フォトギャラリー
中部ご当地キャラニュース (295/2771)
2019年4月11日 「飲酒防止も酒屋の務め」 上伊那 高校生らにキャンペーン

【長野】駅利用者にティッシュを配った、20歳未満の飲酒を防ぐキャンペーン=伊那市のJR伊那市駅で(2019/4/11 南信総合版)
未成年者の飲酒を防ごうと、酒販業者らが10日、JR駅前や高校正門前など上伊那地域の6カ所で、登校中の高校生らに街頭啓発した。県の調査では中高生の飲酒経験者は減少傾向にあるが、家族の勧めで飲酒を始めたという未成年者がなお多いことから、組合員らが親の世代の人たちにも積極的にアピールした。(阿部雅之)
県内の小売酒販組合が実施中の「20歳未満飲酒防止キャンペーン」の一環。伊那小売酒販組合の活動には伊那署員や税務署員らも協力し、県警マスコットキャラクター「ライポくん」も駆けつけた。伊那市駅前では午前7時15分から10人余りが立ち、そろいの黄色のたすきを掛け、啓発チラシ入りのティッシュを、通学で駅を利用する高校生らに配った。
県の2016年度調査で飲酒経験者は中1男子24.9%、同女子19.5%、高1男子33.2%、同女子33.0%。前回調査(11年度)と比べ、いずれも20ポイント程度減っており、習慣的に飲んでいる中高生も減少。ただ、初めて酒を飲んだきっかけは「好奇心」に次いで「親や他の家族の勧め」が依然として多い。「親の世代にも飲酒の害を伝えたい。家庭でも啓発してもらえれば」と、同駅周辺エリアの宮沢智恵支部長は高校生以外にもティッシュを手渡し、呼び掛けていた。
組合の池上明理事長は「飲酒の害も啓発していくのが酒屋の務め。飲み過ぎて体を壊すと医療費の増大にもつながり、社会問題化している。健康のために楽しい、正しい飲み方を広めたい」と話していた。