだろうと予想する研究者もいる。

ふたご群の母天体は、近年までわからなかったが、1983年赤外観測衛星アイラスによって発見された小惑星“パエトン”の軌道が、ふたご群の軌道とよく合致していることから、今ではパエトンが母天体であるとほぼ確定している。

極大は、12月14日午後9時頃。午後8時から11時までが観望チャンス

さて今年の計算上の極大時刻は14日21時なので、14日の宵から15日の明け方にかけてピークが訪れ、かなりの好条件となった。しかし、14日夜半には下弦の月が東の空に昇るため、観望チャンスは、月明かりの影響を受けない14日宵から月が昇る夜半までが勝負だ。満天の星空の下なら1時間当たり30個程度、市街地では1時間当たり15個程度は見えただろう。

また、ふたご座流星群に続いて、こんどはテンペル彗星を母天体とするこぐま座流星群が始動する。極大日は22日。今年は月齢2なので、ほぼ一晩中月明かりなしで観望することができる。出現数は1時間あたり3〜5個程度。

冬は透明度が良く暗い流星もよくわかるので、ぜひともこれらの座流星群を観望したい。夜が更けるにつれて気温がどんどん下がるので、防寒対策は十分に。

今年は、残念ながらふたご座流星群の極大日は終わってしまったが、来年のふたご座流星群は最高の条件で、1時間当たり50個以上流れるという予想がある。楽しみにしたい。

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天文研究家

1953年三重県四日市市に生まれる。学生時代は名古屋市科学館山田卓先生の下で天文普及活動に参加。天体望遠鏡メーカーに勤務の後、1992年にフリーとなり星を見上げる楽しさを広めるべく、あさだ考房を設立。

天文・科学雑誌に記事を連載、単行本・プラネタリウム番組シナリオ執筆のかたわら、天文宇宙関連の講演・講座、プラネタリウム解説を行っている。

最近は、生涯教育を意識した、プラネタリウム運営支援、プラネタリウム解説指導にもかかわっている。日本天文学会会員、NPO法人アイ・プラネッツ理事長。

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