宵の南東の空で木星が明るい 2017/4/8

4月1日のアルデバラン食見ました?曇りがちだったけど、潜入直前をゲット。

4月1日の宵の西空で、おうし座の1等星アルデバランが、四日月に隠される現象が起こった。当日はあいにくの曇り空だったが、雲間から月がちらほら。肝心の月に隠される瞬間と月の後ろから出てくる瞬間は、残念ながら雲に遮られ見ることはできなかったが、隠させる直前の写真はとらえることができた。

参考:2017/3/13 「次は19年後! 4月1日に見られる天体現象「星食」とは?

4月1日21時ごろ、4月15日20時ごろの南の星空。南東の空で木星が輝いている

巷では、桜が満開となり、すっかり春の装い。星空も冬から春へと衣替えの最中だ。オリオン座を中心とする冬の星座は、西の地平線を目指し、代わって東の空からはしし座を先頭に続々とおおぐま座、うしかい座、おとめ座、うみへび座といった星座たちが冬眠から覚めるように登場している。そして、南東の空にはひときわ明るく輝く星。宵の明星金星とバトンタッチするように昇った太陽系最大の惑星木星だ。

木星はおとめ座のスピカの近くをゆっくり移動する。

木星の明るさは-2.5等、すぐ近くで光るおとめ座の1等星スピカと比べると30倍ほど明るいことになる。黄金色の豊かな輝きから、星占いでは「幸せをもたらす星」となっていて、自分の誕生星座に木星がめぐってくると、幸せになれるとも・・・ちなみに木星は、12年で天空を一回りするので、黄道12星座をほぼ1年ごとに移ってゆくことになる。幸せはみんなのところに平等に訪れるわけだ。

木星を時々眺めると、6月まではスピカから離れてゆくが、その後は再びスピカに近づいてゆくことがわかり、たしかに星空の中を動いていることに気が付くだろう。

望遠鏡で見た木星。木星の縞模様とその周りを回る4つのガリレオ衛星が見られる。

木星の英語名はジュピター。ローマ神話の最高神ユピテルから名付けられた。ギリシャ神話の大神ゼウスと同一視されている。直径は地球の11倍半。ほぼ水素ガスの塊で、あと直径で1.5倍、質量で80倍ほど大きく生まれたら、太陽のように自ら光り輝く恒星になっていたと言われる。

この木星を望遠鏡で眺めると、クリーム色の矢や楕円の木星本体の表面に赤茶けた縞模様と、時には赤い大きな目玉のような大赤斑が見られる。また、木星の周りには60個以上の衛星が回っているが、1610年にガリレオが発見した4大衛星を見ることができる。

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天文研究家

1953年三重県四日市市に生まれる。学生時代は名古屋市科学館山田卓先生の下で天文普及活動に参加。天体望遠鏡メーカーに勤務の後、1992年にフリーとなり星を見上げる楽しさを広めるべく、あさだ考房を設立。

天文・科学雑誌に記事を連載、単行本・プラネタリウム番組シナリオ執筆のかたわら、天文宇宙関連の講演・講座、プラネタリウム解説を行っている。

最近は、生涯教育を意識した、プラネタリウム運営支援、プラネタリウム解説指導にもかかわっている。日本天文学会会員、NPO法人アイ・プラネッツ理事長。

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